第5話 Hey!ジテン

はい!

場所は変わらずどっかの森です。



助っ人さん探そうと思ったはいいが................ここどこ?

只今絶賛迷子です。


そもそも、この世界の事は ジグバドル って名前しか分からないので、早速あれ使っちゃおうかな!


「スキル!異世界大辞典」


えーっとなになに、


-異世界大辞典は、『初めての異世界生活サポート』他、多数の転生お助け機能が備わっています。スキルを発動するには、大きな声で「Hey!ジテン」と話しかける必要があります。発動後は、滑舌よくはっきりと要望を伝えてください。-



......これ、あれだよね?

大丈夫かこれぇおいおいおい!


まっまあそれは置いといて


「”かちゅ舌よくはっきり”...........って幼女の滑ぜちゅ舐めんなよー(泣)」


滑舌すらまともに言えない幼女相手に、滑舌よくはっきりだとぉ?

あんの駄神がぁ(怒)

設定ミスでしょこれ......どっどうする?



取り敢えず、1回発動してみよーかなぁ。


「よちっ!えーあーンン。へ、ヘーイ!ジテン」


...........ピコンッ


「へいマスターっ!ご要件はなんでしょ?」


ちょっ待って待って(笑)

なんか変なの出て来たんですけどぉ。



えーっと、簡単に状況整理するとですね、スキル発動の呪文を唱えたら、本が現れたので、ちゃんと発動出来たー♪って喜ぶ暇もなく本が喋りましたとさ、はいイマココ!

しかも、本家とは似ても似つかない口調の粗さ......おい駄神!

そこはちゃんと仕事してよ。



「おーいマスター、説明終わった?んじゃ、ちゃちゃっとご要件はなんですか?」


「えと、異ちぇかい(世界)大辞典......さんでちゅか?」


「はいそーです。異世界大辞典さんなんて照れちゃうなぁ(照)ジテンでいいんだぜマスター」


やっぱり異世界大辞典でしたー。

にしても、やたら馴れ馴れしいなジテン。


ん?あれぇ噛んだのにちゃんと応えてくれたぞ!

おっかしいなぁってことで再チャレンジ。


「ンン、Heyジテン、このちぇかい(世界)の名前をおちえて」


「この世界の名前は”ジグバドル”だマスター」


ふおぉぉぉ!?

つ、通じたよ通じちゃったよ!

えっもしかしてあの説明嘘だったの?

滑舌とか関係なかった?


「Heyジテン、異世界大辞典ってどんなちゅきる(スキル)なの?」


「異世界大辞典は、『初めての異世界生活サポート』他、多数の転生お助け機能が備わっている転生者専用スキルだ。因みに、マスターの異世界大辞典は神様特製仕様だから声に出さなくても対応するぜ!俺の姿も声も、マスター以外には見えないし聞こえない。し・か・も、自分の意思を持ってるんだぜぇ凄いだろぉ!」



なんと、神様仕事してるやーん。

駄神とか言ってごめんなさい。

しかも、意思まで付けてくれるなんて本当に太っ腹~!

もうこれはスキルじゃなくて、立派な仲間ね!!

初の仲間は喋る本って......異世界キターッって感じむふふ♪



って危ない危ない(汗)

意識がトリップしてたわ。

とにかく、滑舌関係なくて良かったよ~いやほんとマジで。

幼女ほんと噛みまくりだからぁ口内炎とは友達だからぁ(泣)


よしっ!

滑舌問題も解決したから、当初の目的を果たしますかね。


Hey!ジテン、今いる場所はどこ?


「今マスターがいる場所は、北の国にある魔の森だ。」



わーお、なんか嫌な予感......。

フラグじゃないぞ!

回収しないからね!?


へ、へいジテン、マの森?間の森?麻の森?さあどれだ!


「魔の森は魔の森だ。どれも一緒じゃないかマスター。疲れてんのか?休んだ方がいいぞ。」



スキルに心配されたぁ(泣)

そうだよ漢字の違いなんてわからないよね。


んー、よし!

世界についてジテンと勉強だ!

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