第1話走馬灯への応援コメント
えぐい。流石、瞳さんだぁ。
毒物で繋がる偽りの絆。
その絆にすがりたくなるくらいの孤独を感じていた魔女。
そしてまた、魔女は走馬灯を求める。
どう解釈していいのかわかりませんが、気持ち悪くなるくらい狂った世界だということはわかりました(おい)
毒物って怖いですね(そうじゃない)
最初の「おはよう」と最後の「おはよう」
全く違う感じで取れるのが恐ろしいです。
夜に読むものじゃなかったです。
最高でした。
作者からの返信
聖願心理さん
コメントありがとうございます!
このお話には「気持ち悪い」とか「酔いそう」が最高の褒め言葉のように思います笑
色々解釈があると思いますが最初と最後の落差を感じて頂けたなら幸いです。
ありがとうございました!
第1話走馬灯への応援コメント
「走馬灯、どうだった?」
これが凄まじい牽引力を持っていますね。
このミステリー要素一本で充分おつりがくるくらいの長さなのに、次々に謎が提示されていく。
・自分はいったい何者なのか
・軽薄な彼女らは友達なのか
・毒を渡していたなんて本当なのか
・どうして服の中から薬が
眩暈を起こしそうでした。多分これは、読者を酔わせるために謎をオーバードーズさせた。作為的に。私は酔いつつも結末に向かって読み進める。途中、極彩色の描写が押し寄せる。
『ギラギラしてとてもうるさい。耳からみんな声が、羽虫みたいに入り込む。丸三角四角…全部形になって私に入ってくる』
視覚情報が聴覚情報に、聴覚情報が触覚情報に、ガサゴソガサゴソと音を立てて読者の耳に入ってくる。多分脳漿には羽虫が浮かんでいる。そのような感覚。
『マーブル色が寄生虫みたいに彼女たちの皮膚を這い回った。』
うねうねとカラフルな線虫が這うイメージ。いや、これは血管か。血管が、おかしな色になっているのか。毒、病気、死のイメージがぐにゅぐにゅと押し付けられる。
頭がガシャガシャとうるさい。思考のチェーンが外れそう。
頭の処理が追いつく前に——「おはよう!」
鮮やかに突き放された。
読者をオーバードーズのバッドトリップから、現実に引き返す一言。
ループ系を匂わせる一言であると同時に、読者への救済の一言でもあると感じました。
『なのに、ちょっと、嬉しかった。』
毒で繋ぎ止めた友情を断ち切れた喜び。
もうこれ以上繋ぎ止めようとしなくていい喜び。
みんな私を必要としたままに死んでいった喜び。
捨てられないで済んだ喜び。
縋っていたんじゃあ無くて私が支配していたんだという喜び。
私の方が上なんだっていう喜び。
これらすべての喜びが、『魔』。
魔が差した。
仮初めの薄っぺらい人生をではなく、真実の濃い人生を送りたい。そういう魔が差した。
結果的に彼女は耐え切れなかった。
軽薄でも、中身がなくても、意味がなくても、それなりでも、利用されていたのだとしても、それらすべてが自分を表現していることを知ってしまったから。
彼女は現実逃避するように、薬を飲んで幻覚を見て、思い出す度また薬を飲む。
「おかえり」
そう言ってくれる誰かが現れることを望みます。
素晴らしい作品を、ありがとうございました!
作者からの返信
詩一@シーチさん
コメントありがとうございます!
詩一さんはやはり、私の頭の中に住んでいるのでしょうか。私より的確に、頭の中をわかってらっしゃると思います。
意図的にバッドトリップさせている、というのはまさにその通りで、主人公の頭の中を体験して頂くための文章をたくさん仕込んでいます。
『魔』の解釈ですが、このお話の核はまさにその『嬉しかった』という所にあると思います。その気持ちを中心にして、主人公の旅はどんどん良くない方へと動いていくのだと思います。
まさに書いてくださったレビューがこの作品の全てだと思います。本当に参りました笑
今回も読み込んで下さって、ありがとうございます!
第1話走馬灯への応援コメント
彼女達が見る夢と主人公が見る夢の捉え方が違っていて、「走馬灯」が二重の意味を持つことに気づいて迷宮にはまり込みそうでした。
何とも言えない余韻が残るお話で、インパクトが強烈だなぁと思います。
作者からの返信
青桐美幸さん
コメントありがとうございます!
受け取り方によって変わるお話に挑戦しようと思っていたので、そう言って頂けると凄く嬉しいです!「解決しないこと」重視なお話なので、余韻を感じて頂けたなら幸いです。