第7話 デートだと思いたい

「........この小説面白いなぁ」

俺は自分の部屋で好きな小説家の新作を読んでいた。ちなみに小説家の名前は吹雪って言うんだ。....俺もこの人みたいに小説を書けるようになりたいな。

よし、小説書くか。


________________________



皆忘れているかもしれないが、あと何日かしたら高校にいかねばならん。


面倒じゃのう。‥‥‥‥分身できるようにならないかなー。分身できたらよくね?マジでけっこう切実に分身できるようにならんかなー。巻物ほしいなー。

‥‥‥まあ、現実逃避しても仕方ないからやめよう。


話は戻るが、あと少しで学校が始まる。そこでだ。俺は高校の制服を買わないといけない。面倒だ。だが俺は行く!頑張る。

俺は勢いよく玄関を開けた!さあ、出陣だ!‥‥‥‥運動している人はわからないかもしれんが、引きこもりにとって外は戦場なのである!‥‥‥マジで。


「晴斗、どこ行くの?」

「ちょっと制服を買いに」


「制服?なんで?」

「.....え、高校の制服がないからだけど。」


「あっ、そっか。........私もまだ買ってない。私も行っていい?」

「うん、いいよ。」

「じゃあちょっと待ってて。準備してくるから。」

「わかった。」

女の娘と二人で外出だとぉぉぉぉ!.......これはデートといってもさしつかえないのではないかっ!まあ制服買いに行くだけだけど。これはインターネット先生にきくしかないっ!俺は、[デートの定義]と調べた。うん!わからん。インターネット先生でもわからないことがあるんだなあ。これはデートなのか?デートではないのか?誰か教えてー!


「お待たせー」

俺がとても興味深いことを考えていると、雪がきた。服装がとても似合っています。可愛いわー。マジで可愛いわー。やばいわー。


「よし、行こう。」

「うん!」

.......何事もなく制服が売っている店についた。.......絶対なんかハプニングとかあると思っただろ。残念。なにもないんです!.......クソ!


「じゃあ私、あっちだから。また後で。」

「うん、じゃあね。」

さてと、俺も制服のサイズを会わせにいくか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから1時間がたった。俺は制服のサイズを決め、雪を探していた。


「なあ、俺たちと楽しいことしない?」

「あ、いえ、大丈夫です。」

「えー。いいじゃんかー。ちょっとでいいからよー。」

「いや、でも.....」

「いいだろ?な、ちょっとだけ。」


雪がナンパされとるぅぅぅぅ。......ほんとにナンパってあるんだ。初めてみたわー。........じゃなくて!....ふっ。ここはインターネットで調べた対処法をするしかねえ!.........息を整えてからいこう。ひっひっふー。ひっひっふー。よし、いくか。


「おい、俺の連れに手ぇ出してんじゃねえぞオラァ。」

「お、なんだテメェ。やんのかオラァ。おい、お前らやんぞ。」


なんだと!?強気でいったら相手は逃げるってインターネット先生言ってたじゃないか!嘘だったのか!?「ネットの情報を鵜呑みにしてんじゃねーよバーカ!」と誰かがいっていたが、本当だったのか!?クソ!インターネット先生なんて先生じゃねえ!ただのクズだ!


「オラァ」

殴りかかってきやがった!こうなったらやんぞ。もうやんぞ。俺の情報収集能力なめんなよ!......昔調べた防衛術が役に立つときがきた!

.........俺は殴りかかってきたやつの力を利用し、カウンター攻撃をはなった!


「グハッ」

決まったー。さっきインターネットは先生なんかじゃねえ!っていってごめん!先生は立派な先生だった!


「クソ!お前ら、帰るぞ。」

サイナラー。もう来ないでー。出来れば眠ってー。....永遠にな!


「雪、大丈夫?」

「......シクッ....怖かったよー............」

「おー、よしよし。頑張ったなー。」

ウオオオオオオ!.....雪が、あの雪が抱きついてきたぁぁぁぁ!めっちゃいいにおいする!可愛いーーーー!もうやばい!嬉しい!......これは頭を撫でるべきか!?.........いや、でも、嫌われないかなあ。だが俺は撫でる!我慢できない!


........最初はピクッと動き、驚いていたが、最終的には受け入れてくれた。よかったー。受け入れてくれた。まじでよかったー。雪の髪凄い!艶やかでサラサラでいいにおいがする!良いね!..........なんか俺変態っぽくね?捕まったりしないよな?大丈夫だよな!


しばらくすると、雪が顔を真っ赤にして俺から離れた。........ああ、残念。

これは俺から声をかけねば。


「大丈夫?落ち着いた?」

「..........うん。......ありがとう」

「どういたしまして。じゃ、うちに帰ろう。」

「うん!」


これからの人生、まだまだ困難が待ち受けているだろうけど、雪と一緒なら乗り越えていける気がする。


こんな日々も、悪くはないかもしれないなあ。






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