わたし


いつからだろう

簡単にすきと言えなくなったのは


いつからだろう

簡単にきらいと言えなくなったのは


日々を生きるうえで

無関心が増え、すききらいが減る


やがてすきと声に出すことが減り

きらいと声に出すこともなくなっていく


ちがう

すきが減ったから

きらいも減らさないと

独りになるのではと怖れた


だから

きらいと言わなくなり

心のうちで消化させようとした


実際には消化なんてできていない

できていたら此処に私はいないだろう


無関心を貫き、嘘を突き通す

私はナニモノになれるのだろうか

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る