第11話 この世はギャルゲーと一緒

この世はギャルゲーと一緒


 どれだけイベントをこなしたかで、人生が充実していたかが決まる。恋愛なんて分かりやすいよね。恋して愛して愛されて棄てられて後悔して立ち直って、また、恋をする。こういう青春の日々が楽しいと感じられるし、価値があると思えるのだ。

 みんなもギャルゲーをすれば分かる。

 初めは王道の1人を愛する物語をやってしまうもので、その物語の中で沢山のイベントをこなし、沢山の出逢いがあり別れを経験して、少し目移りしてしまうことも…

 そんな経験を得たあとに最後に1人の人と結ばれる。

 これも楽しいけれども、「もっと違う経験もしたい!」と思い、2周目に突入してしまい徹夜になることもしばしばあるでしょう。そして、2回目は目移りした娘を狙ってイベントをこなしてみたり、王道の時に狙っていた娘の他のイベントを見てみたり、ハーレムを狙ってみたり、あえて孤独エンドを見てみたり、ゲームの中では、沢山のイベントをこなしていろんな経験をしたいと思ってしまうものです。

 

 しかしながら、一般的に人生と言う名のゲームの中では、イベントを沢山こなしてみたり、進んでバットエンドを見てみたり、女の子をとっかえひっかえしてみたりしようとする人は少ない気がします。

 僕が思うに人生なんて、ギャルゲーのシミュレーションゲームなのに…

(シミュレーションを毎回、趣味レーションと誤字ってしまうのは秘密だ!)

 みんなの場合は、シミュレーション(ゲーム)の中ではイベントをたくさん経験したいと思うのですが、本番(人生)においては、何故かイベントをたくさん経験しようとはしていません。何てもったいないことなんだろう。と、思いませんか?

 思いますよね?思え!(催眠!)

 思いましたよね!なら、ここで眼が覚めたはずです!新しい扉を開いたはずです!究極奥義開眼です!良いことも悪いことも経験しないことよりは楽しいことなのです!少年少女(ロリショタ)たちよ!紳士淑女(オタクフジョシ)たちよ!立ち上がれ!屹立させよ!おッpのが魂を!軸をぶらさず!真っ直ぐに!進みたい方向に!倒れこむがままに!ぶちこみ!カケヌケろ!おのが人生を…

 オレは、この考えをもとに三十年余り生きてきて、『魔法使い』になった…

 みんなは、僕みたいに…間違えるんじゃ…ねぇぞ…

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