おまけ
史実における登場人物の略歴
塩田剛三:
武術家。養神館合気道の設立者であり、漫画『グラップラー刃牙』に登場する渋川剛気のモデルとしても知られる。身長154cm、体重46kgと小柄な体格ながら、卓抜した腕力、技術、スピード、反射神経を持ち、不世出の達人と評された。一説では苛烈な人物とも言われているが、広くは柔和で人好きのする性格が知られており、合気道で一番強い技はと聞かれた際には「自分を殺しに来た相手と友達になることだ」と答えたという。
ハンス・ユンゲ:
ナチス・ドイツの親衛隊将校でトラウデル・ユンゲの夫。ヒトラーの護衛を担当していた。後に第12SS装甲師団に異動し、ノルマンディーの戦いでドイツ軍人らしい名誉の戦死を遂げた。
トラウデル・ユンゲ:
ヒトラー最後の個人秘書でハンス・ユンゲの妻。ヒトラーの演説原稿や挨拶文の口述筆記を担当し、総統官邸の地下壕でヒトラーが自決するまで身近に仕えた。戦後、彼女の回顧録を原作とした映画『ヒトラー ~最期の12日間~』は史実に忠実なこと、およびブルーノ・ガンツの名演などにより高く評価されている。
アドルフ・ヒトラー:
ナチス第三帝国総統。ゲルマン民族が最も優秀な民族だと主張し、一極集中独裁指導体制を築いた独裁者の典型とされる。冒険的な外交政策と人種主義に基づく政策により世界を第二次世界大戦へと導いたが、敗戦を目前に自殺した。
透明人間:
SFや怪奇小説などで繰り返し用いられる不可視の怪物。H.G.ウエルズが描いた透明人間のグリフィン博士は薬を飲んで透明になった。作中では肉体が変化して空気と屈折率が等しくなった状態であると推測されている。物理学者の寺田寅彦によると、全身の屈折率が空気と同じなら眼球が機能せず、実在し得ないとされている。
カール・ゴッチ:
プロレスラー。来歴には不明点が多いが、戦時中はナチスの強制収容所で鉄道の敷設工事に従事したとも言われている。戦後はレスリングでロンドンオリンピックに出場後、スネーク・ピットの通称で呼ばれるビル・ライレージムでランカシャー・スタイル・レスリングを習得した。1968年に来日後はレスラーおよびコーチとして大人気を博し、アントニオ猪木に卍固めやジャーマン・スープレックスを伝授し、プロレスの神様と称された。塩田剛三と直接の面識はないとされる。
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