悪魔との契約17

私『望む通りの夢を見れるようにしてくれ!』


悪魔『その願い、叶えてやろう』


 悪魔薄ら笑いを浮かべ、かき消えた。


 こうして、私は毎晩、己の望む夢を楽しむようになったのだ。


 しかし、問題はあった。

 充実感に満ちた夢に比べて、現実のくだらなさに、私はすっかり厭になってしまったのだ。


私『そうだ! 妙案が浮かんだぞ!』



◇◇◇◇



ーーーとある病院の一室。

眠ったまま、目を覚さない男性が入院していた。


日に日にやつれていくその顔には、何故か満足げな笑顔が浮かべられている。


永遠に覚めない夢の中で、幸せをに過ごしているのだった。

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