第八話 大天使との電話会議② 感動ものに弱い方はハンカチを

「そこうちの会社なんだ」


「ふぇっ」

思わず先程の神田のような声が出てしまう。

さっき間抜けだと思って悪かったなと1人で反省していると。


「修一くんこれで私達お揃いだね ふぇ同盟」

 なんとも間抜けな同盟だな。できれば脱退したいが。

「おっおう なんだか、いいなそれ うん?」


「でしょー えっへん」

 おーい 何答えっちゃってるんですか俺。

俺としたことがこんなところで女性経験の少なさが仇となりミスをしてしまうとは。だがこればかりはしょうがない対策をしようにもなかなか踏み出す勇気がないのだ。


「まあそれはいいが、いや全然良くないがこの際置いておこう。だいぶ話がズレたぞ。お前の家の会社がどうだこうだって話なんだが」


「そうだったね。この話は他言無用で頼むね」


「ああ、約束しよう」


「約束されました! じゃあ話すね」


「昔むかし。裕福な家庭に生まれた1人の女の子がいました。女の子は昔から運動神経以外はパーフェクトでした。


 ある日、突然起きたことです。

それは女の子が中学生の時のことでした。

女の子は虐められていました。


何でも完璧にこなすのが周りの女子達は気に入らなかったのでしょう。


教科書を盗まれるのは毎日のこと、体操服をゴミ箱に捨てられたり陰口を言われたり。


最初は男子が庇ってくれていました。

なぜかって、それは彼女が優れた容姿の持ち主だったからでしょう。


しかしそれがダメでした。


庇ってくれた男子は虐めてくる女子のリーダーが好きな人だったのです。

虐めはエスカレートしていきました。


女の子は仕事で飛び回る親に迷惑がかかると思いギリギリまで耐えて、耐え忍んで来ました。

しかしその我慢のダムはついに決壊しました。


女の子は顔をぐしゃぐしゃにして泣きながら帰ってきた両親に打ち明けました。

、、、、、、、相手にもされなかった。


両親は仕事以外興味のない人です。

そしてこう言いました。


「迷惑だけはかけるな、、、、、、」と




女のk、、、、わたしは、わたじえは、ただ、、ただ。なぐっしゃめっってほしかった。それじゃぁけ、それだけなのにぃい。」

神田が声をあげて泣きだす。

俺がかけられる言葉はこれぐらいしか見当たらなかった。


「辛かったな。」

「でも大丈夫だ。今のお前には俺がいる。」

「同盟仲間の俺がいる。」

「隠キャで暗根だが俺がいる。」


俺は神田を優しく諭すように言葉を紡ぐ。


「友達って言える人が今ひとり増えた俺がいる。」



 最後は優しく、そして神田の脳に直接教え込むように力強く。

 

   

「お前が虐められていても決してお前を見捨てない俺がいる」




 神田は俺が言い終えても無言だ。

俺としては恥ずかしい思いを現在しているので何か言って欲しい。


「修一くんのばか」


「へぇっ?」

 何か気の触ることをしてしまったのだろうか。


「そんなのじゅるいよぉー なんで、なんでみんなずっと欲しい言葉をくれなかったのに、なんで修一くんは私が欲しい言葉をそんな簡単にくれちゃうの、、、、」

 掛けた言葉は戻ってこないのでしいて言うのなら、、、、、


「俺らは同盟を結んでいるからな。仲間が傷ついているならカバーする。当たり前だ。


仲間が傷ついているならカバーする。 大切なことだから2回言っておくぞ」


 と言った途端電話が切られた。


よく分からないけどあいつは俺は救ってあげなければならないと使命感が芽生えた。




______________________________

あとがき


こんばんは

ブレックファーストです。

調子が良かったので二話書きました。楽しんでくれると嬉しいです。


今回は修一くんかっこ良すぎる回です笑

いいですよね。かっこいい主人公。

結構書いていて、王道だけど感動する話だなーと感じていたのですがどうでしたか。


はーと、フォロー、おこがましいですが初のコメント付きレビューお待ちしております。


では、また。

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