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    性的指向のテーマと、色覚異常とを、軽いタッチでありつつしっかりと内容を捉えて物語に組み込んだ、明るい作品でした。
    色の見え方がちがうということを、まったく否定的ではなくひとつの立場として、思い巡らす。それが性的指向とも間接的にリンクして、心地よい音を共鳴さているような、そんな気分になりました。
    あと、にのちゃんの「うい」がすごく好きです。なんでだろ。

    作者からの返信

    あかいかわ様、コメントに加えて素敵なレビューまで、ありがとうございます。

    テーマの意図を余さず汲んでくださったかのようなコメントです。ジェンダーもまた『虹色』と表現される事があるように、人によって世界の見え方は多様なもの。それを当たり前のものとして表現するという、私なりの挑戦でした。

    桜子のややトゲのある一人称において、にのの「うい」はお茶目なアクセントになっているのかもしれませんね。

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    こんばんは。企画から来ました薮坂です。

    これは新しい! ジェンダーをテーマにしているのに、とても軽やかなタッチですね。登場人物のセリフがとてもリアルというか「活きた」セリフで、なるほどと唸ってしまいます。お話は短いながらも、その中に濃密な関係が透けて見え、高いレベルのお話になっているとお見受けします。
    この新しい切り口、見事。素晴らしい!
    欲を言えば、「さく」と「にの」の関係性がもう少し見たかったと思ってしまいますが、ここで物語を締めているところもやっぱり凄いです。いやぁ、見事な物語でした!

    作者からの返信

    薮坂様、こんばんは。コメントありがとうございます。

    ジェンダーを主題に据えたのは初めての試みでした。短い中で桜子と葉太の関係性をどこまで詰められるか、葉太が桜子に対して「昔の恋人に似ている」と思っている事をどう伝えるか、構成を捻るのは難しくも楽しくもあり。台詞回しなども褒めてくださって、とても嬉しいです。
    『さく』と『にの』については、もっと描きたいきもちもあったのですが、あっさり軽やかな世界観を大事にして、あえてご想像にお任せとしました……。
    最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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    >「うん。変な話でしょ」
    この台詞がすごくいいですね。あっさりしていて。

    >「素敵ね、ウェディングドレスに包まれている気分だよっ」
    ここも良かったです。

    ジェンダーを扱いながら軽やかで、等身大の桜子で、印象的な短編でした。

    指摘ですが、別の方への変身を読みまして、セピア色と色覚以上についてもう少しだけ、触れても良かったかもしれませんね。良いアクセントになるように思いました。セピア色、という語感も素敵ですし。

    作者からの返信

    オレンジ11様、フレーズ評価&ご指摘&星までありがとうございます。

    色覚に関しては伝わりづらい文章になってしまいましたね……。今回の反省点、ひとえに筆力不足です。桜子視点に終始しつつ、メインテーマをブレさせず、葉太の見ているセピア色の世界を伝える。そんな表現を模索する余地がありますね。
    企画の期間に間に合うかは分かりませんが、改稿に挑戦してみたいと思います。

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    数少ない桜子視点ですね。しっかり桜子の個性が感じられて良いと思いました。

    指摘ですが、

    >その発言は、クラスメイト全員の怪訝な眼差しを、全方位から一身に集めた。

    視点が桜子本人の一人称なので、「全方位」は書き方を変えた方が良いかも知れません。状況はわかるのですが、桜子以外の視点(「全」とあると、桜子が見えていないはずの後ろまで入ってしまう)のように読めてしまいました。

    作者からの返信

    オレンジ11様、コメント&ご指摘ありがとうございます。

    桜子の内面にフォーカスした書き方を心掛けました。
    それゆえ確かに、『全方位』は引っかかりますね。冒頭だからこそ特に、誰の視点だか分かりにくいのは良くないです。
    次のような感じに修正してみました。ありがとうございます。

    ***
     その発言は、クラスメイト全員の怪訝な眼差しを一身に集めた。背中越しにも視線を感じるので、見回せば三百六十度から注目を浴びている事だろう。

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    企画からきました。はじめまして。
    重くなりがちなジェンダー問題を爽やかに軽やかにまとめた作品だったなと思います。

    ちょっとわからないところが……
    >この人は授業中、絶対に赤いチョークを使わない。

    葉太が赤いチョークを使わない理由がよくわかりませんでした。解説お願いします。

    それと、桜子が木を切るのが趣味と言うのは、どういう暗喩なのかなと。
    自己紹介でなぜわざわざこんなことをいったのか、ちょっとわかりませんでした。

    作者からの返信

    澄田こころ様、コメントありがとうございます。
    テーマを受け取っていただけて有り難いです。伝わりにくかった部分については、改善の仕方を考えてみようと思います。

    >葉太が赤いチョークを使わない理由
    葉太(と君子)は色覚異常を抱えていて、赤と緑の区別がつきません。桜が白とセピアに見えるという、匂わせるくらいの表現しかないので、説明不足だったかもしれません。

    >それと、桜子が木を切るのが趣味と言うのは、どういう暗喩なのかなと。
    桜から『葉を切る』ことが主眼でして、葉太に対する嫌味です。男嫌いに加えて、父親と知らないながらも男親への無条件の嫌悪が働いての心理と解釈しています。自己紹介の場で言ってしまったのはものの弾みですが、その理由も耐えがたい嫌悪感にあります。

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    ジェンダー問題に切り込んだとても面白い話でした。とにかく表現が素敵に思えました。桜子視点なのにしっかりレギュレーションをクリアしているところも、とてもよかったです。
    素敵な物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    えーきち様、コメントありがとうございます。

    筆致企画ということで、表現には特に気を遣いました。緊張しますね。よかったと仰っていただけて、とても幸せです。


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    ああ、いいですね。桜子視点。そしてとても文章が分かりやすく気持ちいいです。セリフのチョイスも好きですね。「デビューに失敗しまして」のところ、とても上手いと思います。

    ひとつ、指摘と言うほどでもないのですが、一見の後は断定ではない方がいいかなと感じました。

    >一見柔らかいけれど、やっぱり硬い。
    一見柔らかそうだけど、やっぱり硬い。

    あくまで私的感想なので気にしないてくださいね。

    作者からの返信

    えーきち様、コメント&ご指摘ありがとうございます。
    柔らかそうに関しては、そうですね。語感と相談してみます。

    参加作品を読み漁っている最中ですが、桜子視点は意外と少ないですね。彼女の懊悩が早い段階で詳らかになってしまうからでしょうか。この作品を書いた後で、葉太視点も考えてみたのですが、共感を得にくいストーリーになりそうでボツに……。


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     百合作品であると認識はしていたけれど、意表をつくところから斬り込んできた!

     『キマシタワー💕』という場面を予想してたら、『キマシタノー?↴』となってしまいました。
     桜子ちゃんの父でありながら女性。しかも、お母さんとよりを戻すという怒涛の展開。
     一歩間違えたら、夜な夜な桜の葉を切って落とす『葉切り魔』桜子ちゃんが登場してもおかしくなかったために、肯定的に桜子ちゃんが捉えてくれて良かったです。

     短い話ながら、メッセージ性がある一方で、重くなりがちなテーマを淡々と読ませる筆致が素晴らしいです。
     自然描写も丁寧で美しく、趣味が『桜の葉を切り落とすこと』などというヒロインが登場する作品とは思えない程でした。

     ひとつ気になったのが、ところどころで出てきた『砂』という表現。
     通常、桜の木が育つのは土の土壌だと思うのですが、『砂』で良いのですか?

    作者からの返信

    魔女っ子★ゆきちゃん様、コメントありがとうございます。

    百合っぽすぎない百合(?)ということで何卒。葉太のジェンダーを尊重すると、登場人物全員女性となります。ところで、『葉切り魔』桜子ちゃんも猟奇的で非常によろしいですねぇ……。
    世の中もこのくらい短くてシンプルだと幸せなのにと思いながら書きました。

    『砂』に関して。
    ありがとうございます! 確かに、土壌的に『砂』は不自然ですね。公園のイメージに引っ張られていました。こっそり見直してみます。


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    はじめまして、企画から参りました。

    これは素晴らしいですね。ひとつひとつの描写がこれ以上ないくらい的確で、百合とジェンダー問題と、この文字数でこれほど奥行きのあるストーリーを描けるとは。

    あと、『桜の葉を切り落とすこと』からはじまって『桜の葉を見守る事』でおわるのがとてもよかったです(#^^#)

    作者からの返信

    野々ちえ様、はじめまして。コメントありがとうございます。
    この企画で出会うのは、本当に物書きとして素晴らしい方ばかりです。

    今回、『重すぎずに伝えきる』ことを目標にしました。その結果、葉太が特に捌けた性格に。周囲からの逆風を描くことでより重く、長くできるテーマではありますね。

    最初と最後のフレーズを結びつけてくださって嬉しいです。ありがとうございます!

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    ああ、そうきましたか!
    なんて優しい物語でしょう。
    ここにいるみんなが幸せでありますように!
    寛容な社会でありますように……。

    作者からの返信

    物語る人様、コメントありがとうございます。

    ありふれたマイノリティのお話。本当に、寛容な社会であってほしいと願います。

    P.S.(と言いつつ長い)
    『女性同士』という切り口を含めて企画に参加している方がいらっしゃると思い、拝読しまして、「こうも違ってくるものか!」と感心しています。あらためて、素晴らしい感性をお持ちだと思います。

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    企画からきました。
    とても面白かったです。
    エッジの効いた描写と際立つキャラ、どんでん返しもあるがメッセージ性もあるストーリー。いやあ企画も終盤になってこれはすごい作品に出合ってしまいました。

    作者からの返信

    ゆうすけ様、コメントありがとうございます。

    最近この企画を知って、慌てて参加しました。
    エッジの効いた描写——最高の褒め言葉をいただけて嬉しいです。メッセージも受け取ってもらえたようで、作者冥利に尽きます。

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    >教壇に立っている担任の秋田葉太《あきたようた》(三十七歳)は、肩を落とし、半開きの口の中で「へぇ……」と呟いた。

     『へぇ』じゃねえよ、止めろよ!
     と思いましたが、さすがに止めにきましたね。

     最後の部分は、百合展開のスタートですか?

    作者からの返信

    魔女っ子★ゆきちゃん様、コメントありがとうございます!

    それなりに経験を積んでいる担任(三十七歳)ですからね。止めました。
    仰る通り、最後の部分は百合のスタートです。あっさりこっきりと、始まります。