英雄譚大賞講評

デルギ・ハンの大叛乱―皇孫アリンの復讐―

デルギ・ハンの大叛乱―皇孫アリンの復讐― - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054892580815

　一作目から大傑作に出会えるとは感無量。優勝です。

　１話から復讐劇が決定付けられた覇道の物語は最終話にて最高潮を迎えます。特に主人公のアンリが首都攻めを決意してからの疾走感は読むのが止まりませんでした。

　簡潔な文章と解りやすいキャラクター付けは読み手に優しく、娯楽小説として大変レベルの高い作品です。

　しかし、欲を言えば全てのキャラクターが役割を徹頭徹尾全うしているので、物語の面白さとは別の登場人物の面白さが少し欠けているかとは思います。そこが英雄譚としては甘いかな、という感想です。

　返すがえす言いますが、娯楽小説としては大傑作なので、私の企画に投稿して頂きありがとうございました。

　最後に、個人的には董松が大好きです。