第2話 俺にも春が?

 「うーん。どういう意図か。」


 俺は家に帰ってから速攻自分の部屋に戻って下駄箱に入っていた手紙の意図について考えていた。

 ちなみに何もなかったら普通にゲームしてた。


 「...さっぱりわからん。晃德に聞いてみるか。」


 もうお手上げ状態だった俺は頼れる親友に聞くことにした。

 あいつすげー賢いし何か手がかりが得られるかもしれない。


 『――へえ。俺が帰ってからそんなことがあったのか。』


 「そうなんだよ。で、早速聞くがこれはどういう意味だと思う?」


 『ラブレターでしょ。』


 「即答かよっ!」


 まぁそういうとこが気に入ってるのだが。


 『だってそうだとしか考えられないでしょ。何も悪いことをした覚えもないんだろう?だったら呼び出す理由は愛を伝えるために決まってる。』


 「そうか...?お前らしくない推理な気もするが...。あー意識したら恥ずかしくなってきた。切るわ。それじゃ答えてくれてありがとうな。」


 『他でもない優一の頼みだからな。お安いご用だ。じゃあな。』


 それを聞いて通話を切る。

 やっぱりあいつはいいやつだな。今度何かおごってやろう。


 「ラブレター...ラブレターねぇ...。」


 正直心のどこかでそうではないかと思っていたところはある。

 それでもそれを思い上がりだと否定する自分もいた。

 しかし、晃德との通話で今一度意識し始めた俺は恥ずかしさでベッドにうつ伏せで足をバタバタさせながら、


 「どんな子かなぁ?おっぱい大きいといいなぁ。」


 などと相手の子を想像したりしていたのであった。

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