日出国御霊会会

碧美安紗奈

基本情報

 魔術と科学どちらが新しいか、という問いがある。答えは魔術であるという。理由は石器の方が先に使われたからだそうだ。

 石や棒なら猿でも使うが、ネアンデルタール人に埋葬の風習があったかもしれないとされた時には大きなニュースにもなったほどだ。


 魔術の扱いには高度な素養が必須であり、才能、信仰、訓練、等といった課題が多大に影響し合い、ある効能を及ぼす作用が使用者によって大きく異なる。その点、あるボタンを押せば特定の効果を発揮する科学的な機械は誰が押しても同じ反応をする。

 これは魔術の係わる超自然現象全般にも働く法則である。それは一般に認識できる自然を超えたものとして、〝超〟自然と呼ばれてきたことからも明らかであろう。


 こうしたことは古代からわかっていた。


 故に人類が世界と向き合うに当たり、誰もが望める問題と、特定の者にしか望めない問題とに、対処が分けられたのである。


 日本では████の際、████に先んじて████へたどり着き、████と対峙した████により、このことは自覚され、後に到達した████との間で取り決めがなされたのだ。以来、天皇家は表向きの明るき日出づる日本を、物部家は裏側の暗き月出づる日本を守護することとなった。


 我々は人類を公平な状況に置くべく日出国を中心とした、世界の御霊会を担なう。日出国御霊会なのである。



【職員の階級】

神代かみよ

 日出国御霊会会の最高意志決定機関。


じょう階』

めい階』

せい階』

ナホ階』


マガ階』

 主に御霊の実験に携わる臨時職員。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る