悪魔との契約15

私『悪魔よ! 我が願いを叶えてくれ!』


悪魔『良いだろう。願いが叶う事が、貴様の幸せにつながるとは限らんがね』


私『未来が知りたいのだ! 未来に連れて行ってくれ!!』


悪魔『ここに契約は成立した』


 悪魔が消えた次の瞬間、私は未来にやって来ていた。

 どうやら、30年後の未来らしい。


 新しく台頭する会社に株の趨勢、サッカーの勝敗と、7桁の数字を選ぶ宝くじの当たり番号、流行の漫画や小説のアイデアなどなど、過去に持ち帰って私の利益になる情報を、片っ端から集めた。


 あとは、30年前に帰るだけである。


 ーーーここに至り、私は気づいた。


私『どうやって過去に戻れば良いのだ!』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る