第17話 狭い部屋

目を瞑ると、闇が降りてくる。

闇は少し重くて、覆い被さるように私を包み込む。

1人の時間。暗い想いの時間。


水の音がする


私の声が聞こえた

心の声はどんどん大きくなって、水の音をかき消していく。


考えて考えて、後悔しないために後悔をした。

どんどんどんどん嫌になって、どんどんどんどん闇が迫る


ふと、目を開ける


明るさに驚いた

世界は、こんなに眩しかったかな


闇はあんなにも狭かったのかと、光の開放感に驚きながら目を覚ます。


毎日毎日、暗闇に目を凝らし

毎日毎日、新鮮な気持ちで光を見る

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