第11話スキー旅行①

 友里と約束したスキー旅行は、結局2対2で行くことになった。そして、連れていく友人を選ばなければならなかったのだが、この時大学の友人で会社を辞めて次を探すまで充電していた【水田将司】君を誘うことにした。僕の目から見て、特にイケメンというわけでもなく、普通な感じに思えたし、会社を辞めていたので日程の都合も合わせやすいということもあったからである。

 彼女の方は、僕と会っている時の会話にて、たまに話に出てくる会社の友人である洋子さんを連れてくるようであった。

 以前、友里が彼女の会社の集合写真を見せてくれたこともあり、洋子さんの容姿は何となく分かっていて、特に僕の好みの感じでもなかったが、別にお互いに友人を彼氏彼女候補として紹介する訳でもないし、その次があることも考えて、とりあえずの繋みたいな気持ちでスキー旅行に臨んだのである。


 当日、自分のコンタクトレンズを片方亡くして、眼鏡の片方のレンズを外して併用するという間抜けなハプニングもあり焦ったりしたが・・・


 スキー旅行の行き先は、とりあえず福島県の猪苗代近辺にあるスキー場にした。このスキー場に決めたのは、距離的に丁度良かったし、僕の従兄夫婦が働いていてリフト代を割引してもらえるという利点もあったからである。

 泊まる宿の方は友里が探して、ペンションを予約してくれた。

 スキー場までは僕の車で行くことになり、僕の愛車であるギャランVR-4で行っても良かったのだが、弟がパジェロを持っていたので、それを借りて旅行に行くことにした。

  

 彼女達は千葉方面から電車で来るため、東北道にアクセスし易い総武線の駅を待ち合わせ場所として、水田君を乗せて迎えに行った。

 そして、お互いに自己紹介を簡単にして、4人でスキー場に向かったのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る