いつか、枇杷の花が咲く頃に/神崎 ひなた

作品名:いつか、枇杷の花が咲く頃に

作者名:神崎 ひなた

性癖:ハッピーエンド

作品URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054894832066


 寿命が尽きそうな木の精と大病を患っている女の子の話。

 しょっぱなからこれ悲しい話やん、絶対に泣くやつやん。という感じで進んでいき、手袋のくだりで涙腺に来て、そこから最後までばぁーってなる(語彙力の低下)

 性癖が『ハッピーエンド』となっているんですが、木の精は死んでるんですよねぇ…でも元々が寿命だし、信仰を失っていたし、友達の為だし、これがハッピーエンドなのは分かるんだけどタイトル詐欺っていうか性癖詐欺じゃん???って言いたくなりました。いや、詐欺じゃない。ハッピーエンドの定義は人によって違う。性癖の解釈も人によって違う。だからこれはハッピーエンドの性癖小説なのだ!!!!と、そんな事を欄外で言われた気がしました。なんて強烈な性癖力。流石ひなたん。

 ハッピーエンドに向かう為の物語の構築が見事で、最初にも書きましたが『最後はこうなるだろうな』と予測が出来ているのに読む事を止めれないし、それを全く裏切らないのは地力が高い証拠だと思います。読者が求めている物を求めているままにお出しできるのは凄いです。性癖小説強者ですね。

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