兄貴

「あ、ぼろくさいとは何だ兄貴。」

言った瞬間アッパーが入ってくる。笑止千万だな。何回あったったのかがわからない位されたからよ。これでもくらえ。

「さてここはどこでしょうか。」

「えっとえっと……。」

読みどうり、この兄貴は所謂脳筋というやつだ。だから考える事は苦手である。

雨神社あまじんじゃです。」

黒乃が答える。おい空気読めよ。こいつのことだから。

「雨寺分かった。雨神社だろう。」

ああさっきこの度天然巫女が言ったからね。がらかがらとまた誰かが来た。

「大変恐縮ですがおにぎやかなところ貧乏神様戦闘狂おだまりください。」

げげこいつは、また来やがった。さっさと出雲に帰やがれ。

「黒乃久しぶり。」

「さてと兄上分かっているよな。」

「バカでもわかるだろ。」

俺たちは小声で意思疎通をとる。せーの。

「八雲のばーちゃn。」

「平伏しろ。誰がシワ塗れの糞婆じゃい。」

「いやそこまでは……」

「意味的に同じだ。」

マジギレのご様子。いつにも五割増して説教されました。終わる頃には深夜になっていた。

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