ハーモニック・テイル1 スピリッツ・サイド 王道のA√ ~天界の姫君~

@kousatuzei_m

主要人物とキャラソンのキー

web辞書風に人物紹介 (音響の最適解はKey=□で記載)

 検索をしてみると分かり易いですが、音響については基本のCから見て半音下げて4を立たせた清楚お姉さん相性版こと小型種のB14と近いのは15型が♯隣に似る性質から元気少女のEや、Bの35の音を一番に持つE♭とG♭辺りです。


 対岸のFでもその動きをした高音域はB♭寄りで擬人化して考えると仲良しな姉妹の様で、B14を大人コードの7th抜きでした物はCのお姉さん版と言う様に、その辺りは女性音と縁の有る雪少女と言ったイメージです。



(1~4章までに登場する主要人物)

志方聡 170cm 57kg (Key=E♭、E♭m)

 この物語の主人公。

 元来属性観の無い人間の場合、精霊界に入った時点で等しく本人の性格に合わせた魔法の適正が与えられるが、幼少期に年下の小蔭を助けた際に一人では少ししか話を聞き出せず小さい女の子の相手とかもっと練習しておいた方が良かったかなと思った事から良心的な性格が形成されており、適性が光の回復魔法と水の補助系であった。


 比較的上下関係に厳しい日本で育った事により良心的な割には強気に筋を通したり、シェリナの発言を御付きの言葉と指摘してみたりと、姫君と近衛兵が友達感覚のセイレーンからすれば貴族の様に見える部分が有り良くも悪くも御嬢様らしいサニアと似ているとも言われる人物。


 部外者が精霊界への入口を知る事が拡散からの環境破壊に繋がる事を警戒し、泉の保守に信頼できる神主さん以外には一切口外せずに異世界入りした事に注目しても、自身の周辺と神社に仮称を使っている事が推察される彼は中々の切れ者である。



宵月小蔭 144cm 39kg (11歳での本編時点) (Key=D、D♭)

(亜人補正により東洋系でも同年代で身長が止まる他の西洋系の小型種と同サイズ)

 実年齢は少し年上の大型種の蛇姫に仕える黒猫耳の女の子。

 幼少の頃、魔力を帯びた湖の前で王家の恒例行事をしていた彼女に追い付きたいという一心で、この子が湖に触れた事がこの物語の発端となる。


 当時の経験から聡の事をお兄ちゃんと慕っており、いつかはシェリナを迎えた彼の側室になりたいと思っている。

 東洋怪異での小型種は戦闘能力を殆ど持たないメイドだが、他種族と同様に柔和な中型種の朱雀を見ていると、その扱いはかなり良心的なものである事が窺える。


 また、軽量の剣では22kgの鎧すら突破できないという整合性上の理由から特殊な戦力描写がされている本作が最終的には優しい世界になる理由は、一周回ってこの子を助ける事になる全土の共闘に由来するが、最後まで全ての耳っ子が生存する中でのシナリオの重さ×キャラクターの可愛さという意味ではこの子は間違い無く上位帯に入ると言えよう。(最後の総評があの様になっているのは、この子やシャンナさんが遅れを取ったと言うよりも、周りに美人が多過ぎるからと言った方が的確であろう)



シェリナ=ウィズ=セレスティアル 165cm 55kg (B♭7、Cm7のE♭ムーブ)

(身長は1割伸びると21%重くなる上に亜人補正も有るのでいつも通りの細身な美人)

 平均170cmな東欧風の中型種の中では比較的小柄なセイレーンの国の次期姫君。

 精霊界は時間の流れる速さが半分なので本編の開始時点では14歳だが、年齢以上に大人びた雰囲気を持つ花嫁修業の柔和清楚お姉さん。


 精霊界は時間の流れが遅いので、その中での5年間はこちらの10年間と体感上同じであり、再開までの間は現世側では毎週日曜日の午後3時に精霊界の湖と繋がる神影神社の泉越しに聡と手を振り合うという文字通りの遠距離恋愛をして来た。


 水魔法が効かない隣国のプレシアを警戒してか、女性兵士には大剣みたいな鑓を持たせているものの彼女自身は器用な外交を得意とする生粋の女性である。


 聡の事を慕うあまり後半には母親のセレーネと対立する場面も有るが、それも彼の機転により解決される上に、セイレーンの民から見た彼がどの様に映るかを考えればそれも筋は通っているので、彼女等も基礎は優しい世界の体現者と言えよう。

(むしろ、色々有っても最終的には彼女等に花を持たせるのが彼のやり方)



サニア=セレイティス 154cm 47kg (Key=D♭、Bm)

 10歳とは思えない外見と器量を持つ1:1では最強の大型種ことプレシアの姫君。

 プレシャスではなく古代の水龍を語源に持つため重量魔力武器であるオリハルコンランスを得意武器としながらも、湖越しの恋愛対象である聡のために花嫁修業をして来た努力の才女。


 一見生意気に見える割に良い子な彼女は、本来清楚な女性同士が疑心暗鬼になっている現環境を嫌い賛同者の特定に尽力するが、聡利のレビューの中で筆者が考察している理由から別行動をする時期も有る。

(と言うのも等身大の人物を扱う本作でのサニアはあくまでも彼女本人であり、彼女の心境を推察する事には作者自身も考察編を書く程尽力しているが、彼女にしか分からない一面も有った方が作品としては面白いと筆者は考えている)


 これを指してヒロインが途中で変わった作品と思われ易いが、それも彼があの世界の中での女性の事情を親身に考えた結果である事は後半の内容からも明らかであり、特にサニアは「高性能って、最高ね!」という名台詞を持つツインテの人格者という意味でも、大型種の子供は勘違いされ易いとは言え本作のメインヒロインを飾るには最も相応しい人物と言えよう。(古典風な異世界では15才は結婚案件ですし)



ロリポップ=プチパルフェ 153cm 43kg (Key=G♭)

 どこを取っても洋ロリな、凄過ぎる名前をしたシュクレの姫君。


 氷の砂糖菓子を彷彿とさせるシュクレ属は、ミックスフロートと呼ばれるピンクと水色の氷の板の様な船を操る精霊界唯一の船乗りだが、船の過剰生成は大勢を乱すと考える木本プリバドの協力も必要なのか、この国が所有する船の数は限られている。

(増産するメリットを考えれば製造コストは理由にならない訳であるし)


 その御蔭か、シュクレは船を持っているからと言って輸送代を吊り上げる様な事はせず、皆の生活を良くするために自分達の能力を使う聖女の様な心の持ち主である。

 後半は聡が湖の周辺に居る時は行く先々で姿を見せる好奇心の塊の様な少女。



ラフィール=ウェル=エスペシア 152cm 42kg (通称ラフィちゃん) (Key=B、B♭m)

 湖側のセイレーンの国とは森側の隣国であるフェアリーの国の姫君。


 政略上の理由から両親と離れ離れに暮らしている事を寂しがっているので12歳前後と推察されるが、姫君の自分が悲し気にしていたら皆に心配させると部外者の聡以外にはこの事を打ち明けられないでいる、聡明過ぎた皆のアイドル。


 その反面、いたいのきらいなのと言ったフェアリー属らしい台詞で物語に明るさを添えるムードメーカーでもある。

 模擬戦に際してこの子のお兄ちゃんの様に行動した聡を両親以上に慕う様になり、今まである国の戦力を怖れていたという意味でも彼女等と仲の良い主人公の御迎えを安心して待つ様になる。



セフィリカ=ガーネット 174cm 66kg (B♭7、Bm)

 セイレーンと東洋怪異の間に位置するアスピスの国の姫君だが、その性質は弓版の大剣とも言えるロングボウと脇差として装備する短めな作りの突撃型大剣を使い熟す光属性の強者である。


 勝利フラグを意味するフルネームに濁点が付く事に注目してもその道の強者だが、元来大人向けな本作では設定以上に冷静に立回る天使然としたお姉さんであるため、聡やラフィちゃん達からの信頼も厚い。


 作中では王道なセイレーンやフェアリーにはかなりの配慮がされているが、彼女やコーティスを代表とするスノードロップに関しては英語読みをしてみると語源が分かるあの台詞も含めて割とやりたい様にやられている。


 とは言え、作中での彼女等はむしろ女性的な人物を敬愛する聡に対するバランサーとしての役目を担っている重量版のパラディンである。



(8章の前に読みに戻ると良い後半の主要人物)

コーティス=ミスティヴェール 173cm 65kg (E♭、Bm)

 氷魔法の恋愛大国ことスノードロップの国の姫君。


 サニアが言う様に最強の魔法種族だが、種族ごとの建国であるこの精霊界では属性一致での近接戦も起こり易くそれに合わせた調整がされているため、正面からの戦闘では大型種には引けを取る。


 これが理由で聡からも彼女等の武装応用には警戒した方が良いと疑われる時期が有るが、当の彼女等はそんな事など一切感じさせない程の恋愛体質の持ち主である。

(彼女等も過酷な情勢の中で恋愛体質をこじらせていただけで実際は突き抜けて女性的だった等身大なお姉さん達なのではないか)



マリアンナ=ホワイトブーケ 173cm 64kg (E♭、G♭)

 序盤の内から話の中には登場するスノードロップの国の姫君の御付き。

 隣国に対するサニアの警戒心から同行するのは後半となったが、他国からは正攻法の魔道種族と評価されている冷気版のセイレーン。


 元来彼女等は恋多き氷の聖女であるが、プレシアとサラマンダーに隣接する立地上各国の疑心暗鬼以降は可愛いものへの愛情が抑圧されていた。

 これと姫君の御付きには出逢いが無く彼女が恋愛結婚に特別な感情を抱いている事が、本来控えめな彼女が小型種に優しい聡に対してあの動きをした理由であろう。


 少なくとも昼間は献身的なメイドとして立回る事に慣れている彼女は脇役と思われがちだが、二人きりの場面ではそう言った雰囲気も出す女性であるため後述のルリスと共にその道の番外編が期待される人物でもあり、実際にこの後日談は追加された。



ルミナス=ホワイトパール 170cm 57kg (Bm)

 終盤に登場するA√の最重要人物で、精霊界とはどこかを入口として繋がっていると推察されるものの全く別の世界である天界に住むロウ・エンジェルの姫君。


 彼女等が有力な天界の中ではシスターの様な布教活動と有力者としての統治行動を両刀した立回りをしていた事が台詞からも窺えるものの、セフィリカも指摘していた様な種族の誇りが裏目に出て大事故に見舞われ聡に助けて貰う結果にもなるツンデレのセオリー通りな危なっかしいツインテ娘。


 最終的に彼はサニアとルミナスを重視するので、その道の知識の有る読者の中には彼をその辺りの人と考える者も少なくないが、サニアの様に気位が高く加護欲も強い貴族然とした彼からすれば、尖ってはいても根は良い子なルミナスみたいなタイプの妹分の方が護ってあげたくなって良いのではと考える鍛錬者も少なからず居る。



 天界にも東洋系の神格は居るので日本語は通じるどころか、上天から別の世界を見下ろして来た経験から最終回で私に良い考えが有るわ!と言い放つ程の知識が有る。

(本来この台詞は成功のフラグなのだが、彼女は金髪のツインテなのでこれがどちらであっても前提知識の回収にはなると言えよう)


 彼による考察編では、6話までの方向性を示せば後は読めるよねと言われて終盤に登場した彼女の立回りについてはあまり言及されなかったが、次回作の鳥内聡利による三人称視点のレビューの中で、あの決闘を申し出た時の彼女の真意は言及された。

(これは別作品のあるレビューアーの台詞を意識しての対応だが、作中で語らずとも聡程の人物になら文脈から全てが分かるという事であろう)



ルリス=エンジェルシード 173cm 63kg (B♭、D♭7)

 ルミナスに仕える御淑やかなメイドであり、本作一の人格者。

 作中で聡にも指摘されている様に、誰よりもルミナスのためを思うが故に彼女等の元同胞を立てる様な事を言った生粋の聖女もといロウ・エンジェル。


 作中では終盤に聡達から見た連絡先に登場したのみなので脇役感を拭えないが、異世界の常識が許す中でルミナスに心から喜んで貰える恋を目指すのであれば、彼女が実のお姉さんの様に慕ってはいても明確に身分の違うルリスさんも同時に迎えるべきなので、考察編では彼女も彼の側室になっている。


 とは言え、7話でのツリピフェラとの会話からハーレム構図に理解を示した彼も、彼女等を迎える際にこれ以上人数が増えると一人一人を1:1の恋の様には大切にしてあげられなくなるのではと気に掛けている位の常識人なので、本編の後に追加された別路線の後日談では彼女もマリアンナと共にメインヒロイン級の扱いがされている。



ツリピフェラ=フローリス 153cm+5cm(頭の蕾) 60kg以上(?) (Bm7)

 湖の北側以外の人達は誰もが良く知っている木本プリバドの女の子で、森の果実は皆の物なのを名台詞に持つ優しい原初森林の代表格。

 能力的にも歴史的にも本当に色々有った種族だが、サニアは事情を知った後の聡と同様にこの子達の事を信じているため、彼には敢えて多くを語らずにいてくれた。


 彼女等は形式上の姫君に草本プリバドであるチューリップ=ブルーミーを立たせる事で草本達に花を持たせているが、植物系の亜人は山林の草木同様にこの山の代表を決めて下さいと言われても代表ってなあにと聞き返して来る都合上、この様に姫君の御付きがその代理を担う個体の集合体としての統治形態となっている。



 一見共産主義にも見えるが、客人を見かけた際に個体の判断で森の果実を引き抜いている(数個なので水魔法で落としている)都合上、全てを国が管理するその社会形態とは明確に異なる事が推察できる。


 木本は基本的に聡明過ぎる無表情っ子だが、他の小型種と似ている草本プリバドの姫君を下支えして来た経験から、この子は一際人間味の有る性格をしており、それが理由で優しいお兄さんである聡と恋をしてみたり最終決戦であれを使う等原初属性の木本らしくない動きもして見せる。

(プリバドは希少な魔法ペンダントを国民の全員が1つずつ所有している程貧富の差が無いので、あの終盤の果実は彼も彼女等から仲間として認められた証であろう)



後書き

 作者本人がシナリオの奥行きや人物としての魅力を考慮して並べたキャラクターの総評がルリスさん、(若くて未婚ならセレーネさん)、聡さん、ツリピフェラちゃん、マリアンナさん、ルミナスちゃん、サニアちゃん、(若くて未婚ならソフィアさん)、(ヒロイン格ならセフィリカさんとコーティス様)の順になるのは、硬い作風が好きな男性としては古典東洋版ネコ何とかよりもナーロッパの魅力の方が先立つ事と、後半のあの一件に関してはセレーネさんの方が正しかった事が大きいです。


 これは物語の根幹に大きく関与した清楚お姉さんの順とも近しいので、その道の人には彼女等の様な人物と少女による構成の方が噛み合う事が如実に表れています。

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