4日目 「お手伝いがしたいんです!」

 

 そしてその翌朝.....


「ん.....おはよ、みよちゃん...」


 私が眠い目をこすりながら身体を起こすとマリーがしがみついていた。


「おはよ〜マリーちゃん.....」


 マリーはいったん体を起こしたけれどまたすぐに掛け布団の中に潜り込んで、すやすや気持ちよさそうに二度寝を謳歌している。


「私これからこんな立派な家に住めるんだ.....」


 周りを見渡すと、ものすごい広い部屋、お姫様が使うみたいなドレッサーや派手に装飾された棚があった。


(昨日はマリーといっぱいお話ししてて気付かなかったけど.....こんな感じなんだ貴族のおうちって)


「養って貰ってばっかりで申し訳ないから私もなんかしなきゃ!」


 そう言って勢いよく廊下に出た。


 バンっ


「ご、ごめんなさいっ! ちょっと張り切っちゃって」


「いえいえ大丈夫よ.....あらっあなたは昨日マリーお嬢様が連れてきたっていう.....」


 目の前には黒と白を基調としたふりふりした可愛いメイド服をきたお姉さんが立っていた。


(メイドさんだ!! この世界にもいたんだ!)


「は、はい! そうです。三好珠代といいます!」


「変わった名前ね.....でもいい名前だと思いますよ。私はこの屋敷に勤めるメイド。ソフィアよ。困ったことがあったらなんでも言ってくださいね! みよお嬢様。」


「お嬢様だなんてやめてください! 私なんてただの居候みたいなものなので.....私、お手伝いしたいんです!こんな私を拾ってくれたマリーにはすっごく感謝していて.....何かできることはないでしょうか!」


「そうね.....私はみよ様がマリーお嬢様のお側にいるだけで十分幸せだと思いますが.....」


「それでも! .....料理とかなら少しできるので.....」


 そういうと心得顔で、ソフィアは返事をしてくれた。


「なんとなくですが、みよ様のことがわかってきました。そうですね、じゃあやってみますか? お料理。」


「はい!!!」

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