在りし日を語ろう

酒場で少年に急かされて話した昔話。
戦争を生き残った男の「在りし日」
その真相を知ったとき温かな気持ちで満たされることでしょう。

これは人間ドラマですが、その中で描かれる戦争の実態の描写がまた素晴らしい。
戦闘機の解説から始まったはずが、いつの間にか私たちはその座席に乗って空を翔ける戦闘機乗りにされてしまいます。そして、私たちは語り手と共に恐怖を、喜びを共有するのです。
そして最後にはあっ、と驚かされることでしょう。私はもうこのラストだけでここまでの全てを持っていかれました。
最高です。(語彙力が・・・)