誰かの悶々~3人目
…なんだか、遠い存在になっていく気がして、とても怖い。
煌。
お前は一体何を考えとるん?
ハンカチで、あの子の顔を当てる時の…あの顔、
まるで、リンゴを食べてしまった白雪姫を見たときの
―――――嬉しそうな魔女みたいだ。
…いや、違うな。
魔女は、白雪姫に対して殺意を持っていただろうが、
煌からは────愛おしさが
何がそんなに嬉しいんや。
ずっと、おれが見える範囲で王子のままで居てくれれば…──
なんて、もう遅い、いや、元々手遅れだったのか?
いつから?なんで?おれといたときは、そんなんじゃなかったやろ―――
地味男を運ぶ彼の後ろ姿を悶々としながら見送ることしか出来なかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます