鎮守さまと思われるくらい貫禄があるのは、隆也くんにバシバシと叩かれた苦労が滲み出ていたからでしょうかね(笑) 何もなくなったところにそびえる一本のケヤキは、瞬く間に地域のシンボルとなっていきそうですな。取り巻く人々の人生を、ここでも多く見守ってあげて欲しいものです☆
作者からの返信
愛宕平九郎さん、コメントありがとうございます。
ケヤキに貫録ですか、そうですね……言われてみれば(納得!?)。
隆也にあれだけ叩かれたら、貫禄が付きますよね(笑)
津波で被災し、これから再び立ち上がっていく町で1本寂しくそびえ立つことになったケヤキですが、彼のことですから、すぐ町のシンボルになれるでしょう。今までと変わらず、この新しい町の人達の背中をずっと見守ってほしいと願います。
ケヤキの行き先が津波の被害者の移転先とは思いも寄りませんでした。でも素晴らしいですよね。傷を負っても頑張った樹…きっと被災者の心の支えになるはずです。そしてまた家族が誕生するのをケヤキは見守るのでしょう。
京都を旅行した時に聞いたのですが、木の樹皮を手のひらで触る事は心の安らぎになるそうです。それでその庭園では木を触ってもいい事になっていました。試してみたら確かにスキンシップというか、温かくて心が和らぐんですよ。
もっと感想を書きたいのですが、またエピローグの後で。
作者からの返信
秋色さん、コメントありがとうございます。
この物語の登場人物たちは皆、ケヤキに触れながらスキンシップを図っているようにも思えます。そこで感じたぬくもりが、ケヤキを守ろうという気持ちに繋がっているのかもしれませんね。
素敵なお話ありがとうございました。
ケヤキは新天地である津波被災地に移りましたが、きっと新しい場所でも、様々な出会いを通して地元の人達の心の支えになっていくと思います。
編集済
第三章はとても印象深い話でした。
まず、伐採の危機に晒されたケヤキを守るため、隆也を始めとした地域の人々が立ち上がる展開に胸を打たれました。
ケヤキが長年にわたってこの街を見守り続けてきたからこそ、人々から愛される存在になったのだろうなと感じました。
またルークの変化もよいですね。ケヤキのおじさんが伐採されるかもしれないと知り、初めて素直な気持ちを露わにする。反抗期の少年を見ているようで微笑ましい気持ちになりました。
『大きな欅の木の下で』の歌をバックに、ケヤキが街の光景や人々を解雇するシーンでは目頭が熱くなりました。
撤去されても伐採されなかったのは、彼が本当に人々から愛されていた証拠ですね。
新天地でも、ケヤキは人々を見守るシンボル的存在として愛され続けるのだと思います。
当初はここで本編が終わる予定だったのですね。次の物語の主役はルークでしょうか?
私は仙台市に行ったことがあり、定禅寺通りの欅の木がとても印象に残っています。
本作は違う街が舞台とのことですが、私は本作を読むたびに定禅寺通りを思い出します。
追伸
たまご食堂は、現在3話目を鋭意執筆中です。
作者からの返信
瑞樹さん、コメントありがとうございます。
第三章は、それまでのおだやかな展開と打って変わって、ケヤキが伐採の危機に瀕し、大きく物語が揺れ動きました。
なかでも隆也は同志を募り、大きな反対運動を巻き起こしました。それは、彼がケヤキを愛し、そして地域の人達もケヤキを愛していたからだと思います。
運動は頓挫したけど、ケヤキは伐採されず、移植されて新天地に行くことになりました。これも人間とケヤキの信頼関係が生んだ結果なのかもしれませんね。ケヤキが歌に乗って過去を回想するシーン、自分でも書きながらちょっとジワっときてしまった思い出があります(笑)
ルークは鼻持ちならない性格でしたが、ケヤキの伐採危機を通してだんだんと心を開いていきましたね。この後は彼が物語の中心的存在になります。
仙台は定禅寺通りのケヤキ並木が有名ですよね。仙台は街を挙げて樹木の保全に取り組んでおり、この物語でも参考にした部分はあります。物語の舞台は、確かに震災が起きた部分も含めて仙台を思い浮かべますよね。実際には仙台ではないのですが、読んでくださる皆様の想像に任せていただいて大丈夫です。
たまご食堂、喜美さんの活躍と新しいレシピ、楽しみにしています!