第2話 仕事☆


 ※


 ゼンのゴウセル商会での仕事は、ズバリ、商品の配達だった。


 その、今まで磨き抜かれた瞬足を生かし、注文のあった商品の仕入れがあり次第すぐに取引相手(それは取引先の商会であったり、まったくの一個人であったりもした)に可能な限り早く物を届ける。

 

 ゼンは気づいていなかったが、彼のスラムを中心とした行動範囲は、実はかなり限られた距離でしかなく、辺境での重要な要所である迷宮都市内部は、彼が思っていたよりもずっと広大で、ゴウセルが用意してくれたまともな作業服に、ゴウセル商会を示す商会マークのついた腕章のお蔭で、配達を始めてから行けるようになった場所が極めて多く、初めて見る様々な光景が無数に存在し、文字通り井の中の蛙であった無知な少年を驚かせるのだった。


 街の中央にある巨大な闘技場、許可証を持たなければ立ち入る事すら出来ない貴族街、貧富の差で二つの区画に分けられた平民街、様々な店や屋台のひしめき合う繁華街、武器や鎧等の製造に関わる物が住む職人街、ゼンのような幼い者には用のない歓楽街。


 そして、この街が迷宮都市であるが為に一番街の重要な箇所であり、街の出入りが頻繁な冒険者の為に街の出入り口の門近くに建てられた、巨大な冒険者ギルド辺境本部とその関連施設、そして、危険な魔物の襲来を防ぐ為に街全体を覆うように存在する高くぶ厚い城壁。


 今までゼンは、その街を覆う巨大な壁の存在にすら気づいていなかった。足元ばかり見ていたせいなのか。もし気づいたとしても、出入りに身分証の提示を求められる門から外には出られなかっただろうが。


 ラーゼン王国の全ての街や村にこうした防壁がある訳ではないので、もしゼンが現れたのがこの迷宮都市でなければ、街の外に出ての狩りや、川や泉を探して飲料水の確保等、ゼンの生活はもう少し改善され、楽なものになっていたかもしれない。


 もっとも、それ以上に魔物の襲撃にあい命を落とす確率の方が断然高くなるのは自明の理であっただろう。



 ※



 ゼンが配達するゴウセル商会の商品は、何でも屋の名が示す通り、まさしく『何でも』だった。


 薬であったり食べ物等の食材関連、魔物からはぎ取った各種素材、冒険者の為の様々な魔具(魔道術式祭具の略。魔力の込められた道具で、それ単体で魔術を発動させたり防御結界を張れたりと多種多様な用途に使われる道具。基本的に魔術師や錬金術師が製造するが、まれに強力な力を宿した物が古い遺跡や迷宮等で発見される事もある)や貴金属類、雑貨、その他諸々。


 それらの中で、ゼンが持ち運び出来る程度の大きさの商品を運ぶのがゼンの役割だ。

 

 当然最初から貴重な商品の運搬を任されたりはしなかった。最初は値段の安い、持ち逃げされても損失の少ない物から始まり、時に旨そうな匂いのもれ出る食べ物を運んだりもした。


 それは、スラムの子供を雇った時のゴウセルがよくやる罠の一つだった。常に飢えて食べ物を欲しているスラム育ちの子供は、たとえそれが大事な商品であったとしても簡単に誘惑にのってそれを開けて食べてしまう。そしてクビに近づく。悪趣味極まりない試練だった。


 だがゼンはそんな見え見えの誘惑に乗ったりはしなかった。


 ただ忠実に淡々と、言われるがままに次々商品を、連日熱心に配達し続けるゼンの様子を見て、次第にゴウセルや商会の従業員達からゼンは、少しずつ信用を得て、そのうちに全幅の信頼をよせられるようになり、重要極まりない商品すら任されるようになっていく。


 ゼンの方は、というと、スラムで荒れた生活を続けていたが故に、ゴウセルや商会の者に簡単に心を許したりせず、基本的に常に警戒心全開でまるで懐く事はなく、いつも一歩、……どころか十歩ぐらい距離を置いた、仕事上のみのドライな関係と割り切って考えているようだった。


(中略)


 物の売買が行われる繁華街が、街の中央通り沿いに集中しているが為に、街の端の方、いわゆる貧富の差によって区画分けされた平民街の赤の区画(富裕層は何故か青の区画と呼称されている)の方が広大なフェルズの防壁近くにあり、ただ買い物に行くには意外に距離がある。


 その為、ゴウセル商会がやっているような商品配達は彼等に好評で、特にゴウセルのところは、宅配の料金をとらず完全無料のサービスであったが為に余計喜ばれていた。(ただし、店からある程度の距離がなければ無料にはならない)


 その代わりに宅配を勤めるのは、ゼンのような孤児等の子供達であり、その給金は一件当たり雀の涙程の少なさで、だからこそ出来る無料サービスなのであった。(それでもスラムの孤児達が得られるお金としては十分多い)


 商店街を赤の区画にも作って欲しい、との市民からの要望はあるのだが、彼等用の店では儲けの少ない、利益率の低い店になると予想して渋る商人が多く、今のところ実現には至っていない。


 ちなみに、都市の奥まった場所に位置する貴族街の方は、各屋敷に当然のごとく馬車があり、その上召使達が一度にまとめて買い出しに出るので何の問題もないのだ。



 ※



 ところで、ゼンが配達の仕事をするようになって、彼自身の事で一つ判明した事があった。


 それは、ゼンが文字の読み書きや簡単な計算までもこなせる、という驚くべき事実だった。


 そのお陰で配達先で商品と引き換えに渡される料金を間違えない。客が誤魔化そうとしても宅配リストの商品の値段をすらすら読み、複数の商品を一度に頼んだ配達先でも計算が出来るからリストにある値段を見て計算し、どうしてその金額になるか説明すら出来てしまう。


 当初ゼンにゴウセルが配達先を、地図を見せて説明した時に、


「……その冒険者ギルドの本部って、このアイシャ古着屋の角を右に曲がってローズ大道りに出て、道なりにまっすぐ行けば着くって事?それよりも裏道に行った方が距離的に早いのかな?あー、でも、強盗とか出るかもしれないからそっちは避けた方がいいか……」


 と地図に書かれた服屋の名から通りの名前まで当たり前のようにと読みあげ、配達ルートの考察すらしてしまう。普通のスラム育ちにそんな事が出来る訳がない。


「……お前、何者なんだ?」


 疑問を持ったゴウセルに問い詰められてもゼンには明確な説明等出来はしない。読めるから読める。計算も出来るから出来る。それ以外の返答などしようがない。


 なので、ゴウセルはゼンに今までの過去の出来事を最初から洗いざらい話をさせられたのだが、スラムでの極貧日常生活では、ゼンが文字や計算を学習できる暇等ないしその手段もない。


「フム、つまり、お前さんはスラムにある程度の歳の時に捨てられ、その前の記憶がない、と。……それは、魔術かなにかで消されたか、封印されたか、なのかねぇ……」


 突然スラムに出現した事をゼンが上手く説明出来なかったが為に、ゴウセルはそれを意識がない時に運ばれ捨てられたのだろう、と合理的に解釈し、ついで記憶の謎にも推測をしてみる。そこに、ゼンの技能習得の謎の答えがあると考えた為だ。


(文字の読み書きや簡単な計算が出来る子供など、育ちのいい環境でなければ育たない筈。だとしたら、ゼンは金持ちの名家、もしくは貴族の子で、それが何か訳有りで捨てられた?)


(しかし、記憶がないのに文字や計算の知識があるってのはどういう理屈だ?……分からんな……)


 ゼンのいつ洗ったか分からないボサボサの髪、すさんだ生活をしてきた故か、人を見るキツイ目つきには残念ながら品の良さ等欠片も存在しない。


 『貴族や名家の生まれ』。絶対にない、とは言い切れない憶測だが、4年ぐらい前の、そういった名家のお家騒動の話等、少なくともこの都市で、かなり事情通のゴウセル商会を取り仕切るゴウセルでも思い当たる話はない。


(この迷宮都市内の話でなく、他の街や村、王都での話とか。あるいは他国での揉め事で、わざわざここに捨てに?だがそんな手間暇かけるよりも子供一人、いっそ殺してしまう方が話は早いのではないだろうか?)


 色々と考えてみても、そもそも分かっている事柄が少な過ぎて推理を進めようがない。結局のところ、全て憶測の域を出ないのだ。


 試しにゼンを、魔術や呪いの有無が判定出来る魔具にかけてみるが何も反応はない。


 少なくともゼンの記憶に、魔術や呪いのたぐいはないらしい。


 ゴウセルの所持する魔具は極一般的な物に過ぎないので、上級の魔術師が隠蔽の魔術を重ねがけした物であった場合、それを見破るのは不可能だろう。


 判定出来るのは同じぐらいに上級の魔具か魔術師だが、そもそも魔術がかけられているのか分かってもいないのに、これ以上手間暇かけるのは無意味だし費用も馬鹿にならない。


 現状は、頭が良く足の速い、多少学のある安い労働力が手に入った。それでいい、と納得するしかないようだ。


 そうして始まったゼンの配達作業は真面目で間違いもなく文句のつけようがない。1件当たりの給金の少なさを数で補うゼンの回転の早い配達は、他の子供達の倍は軽くいき、ゴウセルは思わぬ良い拾い物をした、と上機嫌に顔をほころばす事になるのだった。



 ※



 それから三カ月程経つ頃には、ゼンはゴウセル商会の『超速便』なる呼び名を密かにつけられ、迷宮都市の隠れた名物のような存在にまでなっていた。


 しかし、ある程度安定した収入を得た事でゼンの身なり、外見はそれなりの物になっていたが、中身の方はまるで変化していなかった。


 相変わらず人間不信で無口で人には慣れず懐かず不愛想で、他人に心を許さない。


 それでいて真面目で熱心に仕事をこなすので、気まぐれな猫のようでありながら、犬のような愚直さも備えている。


 常に文句一つ言わずに忙しく配達に走り回る姿に、客やゴウセル商会の従業員達は不思議な魅力を感じ、少しずつ着実に人気と信頼を得ているのだった。


 本人はまったく無自覚に。


 それは雇い主であるゴウセル本人も同様だった。元々ゴウセルはスラム育ちの子供達という、雇うにはそれなりの危険性のある者達を、積極的にスカウトして雇う程面倒見のいい性格なのだ。


 その雇用理由に普通よりかなり安くすむという打算が多少なりとあったとしても。


 雇用主としては、ゼン一人をエコヒイキをしている、とは見せられないので彼なりのやり方で密かにゼンを可愛がるようになっていた。


 あくまでさりげなく周囲に悟られないように。


 休憩時間に菓子を用意したりまかない飯を多めにしたり、ゼンが店に戻って来た時こまめによく声をかけたりと。


 彼の人となりを知る一部の馴染みの客や会長補佐、従業員達にはモロバレで、密かに生暖かい視線で見守られていたが……。



 そんなゴウセルなので、これから先のゼンの将来等を、手の空いた時についついいらぬ世話なのに考えてしまうのだった。

 

 彼は人の隠れた才能を見抜き、それが生かせる役職に割り振る事を得意としている。だからこその繁盛する商会の有能な会長なのだ。


 そのゴウセルが見るに、ゼンはこのままただ配達作業だけをさせておくには余りにも惜しい人材なのだ。

 

 今まで見てきた限り、ゼンはそれなりに頭がよく機転が効きとっさの判断力もある。


 実は、子供一人からなら配達品や回収した料金等をたやすく奪えるだろう、と目論んだ街のゴロツキ達の襲撃を何度となく回避しているのだ。


 ただ逃げ足の早さのみ、だけでなく、その頭の良さや周囲の状況判断の早さで、注意を他にそらしたり、近くを巡回していた警備兵を呼んだりと、その場その場で適切な対応をする。


 単なる子供以上の行動力と判断力だ。


 だがそれは商人としての才能とは少し違うように思えた。


 字の読み書きや計算が出来る事を考えると学者等の学問の道への選択もありそうだが、それもどこか違うように思える。


 それに、どんな道を選んだとしても、ゼンのスラム育ち、というハンデはいつか何処かで必ず致命的なまでに足を引っ張る要因になるだろう。


 ゼンが名家の出かもしれない、というのは余りにも不確定な憶測の話だ。これはゼンの将来を考える上では除外して考える方が正解だろう。


 で、結局のところ、ゼンに向いていて、スラム出というマイナス要因をねじ伏せるような力を持てる職業、というのは限られているし、それはこの迷宮都市に大勢いる。


 すなわち『冒険者』だ。


 冒険者は基本的に誰でもなれるし、そこに身分の差を問う意味は存在しない。世の為人の為に魔物を狩るその役割は、世界全体に貢献している。


 無論危険極まりない職業であるが世の中になくてはならない仕事であり、それには問答無用に圧倒的なまでの必要性故の正義がある。


 世の冒険者のほとんどはそんな高尚な理由で冒険者をしていない。


 単に生活の糧となるが為に魔物と戦う冒険者をやっているのだろうが、彼らの自覚はこの際関係ない。


 冒険者、というのはそういう、世界全体を魔物の脅威から守る防衛軍、のようなものなのだ。


 だから、冒険者ギルドという組織は世界各国ほぼ全てに存在し、魔具の連絡網で連携を取り合い運営されている巨大な、世界で唯一の国際機構なのだ。


 世界の国々にそれぞれある軍隊、というものは、基本的には対人戦に特化している。


 つまりは戦争用の兵力なのだ。


 それでも民草からの要請があれば、国の脅威になりかねない魔物の群れの討伐に軍を動かす事もあるが、それは圧倒的な数による蹂躙か、冒険者の援護を要請してからの数に頼った包囲戦となり、その場合の主力は、魔術師の大魔術に、上級ランクの戦士系の特攻であり、軍はその後詰めとして包囲網から逃がさない為の壁役となる事が多い。


 つまり、実際に戦うメインは冒険者なのだ。


 軍人と冒険者を比べた場合、個々人の技量や戦力では圧倒的に冒険者の方が上で、実際に戦争を行う場合でも、冒険者の協力をどれだけ受けられるかで勝敗が決まる、とさえ言われている。


 冒険者ギルドとしては、基本各国の戦争には協力せず(和平の仲介なら受ける)、あくまで戦争に参加するのは冒険者個人の自由意思となっている。


 今現在は、しばらく平和な時代が続いているので、そういった心配は必要ない筈であった。


 冒険者ギルドは、その国の貴族にすら不可侵で、独自のルールすらある聖域となっている。そう思っていない傲慢な貴族も中にはいるが……。


 そして高ランクの冒険者になれれば、それは貴族と同等、いや、場合によってはそれ以上の存在となり得るのだ。


 Sランクの冒険者がその最たる者だろう。彼等には一国の王ですら命令出来ず、彼等が仕事を受けてくれるかどうかは彼等の意思次第なのだ。


 そもそも個人で一国の軍隊を壊滅出来得るような人外の存在に、命令など自殺行為に等しい。


 ゼンは今現在は、肉体的にはただ足が速い、という特徴ぐらいしかない少年だが彼はまだ幼いのだ。


 剣術を学ぶなり魔術を学ぶなりしていけば将来、彼の行動力、その場その場での適切な判断力があれば、それなりのランクの冒険者になり、いずれ大成してもおかしくないのでは?


 と、ある種の親馬鹿的な欲目混じりでゴウセルは考える。


 そして冒険者ギルドに登録されればもう、単なるスラムの孤児でなく、冒険者としての身分保障が受けられるのだ。


 代わり、と言っては何だが、一定量以上の仕事をこなす義務が出来るし、その報酬から自動的にギルドで各種の税金が引かれるのだが、冒険者には色々な特権があり、例えば他国に移動する時の入国税等は完全免除だ。


 魔物を駆除してくれる冒険者はどの国でもウェルカムな訳だ。だから旅から旅へと各国を渡り歩く冒険者も多い。


 ゼンは、スラムに勝手に住み着いた違法住民、という扱いになるのだが、これは冒険者登録をする時に要相談、となる筈だが、話がこじれる事は恐らくない。


 ギルドはいつでも人手不足で、冒険者の成りては常に歓迎されるのだ。


 たとえ犯罪者であっても、功績の大きい仕事をこなしてその罪を相殺し、晴れて無罪、ではないのだが、刑罰をまぬがれた特例等もあるのだ。(注意:これは犯罪の種類や重さにもよるもので、殺人や強盗等には当然適用されない)


(中略)


 だが、そのゼンを冒険者に、という考えには、実はこの迷宮都市フェルズでは致命的な欠点がある。


 この迷宮都市は、辺境の超ド田舎にあるが故に、周囲に生息する魔物は一般的にみてかなり強く、ダンジョンは言わずもがな、むしろここはある程度以上強くなった王国の冒険者達がたどり着く最終地点なのだ。


 だから、ここで求められる冒険者というのは基本的に即戦力だ。


(魔術学校、冒険者養成所等があるのは王都やそれなりの規模がある街で、ここにはそんな初心者を悠長に育てるような施設は存在しない。


 実習に外に出して全滅とか十分あり得るからな。なら、そうした学校のある街に留学?に出すべきなのだろうか?)


「……そういった話は、まず本人の意向を確かめてから話をするべきでは?」


 悩んでいた内容が言葉に出ていたらしく、ため息まじりな会長補佐に鋭く指摘されてしまう。


 まったくもってその通りだ。自分の先走り過ぎた迂闊さに、ゴウセルは思わず赤面してしまう。


「それに、その場合うちの商会は、会長の可愛い『超速便』、という名物を手放す事になる訳ですが……」


「俺の可愛い、ってのは何だよ!……うちに多少の損失があっても、子供にもっといい未来があるなら、それを示してやるのが大人の務めってもんだろうが……」


 つぶやくゴウセルの背中はどこかやせ我慢をしているようで寂し気だ。彼も、情の移った秘蔵っ子を進んで手放したい訳ではないのだろう。



 その日、配達仕事が終えて一段落したゼンを、ゴウセルは自分のいる商会の執務室に呼び寄せた。











*******

オマケ


一言コメント


ゼ「何の用?」

ゴ「違うだろ!本編勝手に進めるな!ここカットな!」


ゼ「えーと。お金でメシが買えるようになった……」

ゴ「お前は悩みなさそうでいいなぁ……」


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