『ゴリラ』、『雨』に喩える発想は素晴らしい。でもデリカシーに欠けます☔

 昨年の『筆致は物語を超えるか』の『海が太陽のきらり』作品では、多くの方から称賛の声を集めた吉岡梅様が満を持しての登場です。

 今年はどんな妖怪が出てくるのかと楽しみにしていたのですが、予想は裏切られました。妖怪でもスライムでも悪魔でもない。

 地の文章に趣向が凝らされておりますが、これを筆致と申し上げて良いのかどうかは、ちょっと微妙。

 とはいえ、桜子ちゃんのお悩みを解決する葉太先生の言葉は、簡潔にして明瞭。
 きっと、誰の心にもスッと入ってきて、五臓六腑に染み渡ります。
 但し、問題がない訳でもなく……。

 本作品は、誰かと比べられて辛い思いをしている方に良く効きます。
 使用上の注意をよく読み、用量、用法を守ってご使用下さい🌟

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