第3話

先生が、急に、小テストをやるって言った。


それまでの、まだらだった「ありがとう」が、いちどきにブーイングの嵐。


そして、また。


小テストを、やる、って言った先生も、生徒たちの反応に、内心、驚いている。


そんなに反感を受けるなんて、思ってもみなかった、って、びっくりしているよ。


「さぁ、配るぞー」


なんて、平静を装ってるけれど、内心、ちょっと苛々してるんだ。


ボクは、気が気でなくなった。


怒ればいいのに。怒らないんだ。


でも、やっぱり、怒れないよね。


だって先生は大人で。それに、仕事だ。


ボクは、なんだか眠ってられなくなっちゃったんだ。

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