第19話

新興宗教「エディティオ・ウルガータ」の教祖。


「コスモ・クイーン」と呼ばれる三人は最強の魔女で知られ。


存在が明らかになりました。


「コスモ・クイーン」は魔法少女の買収を開始。


魔法使いに違反者が続出していたのです。


事態の終息にと。


その街のリーダーにすみれが抜擢されました。


すみれ。

「というわけでうちが統治者になったんや。」


あかね。

「おめでとう。」


紗莉奈。

「そういえばリーダー不在だったよね。」


乃土香。

「御三家が取り仕切っていたから。」


千夏。

「そうなるとあたしら。」

「派閥を超えた連携になりますかー?


日葵。

「今は派閥とか関係ないんじゃない?」


苺花。

「共通の敵がいますし。」


美香ちゃん。

「とりあいずそいつら倒してから。」

「いろいろ決めようよ。」


すみれ。

「よろしくやで。」


それまで小競り合いを繰り返していた他の娘たちは。


すみれちゃんを見直す機会が訪れ。


それ以来。


よく遊ぶようになっていました。


リーダーの仕事はその地域の治安維持なので。


やることは少ないのですが。


魔法少女の集いが出来た以上。


魔法少女が1グループで行動を続けるために。


魔法使いはこの街を標的にしなくなり。


むしろ避けるようになりました。


この街には平和が訪れ。


すみれちゃん達が遊びまわるもので。


他の魔法少女も手を出さなくなり。


そのうち裏切り者は全滅していきました。


「コスモ・クイーン」の計画は。


魔法少女同士で争わせ。


市民を煽り立て。


魔女狩りに持っていこうとしていて。


魔法少女・魔法使いは危険人物であると洗脳を仕掛けていましたが。


事実上のアイドルである魔法少女たち。


さらに違反者は厳しく罰する体制が整い。


特別な女性としての確かな地位があるので。


市民は挑発に乗りませんでした。


時に犯罪者を迎撃することもあるもので。


結局。


市民に看破されて失敗。


自分の教団が消滅してしまった「コスモ・クイーン」たちは。


独裁者の支援によって。


首脳の洗脳や内乱工作。


骨董品の盗みなどなんでもやっており。


犯罪者として指名手配されました。


外国は決着が付き。


あとはこの国の「コスモ・クイーン」を退治するだけとなっています。


すみれちゃんはリーダーとして。


全体の善を図りつつ。


善い目的を出そうと。


提案の繰り返し。


会議室。


瑠璃。

「すみれさんは確かに素晴らしい人です。」


小雪。

「能力は折り紙付き。」


小毬。

「太鼓判。」

「神奈川県はすべて任せておきましょう。」


瑠璃。

「コスモ・クイーンの所在は?」


小雪。

「それが変装が上手なのか。」


小毬。

「一切見つかりませんねぇ。」


瑠璃。

「国外に逃したら駄目ですし。」

「なんとか国内で退治しないといけません。」

「外国に逃げても無駄ですけれど。」

「唯一独裁者が好んでいますから。」

「今後何をしでかすか分からないものです。」


すみれちゃんのアトリエにて。


すみれ。

「今度東京に遊びに行かない?」


あかね。

「大都会のお勉強。」


紗莉奈。

「それいいよね。」


乃土香。

「池袋とか秋葉原。」


千夏。

「貯金あるから。」

「必ず荷物いっぱいになるんですけどー。」


日葵ちゃん。

「それは貸しにできるよ。」


千夏。

「利子ありそうだから自分で持つんですけど。」


苺花ちゃん。

「名所案内は私が作成しますね。」


美香ちゃん。

「私は計画表。」


すみれ。

「じゃあすみれちゃんがまとめるで。」

「全体の善の為に。」


東京豪遊計画が決定。


切符がすみれちゃんを待っている?


そんな近況。


女性の歴史もはじまりを告げた?


ニュースで女性について。


政治の啓蒙などが放送されて。


向上心を取り戻した人々。


いつしか低迷して堕落した世の中は。


この動乱で元通りになり。


活気溢れる明るい世の中へ向かっています。


人々は神様に幸福を祈り。


新しい時代が幕を開けました。

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