巷で俺tueeeしてるが実はかなり努力家なのはメイドしか知らない

流石ユユシタ

第一章 成り下がりからの、超成り上がり編

第1話

「18765、18766、、、


とある男が筋トレをしていた。汗をびっしょりにかいて。筋肉はまあまあ、整っている。普通の筋トレに見えるが、少し普通ではないところがある。

それは


「ほら、ご主人様。ペースが落ちてきましたよ。がんばってください」


男の上にはメイド服を着た可愛らしい少女が乗っていた。ぺしぺしと男の背中を叩く。スタイルもかなり良く顔立ちもとんでもなく整っている


しかし、腕立てする男の上に乗り恍惚な表情を浮かべていた



「18798、18799


男は数えながら、何度も腕立てを繰り返す。男の表情は途轍もなくきつそうだ。

メイド服を着た女の子は、その表情を見ながら楽しそうに男の上で笑っていた



「お、終わった。。」


「お疲れ様です。タオルをどうぞ」


メイドに渡され、タオルで顔をふく。すっかり汗だくになっていたので、タオルが、かなり湿った


「リリィ、、、トレーニング最近また、きつくなってないか?」


メイドの名前はリリィと言うらしい。男が訪ねるとリリィは笑った


「当たり前じゃないですか。きつくなければトレーニングではありません」


「でも、限度があるっていうか、、、今日も上に乗りながら重力の魔法俺に掛けてただろ?」


「そうですけど?」


何を当たり前のことを聞くんだと言わんばかりの表情で首をかしげる。


「いや、そんな何当たり前の事言うんだって顔されても、、、」


「ご主人様が強くなりたいとおっしゃるから、やっているのですよ?」


「いや、もう十分って言うか、、、」


気まずそうに目を逸らすが、ガッと顔を両手で掴まれ目線を無理やり合わせられる

その目は、赤く輝いており神秘的な感じがした。


「いえいえ、まだまだですよ。ご主人様には、もっと強くなっていただきたいですし、、、」


「あ、、うん、、」


彼女の綺麗な瞳に見とれてしまいそうになる。彼女はその後、両手を離して恍惚な表情を浮かべた


「ご主人様。夜のトレーニングは、まだまだこれからです。がんばりましょうね♡」


その時男が思い出した。子のメイドはとんでもなくSであると言うことを、、、




俺の名前はマドウ・ロッタール。前世持ちの現在冒険者をやっている男だ。

神様的な存在にあって、チートを貰ったんだが、、、

中々使いどころがなく最初は苦労した。俺の目標が達成できなくて、、、

えっ?それは、なんだって?


そんなの決まってるだろ。

男の夢。異世界に来たらこれしかやることがない

とまで言われているもの、、

それは、俺tuee、だ。


やはり、俺tueeは至高なので何とかしてしたいと考えた俺は、毎日頑張った。

来る日も来る日トレーニングやら、何やらをやって、遂にSランク冒険者となったんだ



この世界にはお決まりのステータスが存在する。魔法やら、固有魔法やらも存在している

ステータスは簡単に見ることが出来、調整すれば相手にも見せることが出来る


こんな感じのテンプレ世界なのだが、俺は町ではクールを装っている。その方が何となくカッコいいからだ。


俺は魔法使いだが、剣も使う。理由はカッコいいからだ。

町では色々うわさが絶えない俺だが、それもまた楽しい。現在の生活に満足している

 

、、、一つ気になると言えば、マイホームに居るメイドのリリィだ。

昔、色々あったのだが、あの子が俺のトレーニングを強制してくる


とんでもない、きつさだ。しかも、恍惚な表情で楽しそうに俺をいじめている

これを毎日、もう強さはいらないのにだ、、、

まあ、そんな毎日も悪くはないけどな、、、、




マドウの顔に太陽の日差しが当たる。それによって目を覚ました。うーんと背伸びをしベットから起きる

既に朝食は出来ているらしく、においがこちらまで漂ってきた

眠そうにしながらも、部屋をでた


(何か、知らない人にプレゼンする、変な夢見た、、)



そんなことを考えながら、猫背で下のリビングに向かう。テーブルの上には食事が揃っていた


「おはようございます、ご主人様」


リリィが挨拶をする。基本的にはあまり表情の変化はないので無表情。

トレーニングになると、かなり崩れるが、、、、


「、、おはよう。」


ベーコンやら、卵やらパンやらと並んでいた。


「いただきます」


適当に食べ始める。すると、リリィがじっと見ていた


「どうした?」


「いえ、なんでも、、」


誤魔化すように視線を逸らすので無性に気になった


「なんだよ、言えよ、、」


少し迷うような素振りを見せるが、逸らしていた眼をこちらに向けた


「ご主人様がご飯を食べた後、何時ものトレーニングをしたら楽しそうだな、と思っていました」


僅かに何時もの恍惚がでていた。恐ろしくなったのですぐに首を振った


「やらないぞ。絶対無理!食ったもの出ちゃうよ!」


「それを、我慢しながらトレーニングする姿は、、、、、とてつもなく良い物なのでしょうね♡、、、」


完璧に恍惚な表情を出してきた。このメイドは、とんでもないと戦慄が止まらない


「何か、食欲なくなった、、、、」


「しっかり食べないと、一日働けませんよ。」


「そうだよな、、、食べるか、、」


再び食べ始めると、再びリリィが恍惚な表情を向けていた


「今日はいいや、、」


「そうですか、、残念です」


その日は朝食をほぼ手を付けずに、終了した。

マドウは着替えて、冒険者ギルドに行く準備をしていた。剣を腰に装備し、髪型に寝癖がないなども確認する

雰囲気作りはとても大事だ、、と言うことを彼は知ってるので念入りに準備をする


準備は完璧。いざ、ギルドへと彼は玄関に歩き始めた。

メイドであるリリィも見送りはしてくれる。靴を履きドアを開ける、

マドウは振り返って


「じゃ、行ってくる。留守番頼むよ。」


「はい、何時くらいにお戻りになりますか?」


「えーと、、六時くらいかな?」


「分かりました。一秒遅れるごとに、腕立て1,000回追加と言うことでよろしいですか?」


「いや、良くないね、、」


リリィはなぜと首をかしげる。しかし、傾げたいのはマドウの方だ


「何で俺が、俺の家に帰るのが遅れたらペナルティがあるのさ?」


「細かい事はお気になさらないでください」


「いや、細かくないんだけど、、、」


「そうですか、では、行ってらっしゃいませ」


話を断ち切るように、頭を下げる


「いや、まだ」


「いってらっしゃいませ」


「話が、、」


「いってらっしゃいませ」



その後ドアを閉められ、有無を言わさず外に出されてしまった。

家主なのにだ、、



仕方ないと、家を出て歩き始める。ちなみにだが、彼の顔はキリッとしている。

簡単に言えば、カッコつけているのだ。彼はそのままギルドに向かう

街中を歩いていると、あちらこちらから、ひそひそ話、が聞こえる


「Sランク冒険者のマドウだ。」


「やっぱり、風格が違うねえ」


「お母さん。僕もマドウみたいになりたいよ」


マドウはそれらを無視、聞こえないふりをしていたが内心では、、


(滅茶苦茶、気持ちいい~~!これだよね、なろう系のだいご味だよこれが、、やりたいんだよ!)


かこつけた表所のまま、ギルドに向って行く。冒険者ギルド。

2階建てのかなりごつい感じも建物。外にも数人の冒険者が見える

皆マドウを見ると、ここでもひそひそ話す



「あれがSランク、、、」


「強そうだな、、、、」


「おい声かけろよ。。」


「無理だっての!」



皆が注目、話題の的と言うことで気分が上がる。そして、ギルドのドアを開け中に入る


ここでも、視線を持っていくスタイルのマドウ。


「おい、来たぞ」


「マドウ・ロッタールだ」


気にしてないふりをするが、滅茶苦茶気になっており、聞き耳を立てて聞いている

ギルドの掲示板を見て、今日の依頼を決める


(難しくて、やったらすごいっていわれるのどれかな?)


そんなことを考えながら、見渡していると一つに依頼を見つけた


(これに決めた。早速持っていこう)


依頼を手に取り受付の持っていく。受付するところは3つほどあるのだが、マドウは必ずある人の元へもっていく


「マドウくん。おはよう。今日も依頼?」


ミナミ・カイール。ピンクの髪に綺麗な碧眼を持ち、スタイルそこそこ、顔立ち可愛い。エルフの少女だ。


「ああ、頼む」


そう言って、依頼の紙を渡す。それを見たミナミは驚きの声を上げる


「えええーー!ブラックイーグルの群れを討伐--!」


周りの冒険者たちは、その声を聴きどよめく


(ありがとう。ミナミさん。何時も驚いてくれて、、)


マドウが彼女の元へ依頼を持っていく理由は、ただ一つ毎回しっかりおどろいてくれるからだ。

しかも、大声でこれにより周りも騒ぎになりマドウの心は踊る


「ブラックイーグルの群れを一人でだって?」


「あいつ、どこまで、、、」


「流石だぜ」


テンプレのように喜んでくれる。他の冒険者達


(ありがとう。毎回驚いてくれて!)


顔には一切出さないが、心では感謝しかなかった。




「マドウくん。本当に大丈夫?」


「ああ、これくらい大したことではない」


「流石、マドウ君!」


(流石だな。ミナミさん持ち上げ上手というか、、彼女は何時も俺の心を満たしてくれる)


くるりと踵を返して外に向かう。後ろからミナミの応援の声がの聞こえてくる


特に答える事はなく、クールに去って行った








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