第3話 辛くてどうしようもない時の対処法


とにかく1秒でも早く誰かに相談する。

外へ出る。行動をしまくる。人に合う。

全力で助けを求める。


辛すぎる時は現実を受け入れきれず

泣くことすらできなかったりします。


誰かに涙腺を崩してもらって

泣けてしまえばまず第一歩。


恐れや不安が消えない場合は気の済むまで"ありがとう"を呪文のように1人で部屋にいる時でもいいのでとりあえず騙されたと思って何百回も何千回も言う。


そしてなぜ辛いか、この試練はどういうメッセージか深く考える。

人生には意味のない事はありません。

なぜこの試練は何の為に自分に起きたのか。なんの意味があるのか。


人生のスケジュールは生まれる前に自分で全て良い事も悪い事もしっかり決めてきています。

それは、地球で生まれてどうしたら成長できるか幸せになれるかを目的としています。


そうだとしたらなぜ今私は辛いのか。少しずつ見えてきます。


両親共働きの一人っ子だった私は、学生時代は反抗期でいつもイライラし常に1人だと錯覚していた。


昔からトランプを広げては1人で遊んでみたり

ひたすら長い海外ドラマを観続けたり

ピアノを習っていたのでピアノばかり弾いていた。

勉強は大嫌いで学校も嫌い。


ある日、自分の鞄の中に入っている鏡が割れていて嫌な予感を感じた。

その予感は的中。


学校へ行くと、いつもはニコニコしている友達全員が私をチラチラ見ながら何か会話をし私が「おはよう」と言うと、

みんな笑いをこらえるように気まずそうに逃げていきました。


あ、自分の(いじめのターゲット)番が来たんだとすぐ分かった。

夢なら早く冷めてほしい本当にだるいと思った。


その時はシンプルに、時間が解決してくれる。

こういうのは順番だから大人しくしていれば

1か月ほどで次のターゲットにでも行くから待つしかないと思っていた。


この子くらいは話をしてくれるかなと1番仲良かった子にメールをすると

「裏切られたよ!もう友達やめるね!」と。


なぜ私が嫌われているかの理由は

私が全員一人一人の悪口を言っているとの事だった。

私がどれだけ言ってないって言っても聞く耳を持ってもらえず、なんでなんでと悩み続け挙げ句の果てには悪口を言っていない自信があったのにも関わらず遂に自分が無意識に悪口を言っているんじゃないかと自分の事すら疑った。


そんな事を思っていても仕方なく、

登校時と下校時の自分下駄箱は

自分靴があっちこっちに散らばっていた。


こんなのを出来る限り誰にも見られたくない、出来る限りこの状況を人に知られたくないと思いながら惨めに自分の靴を拾った。


その時流行っていたsnsでは、

明らかに私だろうという嫌な書き込みをみつけたり

私のsnsに匿名で嫌な書き込みを見つけすぐ削除したり。


学校がめんどくさい

なんてラクなもんで

学校が怖い

なんてどうしようもなく辛かった。


親に知られるのも嫌で平然としながら

相談できる友達もおらず

ただただ耐えていた。

好きな男の子と毎日のようにメールをしてたけど、こんな自分が恥ずかしくなりバレる前にと連絡もやめた。


クラスの席の近い、あまり喋った事なかった女の子に話しかけるといじめの主犯がその子だけを呼び出し私を強制的に一人ぼっちにした。


授業を静かに受け

チャイムがなり休み時間になると

自分の机で寝たフリをしたり

ずっと携帯を触っていた。


誰とも会話をせず視線も痛い長すぎる1日が終わっても明日もまた来なければ行けないという無限ループ。


怒りと虚しさと悲しさと。この気持ちしかありませんでした。


自分は強いから大丈夫だからとずっと言い聞かせて

いつも笑えずただ時間だけを見ていた。


そんな辛い1か月が経った時

担任の先生が個人面接で言った一言

「お前、大丈夫か?」

その一言で涙が止まらなくなった。

泣きすぎて何も会話ができず大丈夫とか大丈夫じゃないかすら喋れなかった。


先生は何も解決できない。

分かっていたから何も相談はしなかったけど、辛すぎて現実を受け入れたくなくて我慢してた自分の涙腺を崩してくれて私の事を心配してくれる人がいるんだと。心が洗われた感じがした。


その時、本当に救われました。

ありがとうございました。


自分の気持ちが少し楽になってすぐ

案の定、時間が経ちいじめのターゲットが変わったようで、その日を境に急に今まで何事もなかったかのように今まで通りの友達関係が戻った。


なんだこれ。と呆れた内心、本当に良かったと思う事の方が大きく誰かと時間を共有することが嬉しかった。友達になっていてくれるならそれでいいと飾りでもいいとすら思っていた。


誰にも話さず耐えてずっと耐えて

トラウマになりもう思い出したくないと

自ら蓋をしながら生活をした。


人の事を信じられず自分の事も信じず

本物の自分なんて見えず

たくさんの余計な情報やルールに作られた

仮面を被った自分しか見えてなかった。











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