第16.5話 閑話(視点変更)

 今回は短いです。

 お好み焼きを食べた帰りの浩斗ひろと香奈かなの会話です。

 

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「お好み焼き美味かったなー」


「ね~。茜ちゃんも良い子だったね~」


「そうだよなー。なあ香奈ちゃん、茜さんって律のこと……」


「うーん。多分好きだろうね~」


「だよなあ? 表情とかにはあまり出してないけど」


「茜ちゃんは一度も律くんのこと好きじゃないとかは言ってなかったよね~」


「あくまで律が茜さんのことを意識して無いってだけだよなあ」


「茜ちゃんの最初の爆弾発言もアレわざとだよね~」


「俺たちって言うよりは律の反応を見る為って感じだなー」


「それにしても律くんか~。律くんは性格も良いし家事も出来るけど……」


「あいつ恋愛回路ぶっ壊れてるからなあ。元カノと別れて、ご両親が離婚してから」


「元々鋭く無い上に、その二つのダブルパンチだもんね~」


「愛だの恋だの分からなくなってるだろうなー」


「茜ちゃんも難儀な恋をしたもんだね~」


「しかも見たかよ。律のあの茜さんを見る顔」


「ああー。あの顔ね~」


「飯を食べてる茜さんを見る顔なー」


「ねー。慈愛に満ちてるって言うかなんて言うか~」


「「お母さん(かよ!)(みたい~)」」


「少なくとも律は絶対意識してない」


「だね~。世話の焼ける妹みたいに思ってるよね~」


「マジでどうなることやら……」


「でも案外大丈夫じゃないかな~」


「そうかあ?」


「茜ちゃんも色々仕掛けてると思うし~」


「ああー確かに。今まさに何かやってるかもなあー」


「だね~」


「律は恋愛に臆病になってるとこもあるよな」


「うん。律くん無意識にブレーキかけてそう~」


「律が自覚した瞬間、案外すぐ付き合ったりして」


「それありえる~」


「まあ俺たちにどうこうできることは無いし」


「茜ちゃんに律くんの壁ぶっ壊してもらわないとね~」

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