第1話 俺といかれ少年

うーむ、なぜこんなことになっているのだろう。よし状況を整理しよう。まず俺の目の前にいるのは自称「神」の頭のいかれた僕と同じくらいの年に見える少年。そしてここは家の裏の山の奥深くにある小さい神社、といっても何年も手入れされてないみたいだけど。で、本題に戻ろう。


「 ねぇ、聞こえてる? 」


そういかれ少年が僕に話しかける。


「ああ、聞こえてるよ!まず君は誰だ、そしてなぜ俺はこんなところにいるんだ!」


「 まず僕は 叢雲浜武神 まぁゴウとでも呼んでくれ、そして君がここにいるのはたまたま君が神を見ることのできる体質で僕が気に入ったからここに君をテレポートさせたのさ!」


よし、逃げよう!こいつはまともじゃない。こんな自称神いかれ中二病野郎に関わるとろくな事がなさそうだ、そして僕は走り去った。


はずだった。


気が付くとまた同じいかれくそ野郎の前に僕はいた。

いやそこに移動していた。


「な、言ったろ。僕は君をテレポートできるんだ。」


。。。もう何から突っ込めばいいのだろうか。

なんだこいつは!?俺をテレポート!?そんなことができるわけがない。科学的にもな!でも実際こいつはやってのけた。


「 よし、君がおかしいということはわかった。でそんな自称神(笑)

が何の用だ。俺は今やっと長い高校が終わって愛しの我が家に帰るとこだったんだが。」


「それは君にちょっと僕の手伝いをしてもらおうかと思って。」


。。。


「は?」


え、こいつもしかして俺を一方的に呼び出しといて手伝いをしてくれって言ってる?


「あのなぁ俺は今疲れているんだ。それで急に手伝え!とか言われても手伝う気にはなれないんだけど。」


「見返りはお前の母だ」


「!?」


何を言っているんだこいつは、まったく正気の沙汰じゃない。なぜなら俺、

 神照 翔 の母 神照 琴 は三年前に病で死んだのだから、

死者の蘇生?そんなことができるわけがない。


「 あんまり人を馬鹿にしないほうがいいぜ。」


「馬鹿になどしてない!僕にはそれができる。」


本当に何を言っているんだこいつは。でも母ちゃんを生き返らせることが本当にできるなら。。。


「は、お前は神なんだろう。ちょっと証明してみろよ」


そう言い放った。


「まぁまぁそう熱くなるなって、まず君と僕は約束を取り付けないといけないんだ」


「約束だぁ?」


「そう、まず僕は力を失っているんだ、あのくそ変態筋肉最強バカによってな。それで力の解放条件が人間一人をいけ。。いや仲間にすることなんだ。」


「 おい、今いけにえって言いかけたろ。」


「いやいや、ほんとに仲間にすることが力の解放、といっても君に力を与えることができるようになるだけだけどね。」


「はぁ、でなんだよ。それが俺のかぁ。。ははの蘇生とどう関係してくるんだよ?」


「まぁまぁ単純なことだ。君が僕に協力してくれれば力を取り戻すことができる。そしたらその力で君の母を復活させてあげるっていう話だよ」


「。。。」


「黙らないでよ!僕だって好きで君と手を組むわけじゃないんだから。」


「さっきのテレポートは何なんだよ。力を失ったんじゃなかったのか?」


「あれで最後の力をつかちゃった(てへぺろ)」


。。。


「ちょっと帰って考えさせてくれ」


「わかった。がんばって帰ってね。」


は?


「ほら力をつかちゃったから、一時間かけて君がこの山を下りないといけないんだよ」


。。。ふっざけんなぁぁぁ

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