第5話

闇市が開かれると知って。


賞金稼ぎに出向いたのです。


繁華街の奥にあるスラム街。


苺花。

「こっちに来い。」


「逃すな!」


苺花。

「行き止まり。」


「もう逃げられんぞ。」


苺花。

「いいえ。」

「周囲に無駄な被害が出ないようにしたの。」


美香。

「包囲したよ。」


日葵。

「せいぜい抵抗することね?」


「しまった!」


集中攻撃。


5人中。


3人仕留めたのに。


おいしい賞金首が逃亡。


千夏。

「おとなしくお金になって欲しいんですけど。」


紗莉奈。

「久々に大金を手にするのか?」


乃土香。

「詰めが肝心。」


千夏が影射ち。


影を形成して相手を掴む。


影に捕まって動けない賞金首。


シャドーボールを撃ち込まれる千夏。


千夏。

「ひゃあ!」


苺花。

「わたしんの!」


紗莉奈。

「待て!賞金首!」


乃土香。

「邪魔しないで!」


杖で叩いてきて。


爆発。


美香はガードしてダメージなし。


日葵のレーザー。


乃土香ちゃんのバリアで吸引されてしまう。


千夏。

「波動砲。」


苺花。

「うわっ!」


近くに着弾。


爆発して転ぶ苺花。


小雪。

「魔女来てるよ!」


小毬。

「そんなことやっている場合!?」


紗莉奈。

「なんだって!?」


日葵。

「そっちのほうが高額の賞金だよ。」


千夏。

「さんざんに邪魔されたんですけどー。」


乃土香。

「そっちのほうが美味しくない?」


千夏。

「逃しちゃったから。」

「さっさと倒れて欲しいんですけど。」


すみれ。

「なんかやってる。」


あかね。

「けっこういろいろ壊れてるよ。」


小雪。

「魔女が戦域に侵入したから。」


小毬。

「いまかなり激戦になってる。」


すみれ。

「これだとほとんど逃げられたね。」


あかね。

「うん。」

「魔法少女がやりあってると知れば。」

「大抵は逃げる。」


魔女。

「もーらい。」


すみれ。

「はっと!」


すみれ。


宙返りして。


あかねも側転して。


炎の爆弾を投げつけて空中炸裂。


魔女逃げ遅れて。


ダメージになる。


あかねがシールドを使って格闘戦を仕掛けたので。


魔女は何もできずに。


路地裏に落ち延びたが。


美香に発見された。


魔女。

「こんの!」


美香。

「おっと。」


一瞬で後ろに回って。


蹴るなり殴るなりして魔女は倒れた。


千夏。

「どれが本物かな?」


「ちっ!」


拳銃を発砲するも。


みんな幻影。


千夏。

「正解はあなたの足元でした。」


「うわあ!?」


千夏に束縛されて賞金首捕獲。


紗莉奈。

「待てよ!」


日葵。

「待ちなさい!」


乃土香。

「え?」


誰かが横から乃土香ちゃんを掴むが。


感電して自滅。


紗莉奈のブーメランを路地を使って避けて。


賞金首が逃走に成功。


紗莉奈。

「なんてこと!」


日葵。

「まあ2人ほど倒したし。」

「全員は無理ってことよ。」


紗莉奈。

「欲張らないのなら。」

「まあ充分ってことか。」


治安部隊が身柄を取りに来ました。


闇市は即座に解散。


魔女を捕獲に成功しておりました。


あかね。

「誰かが魔女を捕まえたって。」


すみれ。

「え?強さで定評のあるアレを?」


魔女は依頼を受けて。


魔術を使って。


骨董品や貴金属を窃盗多数。


戦争を仕掛ける前の下準備で。


国内を混乱させて。


工作が成功したと同時に開戦。


天然資源の発掘権利を得るという計画でした。


目的は他国が力を誇示する為に派遣した。


工作員とのこと。


そのために大金を貰っていたそうです。


すみれ。

「取り逃がしたあ!」


あかね。

「相手も簡単じゃないから。」

「取り逃がして当然だよ?」


すみれ。

「そうよね。」

「あんな乱戦の中だったし。」

「わたし出遅れたんだ。」

「思ったより未熟かあ。」


あかね。

「それは全員に言えることだよ。」

「成長が止まってない。」

「成長が止まった人は自分が完成したと信じているから。」


すみれ。

「わたしの成長は止まっていない?」

「今回を教訓とするわ。」


夜遅く。


帰宅していく女の子ふたり。


大事な戦果は他の娘に取られましたが。


わたしの成長が止まっていない事が分かって。


怪我の功名ですね。


失敗だと思ったことが良い結果になりました。


また鍛えなおしです。


わたしの成長は続いていくんですから。

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