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  • 元気でねへの応援コメント

     シリーズ完結、お疲れ様でした。
     まさかの展開。そう来たか、という感じの結末でした。
     気付いたらベトナムにいたという展開のおかげで作品世界が広がった感じがしますし、青と茜の時間が進み続けているということが分かりやすく強調されていたと思います。
     緑が亡くなってからそれなりに月日が経っているはずですが、緑が茜の外見の変化に触れない辺りに愛情を感じました。また、結婚から少なくとも4年が経っていることを考えると、青と茜の間には子供がいてもおかしくない訳ですが、いたとしても青はきっと緑に意識させないようにするだろうと想像します。4年に1日だけのチャンスを子供の世話で潰させる訳にはいきませんもんね。……などと、登場人物同士の気遣いを想像するのも楽しい作品です。

     ぜいたくを言えば、茜には「青が緑っぽくなる日がある」ことだけでなく、「それが決まって閏日だ」ということにも自力で気づいてほしかったように思います。何なら、酒の勢いに任せて緑が「閏日だけは青の体に緑が宿るんだ」と打ち明けて、茜が「今さら何言ってるの? 私が気づいてないと思った?」と応じるくらいの展開でも良かったかなと思います(というか、そういう展開を予想していました)。まあ、それはそれで物語として着地させるのが大変になるだろうとは思いますが。
     ついでにもうひとつ勝手な要望を言わせてもらうと、茜が川に落ちる過程にもうちょっと必然性が欲しかったような気がしなくもないです。ただ、誰かが明確な悪役になる訳ではないという意味で、そして、緑がギリギリまで幸せな時間を享受できたという意味で、これはこれで味わい深い展開だとも思います。

     文法的に気になったのは1点、「そんな思いが急に鎌首をもたげ、遺跡でもプールでも、所かまわず僕に襲いかかってくるのを感じながら、今日一日を楽しもうとしていた」という部分です。意味は取れるのですが、文法的には「感じながら」以降に主語が「僕」に切り替わるので、それが分かりやすい表現にした方が良いと思います。「そんな思いが急に鎌首をもたげ、遺跡でもプールでも、所かまわず襲い掛かってくるのを感じながら、それでも僕は今日1日を楽しもうとしていた」辺りでどうでしょうか。

    作者からの返信

    あじさいさん

    ありがとうございます! ありがとうございます!
    最後までお付き合いいただいて嬉しいです。
    短編をつなげてという形ですが、自分史上、一番長く書けた物語でした。

    また、あじさいさんのコメントを読んで、
    ・子どもの話(結婚6年目設定なのでご指摘どおりいてもおかしくないです)
    ・茜が川へ落ちるところの必然性
    ・(自分的に)緑と青の最後の入れ替わりシーン
    ここら辺を膨らませて、長編として書き直してみたいなと思いました。
    もっともっと書きたいことあったのに、自分の表現力の無さを痛感しました……。

    文法のご指摘、相変わらず鋭いです!
    実は最初は「そんな思いが急に鎌首をもたげ、遺跡でもプールでも、所かまわず僕に襲いかかってくるものだから……」としていたのを急遽変更した箇所でした。
    あじさいさんにいただいた案をそのまま使わせていただきます。ありがとうございました。