第2話

でもボクは、プライドって、あるんだよ。


じっと、教室の片隅で、人たちのこと見つめてる。


見つめる、っていう行為のプライド。


ほかの、ぬいぐるみが、どうなのかは知らない。


だけど、この教室で、いつから居るのか、わからないけど。


じぶんで、すごいことやってるというプライド。


じぶんでも、なんだかわかっていないけれども。


すごいだろ? って自慢したい類のプライド。


だけど・・・・・・。


自慢する相手が、居ない。誰も、ボクに気づかないもの。

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