第2話 冒険者ギルド

 そうしたらそのと呼ばれたものから、何か鉄製の薄いカードのようなものが出てきた。


「では、これに魔力を流してみて下さい」


「魔力? (魔力ってなに?さっきも魔道具とか言ってたし、ここってやっぱり…)」


「?」


「あの、ちなみにどうやって流すんでしたっけ?」


「? そうですね、体の芯から身分証に、血が流れていくようなイメージとかだと分かりやすいかもしれません」


「やってみます」


 ユウキは、うすうす分かってきていた。ここが最近アニメや小説で人気の異世界なのだということを。


「あ、できましたね」




 そこには文字が浮かび上がった鉄製のカードがあった。

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 名前:但野ユウキ 種族:人族

 年齢:18歳





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「よかった〜 (え〜今、僕どうやってやったの?)」


「お金がないなら冒険者ギルドに行ったらどうでしょうか。あそこならギルドに登録して、仕事を受ければお金も手に入ります。登録費は無料なので行ってみることをオススメしますよ?」


「ありがとうございます!行ってみたいと思います!」


「ここを出たら右に曲がってまっすぐ行くと大きな建物があると思うのでわかりやすいと思いますよ」


「ありがとうございました!」





 ユウキは、挨拶を終えると冒険者ギルドに向かった。




「ここが冒険者ギルドか、それにしてもでかいな〜」


 冒険者ギルドは、人が1000人は軽く入れるような大きさだった。


 そこには、様々な人がいた。


 冒険者ギルドというだけあって、周りにいる人は皆、剣や杖、斧や、槍など様々な武器を持っていた。


「受付は〜 あ、あった」


 ユウキは受付に行った。


「こんにちは! 冒険者ギルドへようこそ!今日は、どのようなご用件でしょうか?」


 そこにはゲームなどの定番というべきか、美人の、受付嬢がいた。(ちなみにこの人ジェナというら

 しい、ギルド職員は皆胸元に名札をつけている)


「こんにちは、えっと冒険者登録をしたいんですが」


「冒険者登録ですね、少々お待ちください。では、魔力を流した状態で身分証の提示をお願いします」


「はい、どうぞ」


 ユウキは、さっきやった通りにやった。


「タダノユウキさんですね」というと、なにかの機械?もしかしたら魔道具というものかもしれないが、まぁそれに身分証を通した。


「はい、登録終わりました!これがギルドカードです」


 そういうと、身分証とは別のカードを渡してきた。


「このギルドカードは、魔力を流すと本人の冒険者ランク、ステータスなどを教えてくれます。あと、身分証の代わりにも使えるので便利ですよ!これはなくされると再発行には20銀貨必要なのでくれぐれも無くさないようお願いします」


「は、はいわかりました…」


「あとは、ギルドの説明をしますね?」


「はい!お願いします!」


 ジェナさんはにっこり笑ってくれた…かわいい


「まず、冒険者ギルドとは、冒険者の皆さんがギルドに張り出された依頼を受けることによって冒険者は、報酬としてお金をもらえます。これが冒険者にとっての給料であり資金源です。報酬はギルドに依頼達成の報告をしに来た時にもらえます。次にランクについてです。ランクとは、S、A、B、C、D、E、Fランクまであり、依頼をこなしていけばいくだけランクは上がりやすくなります。ランクは、ギルドが決め、その冒険者の、態度や、仕事の達成状況などで判断されます。さらにランクは、高くなるにつれ高難易度の、依頼を受けられるようになり、そのランクの冒険者に見合った依頼を受けられるようになります」


「なるほど。 (結構アニメとかに近いのかな?)」


「パーティを組んで仲間とクエストを、受けるなんてこともできます。この場合は、パーティの総合的な力でランク付けされます。あと、依頼中に、命を落としてしまった場合は、ギルドは責任を取れませんので、自己責任ということでお願いします。あとは、ギルド内は自由に使ってくれて大丈夫です。何か質問はありますか?」


「いえ、特にないです」


「では、早速何か依頼をお受けになりますか?」


「あ〜はい、お願いできますか」


「わかりました!今日からユウキさんは、Fランク冒険者です!それでは、依頼ですが、こんなのはどうでしょうか?」



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 推奨ランク:F

 荷物の配達


 病院まで、薬草を届けてください!

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