第2ステージパート8


 ともかく土曜日はフロアカーリング、日曜日は早良さんかわいいよ大会となることは確定した。

 最終的な準備も完了し、フロアカーリングは1回200円となることは確定した。

 まあ、ほかのところは騒がしいだろうが、学園祭の喧騒から逃れられることはいいことだ。

 去年は、行っても楽しくなくて出席とったら速攻で古本屋に逃げたし。


 香恋ちゃんが土曜日の朝出血をとる。

 クラスの出し物、なんだっけそれ。知らんがな。何やってるのかわからないし。思ったけど早良さんが学級委員長なのにクラスの行事を全く仕切ってないのって話としてナンセンスじゃね。知らんけど。まあ適当だからもういいや。そのくせ時代考証だけにはこだわるくせに。


 やる気のないクラスの適当展示そもそも担任すらやりたくなさそうな学校祭は自分たちのクラス以外は盛り上がっていた。

 教師は何か言わねえのかよと思いながらも早良さんかわいいよできればいいのであるが、今日は、カーリング中毒者をヘルプする日である。速攻で古本屋に行って漫画を読むという衝動に反してフロアカーリング場に行くと案の定誰もいるはずがない。

 無言のままの教室、隣にいるのが早良さんならどれだけ素晴らしいことかと思いながらも隣にいるのは若林さんである。

 少しすると妹と定義された1年生の女子と、三好のストーカーがやってきた。

 三好のストーカーは

「三好君はどこにいるの」

「部活を助けに来ているの」

 といったことを終始話していた。

 しかしながら、三好はいるはずがない。

 明日来るといってしまえばこの部屋はうるさくなってしまうだろうし、そもそも身の危険を感じた三好が店番をしてくれないかもしれない。

 ともかく何も話さず、どこかに行くまで待つこととした。


 午前中誰も来るはずがないので、香恋ちゃんが学校で作っている屋台の餌を持ってきた。

 特に何か興味があるわけでもなく、若林と一緒に食べるだけであった。

 来ないので、若林は最初の学校祭なので学校の中身を見させることとした。

 どうせ寝ていても人が来るはずもない。

 香恋ちゃんから学校祭だろうが容赦なく出された課題をやりながら店番をし続けて一日が過ぎた。


 ともかくつまらない初日だった。腹が立ったので古本屋で漫画を読んで帰った。



 2日目は、早良さんかわいいよ早良さんする日である。

 一年間でこんなうれしい日はない。


 早良さんにほかの図書委員について聞いてみると、1年生が何人か助けに来たらしいが、今日は助けることが難しいとのことだった。

 古本市に関しても、ほとんど来なかったらしい。

 どうせ本を読むことに興味なぞない連中だからな。


 この調子でいけばふたりきりで早良さんかわいいよ早良さんをし続けられる日だと思ったら、電話がかかってきた。出てみると、妹の番号が表示されているが、なんでそんな番号が表示されるのかわからない。


 とりあえず出てみると、ストーカーの声がする。

 この偽物だの、若林の暴れないでくれませんかだの声が聞こえる。


 早良さんかわいいよ早良さんをする日だと思ったのにカーリング部で何かあったようだ。

 香恋ちゃんが来るだけならまだしも、ほかのやつが来て廃部にされたらたまったものではない。

 早良さんかわいいよ早良さんしたい気持ちを抑えながら、カーリング部でストーカーが暴れていることを早良さんに伝え、カーリング部のフロアカーリング場に行くこととする。


 早良さんかわいいよ早良さんできなかった。・・・・・・


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