第11話 ギルド

ギルドに着いたんだけど......これがこの世界の役所ですか?

入りたくない!

2階建てのそこそこ大きな建物にぎっしり詰まった......男男男男男男男ぉぉぉぉ暑苦しいわっ!

受付にも侵食してる(泣)


「なんでこんなにおちょこ(男)まみりぇなのー(泣)」


「?ギルドは冒険者に仕事の斡旋も行っているからな、常に男で埋まっている。」



なんてこった.......冒険者御用達の役所なのねぇ。

ムキムキぎゅうぎゅうムチムチ.......マッチョ好きには天国かもね。

私は着痩せする人がいいです!!


「ベル〜早くこちぇき作ろ?」


「ふむ.......ヒナは冒険者が苦手か。手早く済ませようか。」


苦手じゃないけど〜みんな大きいからちょっと怖いってかむさいわ。



「すまない、この子の戸籍を作りたいんだが。」


「はい.......?!あ、こ、こここのような場所にお越しいただかなくても、こちらからお伺いしましたのに(汗)」


ん?

なんか受付のお姉さん慌ててる?

ベルって実は凄いドラゴンなのかな〜お貴族様だしね。

そんな凄いイケドラが私の仲間.......むふぉ♪


「.......構わない。手早く済ませて欲しい。」


「はっはい!ではお嬢様、この板に手を置いてくださいますか。」


置くだけ?

ポンっ


「ほっ?!」


「はい登録完了しました。ではこれがお嬢様のギルドカードになります。このカードはお嬢様の身分を保証する役割がありますので、肌身離さずお持ちください。」


あっという間だったよ。

板に手乗せただけで戸籍作れちゃった!

楽でいいなぁ。


「ありあちょ!ベルー街行こー」


よっし!王都での用事は終わったから、王都探検するぞー!


「そうだな。そろそろ昼食の時間だ、散策しつつレストランでも探すか?」


「うん!お腹ペコペコ〜」



すっかり忘れてたけど、まだ何にも食べてないんだった。

思い出したらお腹空いてきたよ〜ぐぅーぎゅ(照)



「この国の名ぶちゅは何かな〜むふむふ♪」


「.......はぁ可愛すぎる(ボソッ)心配だ。」


ん?

ベルなにボソボソ言ってるんだろ。

ベルもお腹すいたのかなぁ?


「......ねぇベル、ありぇなぁに?」



ギルドからお城に向かう道とは反対の街道沿いに、真っ白の立派な建物が見えるんだけど、あれなんだろ?


「あれは教会だ。日々神子が神に祈りを捧げ、時にお告げを受ける場所だ。まあ神は教会など関係なく好き勝手お告げしてるみたいだが。」


神ってまさか.......あいつか。

もしかしなくても、好き勝手してベルに助っ人頼んだんだろうなぁごめんねベル。


「神ちゃまってひとりだけ?」


「いや、複数存在している。祀る神は街によって異なるが、この街の神、ヒナの父神は異世界神の長だ。だからこそ好き勝手できているんだろう。」



はぁ?

実は凄い神でしたーってオチ?

納得できんわ!

あんなちゃらんぽらんな性格でよく長なんて務まるなおい。


あーもうやめやめ。

考えても無駄だわ〜そんなことより、この国の名物探さなきゃ!

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