Op.007

打てば響く音の中にたしかに君の骨の鳴る儚い音を聞いた。眠れぬ夜に耳を澄ませた夜の果てから現れる、実体のない人の形をくるぞくるぞと身構えてしまう布団の中で息をつめていた。

夢に落ちる寸前の墜落感、君が落下して叩きつけられて骨のひしゃげる音が先導した。

最後に君の声を聞いたのはいつだったろう。

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