第27話

東京大神宮にて。


すみれ。

「祝福を国語辞典で調べたら。」

「幸福を祈る。」

「神様から幸福を与えられる。」

「そう書いてあったんや。」


あかね。

「それだと七福神が該当しますよ。」


すみれ。

「七福神?」

「恵比寿様。」

「蛭子様の事や。」

「蛭子様に祝福を伝えてみよっと。」


あかね。

「あらまあ凄いことになった。」


しあわせを神様に祈る。


これだけが人に出来る幸福論。


神様から幸福を与えられる。


それまで頑張る。


それのみに尽きる。


蛭子神社の目の前。


すみれ。

「全国各地にあるんや。」


あかね。

「神様は真実で公正な方。」


すみれ。

「というのは言うまでもない。」

「それだけでいいみたいやわ。」


あかね。

「究極の幸福論は祝福。」

「それに尽きるんだね。」


すみれ。

「学問も広げてみようか。」

「学問の目的は人としての成長にあるんやから。」

「生涯を通して学んでいくもの。」

「学問の基礎になるのは論語を読むこと。」

「古本屋と書店巡りな。」


あかね。

「実は近辺の本屋をリサーチしていて。」


すみれ。

「なんという女の子ですか。」


あかね。

「ここがいいらしいですよ。」

「インターネットも正しく使えば兵器ですな。」


すみれ。

「ではでは購入資金の資産が怪しいですな。」


あかね。

「それはお財布と相談ですなですな。」


境内の外。


ふたりで密談。


このあと。


いろんな書店や。


古本屋を巡って。


5冊手に入れて持ち帰りましたよ。


すみれ。

「本は愚書が多いからあかんな。」


あかね。

「良書こそすべて。」


また書斎に戻って。


本だらけになりつつ。


いにしえの英知に触れたり。


知識の富。


科学力と言っても。


古代ギリシアの神殿に使われているコンクリート。


あれは数千年経っても劣化しないんです。


現代のコンクリートはそこまでの耐久性はありません。


学者がテレビで言ってました。


現代の技術力が数千年前の技術に勝てないんです。


それがおもしろいところなんです。


火山灰を混ぜた事は分かりましたが。


当時のレシピがどこにもないんです。


ローマ帝国の用水路も。


現代の科学力のごり押しではなく。


もっと洗練されたものでした。


科学力でも太古のむかしに劣る現代人。


やっぱり。


歴史は人類の宝物です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る