第7話 星落とし

「孝太郎さん起きてください」

「……うーん」


 ゆさゆさと体を揺り動かされ、孝太郎はまどろみから目を覚ました。


「うーん……うおお!?……その格好は?」


 イングリットは剣道で使うような袴を着て、片手に抜身の日本刀を持っていた。

 寝起きに刃物を着た女と遭遇して、孝太郎は素っ頓狂な声を上げたのだった。

 そんな孝太郎に向けて、何ら不思議がないといった素振りでイングリットは言い放つ。


「一緒に行きましょう」



「エエェェェェェイ!!」

「おおぅ……」


 そして二人は、日が昇る前に訓練場にやってきた。

 イングリットは鬼気迫る声を上げて、鋭い刃のついた日本刀を振るっている。


「キャエエェェェェェイ!!」

「女王が出していい声じゃないだろ……」

「ハァ、ハァ。気合を入れた声を出して相手を威嚇するのだ、とイサミはおっしゃってました」


 額から流した汗を拭きながらイングリットが答える。


「こうして殺気を相手にぶつけ、怯ませ、しあう前から負けを意識させるのです」

「物騒だな、あんたにそういうのは似合わないと思うが。女王様なんだから、一番後ろでみんなに守られるのが仕事だろう」

「日課なので。……あなたも一緒に、鍛錬に付き合っていただけると思っていたのですが」


 孝太郎も剣道着を着ている。着させられたのだ。

 しかし真剣を振るうイングリットを、孝太郎は壁にもたれながら眺めているだけだった。


「すまん。……防具もつけずに木刀でやりあうのは、もうこりごりなんだ」

「残念です。……キエエエェェェェイ!!」


 手持ち無沙汰の孝太郎に構わず、イングリットは鍛錬を続けている。

 何故にこんな早朝に叩き起こされて、乙女の猿叫を聞かされねばならんのか。と孝太郎はまるで武士のような口調で考えた。

 ――俺もう帰っちゃっていいよな?


 しかしすぐに、イングリットに聞きたい事があったと孝太郎は思い出した。


「イングリット、質問してもいいか」

「ハァ、ハァ。はい、もちろんです。何でしょう?」


 日本刀を振るう手を止め、息切れしながらイングリットが答えた。

 昨日の夜、まるで夢の中の出来事かのような、あの少女との出会い。

 あの天使のような、悪魔のようなニンフェットとの会話で想起した疑問。

 それを解決するための糸口となる人物、イサミ。

 イングリットは彼の事を度々口にしていた。

 きっと彼とは、元帥と姫様という立場もあって、親しい間柄だったに違いない。

 何か、何でもいい、どんな人間で何をしていたのか聞き出せれば。


「その……イサミ元帥の事で。……あっ、すまん、最近亡くなった人の話をするなんて気分が良いもんじゃないと思う。けど俺は、そのイサミって人の事が気になっていて。その、イサミについて教えてくれると嬉しい」


 それを聞いて、イングリットの蒼い目が見開かれた。


「……ビックリです。孝太郎さんって、そちらの毛もある人だったんですね」


 ――ん?……あっ!?


「ち、違う!そうじゃない!そういう気になってるじゃなくて!」

「はい、大丈夫です。ちゃんと分かってますよ。……誰にも言いませんから」


 イングリットは何故か恍惚といった笑みを浮かべて、片頬に手を当てている。


「いや分かってない!これは誰にでも言っていいヤツだから!」

「まさかのオープンホモ……ビックリです」

「いや、だからな……。……まぁもういい、とにかく教えてくれ!」


 ますます喜色濃厚なイングリットに、孝太郎は弁明を早々に諦めた。


「はい、大丈夫です!もう届かないからこそ、焦がれ、追い続けたくなる。分かります!」


 そしてイングリットは、日本刀、――真剣を持っていない方の手で胸を抑え、気を取り直すと思い出すように目を伏せて、語り始める。


「イサミは……とてもカッコの良い方で、あっ!外見だけじゃなくって、中身もです!――」


 ――しまった。


 イングリットは勢い良く、趣味を語るオタクのように、早口にイサミを語り始めた。

 そして孝太郎は深く嘆息を吐く。これではニンフェットと同じで話が進まない。


「まて。その、容姿だとか性格だとか、それは取りあえず置いといてくれ。……俺はイサミが、ルクスで何をしていたのか知りたいんだ」


 キョトン顔のイングリットは、しかしすぐにその意図を理解すると、胸に当てた手を離し、すっかり赤面した頬に触れた。


「……すみません、そうですよね。そっちですよね。孝太郎さんが恋い焦がれるホモかと思ったので、イサミのカッコ良い所を張り切って伝えようと……。恥ずかしい所をお見せしました」

「いや、まぁ、最後までしっかり否定しなかった俺が悪い。俺はホモじゃない。……好きなんだな、イサミの事」


 孝太郎は、イングリットからイサミに対する、愛だの恋だの、そういった物とは違う傾向の好意的感情を感じた。

 親愛、もしくは好奇心や憧憬といった類の物だろうか。


「あっ、はい……」


 耳まで赤くしたイングリットは短くそう言うと、真剣を手から落とし、両手で顔を隠してしゃがみ込んだ。


「はい……好きなんです。初めて会った時から、ずっと」


 ようやく、孝太郎の欲しい情報への話の切り口が見えた。


「初めてあった時、ね……。イサミはいつからルクスに居るんだ?」


 顔を隠したままイングリットが答える。


「イサミは……私が生まれる前から、ルクスで父の補佐をしていました。イサミは私が生まれてすぐ、各地で同時に発生したへの対処をしていたので――」

「――はい、ストップ!」

「はい?」


 ――まただ!まだこの世界に来て実質3日、知らない事が多くて当然だが、それにしても多すぎるだろ!

 孝太郎は一つ大きく息を吐いた。

 分からない事だらけ、知らない事だらけで放り出され、挙げ句、ここに連れてきた当の魔王は、今は魔人の本部とやらにいる。

 正直、一括にまとまった説明が欲しいものだ。

 孝太郎はストレスを振り払い、気を取り直して話を続ける。


「……“星落とし”って、なに?」

「……あっ、そうでしたね。すみません。ちよちゃんには皆で説明したのですが、孝太郎さんには話してませんね」

「そうだよ。……ちよが説明受けてたのも聞いてない」

「……ホントにすみません」


 ちよは既に、この世界についての情報を得ているようだ。

 ――何もわからないまま、混乱するばかりのお兄ちゃんではいられないな。

 孝太郎は意識を新たに、その手に力を入れる。

 イングリットは両手を顔から離し、話を続ける。


「“星落とし”、とは端的に言うなら、邪神の事です」

「?……“羽を持つ肉”と、その分身の事を邪神って呼ぶんじゃないのか?」

「そうですね、それで間違いは無いです。私たちも普段、邪神と言えば“羽を持つ肉”とその分身を指す言葉として用います。……つまり、“羽を持つ肉”は“星落とし”で邪神なのです」


 イングリットは一息吸って立ち上がった。


「この世界では、星は神です。意思はなく、ただ力を持った超越的存在です。そんな彼らが稀に大地に――」

「――それが“星落とし”です。そして、“星落とし”で生まれた異形の物を邪神、そう呼んでいます」


 神である星、魔力の源である星、星が落ちて生まれるのが邪神。


「“羽を持つ肉”が現れる以前から、“星落とし”で生まれた邪神の存在は知られていました。“羽を持つ肉”が現れて以後、邪神と言えば、それ自身かその分身を指す言葉になりましたが、本来は“星落とし”で生まれた異形の物を指す言葉なのです 」

「なるほど、理解した」

「拙い説明ながら、ご理解いただき誠に嬉しく思います」


 イングリットは大仰な言葉で感謝を告げた。


「……今では“星落とし”と言えば、“羽を持つ肉”以外の異形の物を指す言葉となりましたね」

「そうか。……よし話を戻そう」


 星落としと邪神について理解を深めた孝太郎は、話をイサミに戻す。


「はい。えーと、私が生まれてすぐ“星落とし”が数多く発生しまして……イサミはその対処で世界中の国々に呼ばれ、やっとルクスに帰ったのは私が7つの時でした」

「その時が初対面か」

「はい。間違いなく、……一目惚れでした」


 ウンウンと頷きながら、イングリットは両手で顔をまた隠した。


「……イングリットの、今の歳はいくつだ?」

「私は今年で17になります」

「えっ、そんな若かったのか!?」


 ――20歳くらいかと思ってた。


「……失礼ですよ」


 イングリットは両手を顔から素早く離す。

 表れた美しい顔の、眉間にシワが寄っていた。


「あっ、スマン。その、ほら、雰囲気がオトナだなって――」



ウウウゥゥーーー……ウウウゥゥーーー……



 取り繕う孝太郎の耳に、いつか聞いたサイレンが鳴り響く。


「っおい!これって」


 あの時と同じ、邪神が侵入したことを知らせる警報に、孝太郎は身構える。

 しかし、


「……はぁ、またですか。ご心配なさらず、あなたたちが来てから毎日やってくるのです」

「イングリット様、すでに態勢、整っております」


 すぐにアンナが訓練場に入ってきた。また、あの甲冑を着けていた。

 警報が鳴ってから身に着けたとは思えない。

 どうやら予め邪神が来ると見越して、準備していたようであった。


「毎日……って昨日も来てたのか!?」


 毎日のようにサイレンが鳴り響いている中を、のうのうと寝ていた自分に孝太郎は驚いた。


「そうです。邪神を倒した後、あなたの無事を確認しに部屋に行ったところを、丁度起きられたんですよ。……今日もご飯はランチからですね」




 訓練場を出て中庭に向かう。

 中庭では今日も、何事も無いかの様に花々がその美を主張している。

 そしてその花々を避けるように、ルクスの兵士が軍服を着て整然と列を成していた。

 皆、マスケット銃を胸に抱えるようにして手に持っている。

 しかし、誰も彼も皆若い。明らかに成人していない様な子供までいる。

 そしてやはり、人数も少なかった。50人程しか中庭に集まっていない。もちろん、リーナの姿も見える。

 ひと月前の戦争で大敗を喫したとはいえ、果てして、ここまで悲惨な状況に陥るだろうか。


 ドレスに着替えたイングリットと、一人だけ甲冑のアンナが皆の前に出て、戦いの前の激励を投げ掛ける。


「さて!予想された様に今日も来た!結界があるとはいえ油断せずに撃滅するように!……イングリット様、どうぞ」

「はい。みなさん、今日もよろしくお願いします」


 カッ、と揃った軍靴の音が鳴り、兵士一同がイングリットに向けて敬礼する。

 そしてすぐに、5人一組になって持ち場へ駆けていった。


 ――緩いな。

 孝太郎は思う。

 この世界に来たその日の対応は、まさに緊急事態といった様相で、糸の張り詰めた様な緊張と危機感を感じた。

 まぁ、リーナの口調はノホホンとしていた気がするが。

 たった5日連続襲われただけで、この慣れ様というのはどうなのか。


「緊張感がないかね、青年」

「うおっ!?」


 考え込む孝太郎の側に、アンスガーが居た。

 今日も立派なカイゼル髭が、空を刺すようにツンと仕上がっている。


「ほっほ。そんなに驚かんでよかろ」

「アンスガーさん、頼むから死角から出てこないでくれ」

「善処しようかの。……さてさて皆、弛緩しとるのぉ。アレを見てみい」


 中庭の警備にあたる一組の兵士たちをアンスガーが指差す。

 彼らの居る所には砲台が設置されており、どうやらそれを使って応戦する様だが。


「楽しそうに談笑してるな」


 サボっている。と言える程ではないが、話に夢中で仕事が手に付いていない様子だった。


「そうじゃろう。……ルクスの結界は魔人の特製での、討ち漏らすような雑魚邪神では、到底破れぬシロモノなんじゃ」


 討ち漏らすのが雑魚ならば、前線では強力な邪神から倒している。ということだろうか。


「……つまり、強力な結界を過信して、油断してる」

「そうじゃ。邪神の数は合わせて12体。そのどれもルクスの結界に穴一つ作れなんだ――」


 魔人が討ち漏らした。

 孝太郎は、その言い方に引っ掛かりを覚えた。

 ――そういえば、どうにも、おかしい。

 1000年間、邪神とやりあっていれば技術も発展する。とウーは言った。

 しかし見聞きする限り、人間は魔人ほど発展していないように思える。

 もしかして……邪神と直接やりあってるのは魔人だけなのか?

 孝太郎がそれを聞く前に、アンスガーが話し始める。


「――とはいえ、ここ迄油断されては困るのぉ。さて、そろそろ儂も仕事をするかの」


 そう言ってツカツカと、指差した兵士たちの元へ行くと「こりゃ!気を引き締めんか!」と叱り始めた。



 孝太郎は話し相手を求めて周囲を見渡す。しかし、イングリットもアンナも、それぞれの仕事の為に中庭から去っていた。

 孝太郎は所在なさげに中庭の花を眺める。良く見れば7割程が同じ種類の花だった。細長く伸びた茎の頂点に、半ボール状に小輪花が纏まるように咲いている。誰かが好きな花なのだろうか。



 さてどうするか。と孝太郎が悩んでいると、城塞から大き目のキャップを被った魔人、ナジャがやって来た。


「孝太郎さん!代表から入電です!」


 と言って、ナジャが孝太郎に手渡したのは、


「俺の、スマホじゃん!?スマホじゃん!!」

「はい。スマホ、と言うのですよね、この端末機器。ちよさんから、そう聞きました」



 この世界に来たときに手荷物は全て無くなった、と孝太郎は思っていた。

 実際にはそんな事はなく、身に着けていた物は全てこの世界に持ち込まれていた。



 孝太郎のスマホは非通知で鳴り続けている。


「……はい、もしもし」

「おー!孝太郎聞こえるー?おー、すげーな!」


 電話口からウーの驚嘆の声が耳に届く。

 理屈は分からないが、とにかく通話出来るようだ。


「聞こえてるよ。なんだ、どうした」

「いやー……。昨日起きたって連絡が来てたんだけど、こっちから連絡できなくてなー。今日も討ち漏らし出たし、謝りがてら連絡しとこうかと」

「……なぁ」


 孝太郎は疑問を感じたら、もう遠慮も考えもせずに、すぐに質問することにした。

 勝手の分からぬ異世界で、生きていく為には必須のスキルだ。


「――もしかして、魔人しか邪神と戦ってなくないか?」


「そうだよー。……防衛線張って、最前線で命張って堅守してんのはうちらだけだ。人間は自分らの土地に来た邪神しか相手にしない」


 けだるげな声から、打って変わって沈んだ声でウーが答える。


「……はぁー。ほんと。こっちはこのデカイ大陸を丸っと囲んで防衛続けてんのに、人間さんは何もしねーの、腹立つわ」


 矢継ぎ早に、堰が切れたように、


「まぁ、いいんだけど。こっちはそういう契約でやらせてもらってるし?けどね?元々防衛は人間さんがやんだよ!?うちらの善意に甘えてんだよ!!甘えんなよ!!」

「お、落ち着け!エスカレートするな!さっぱり飲み込めねーよ!」


 電話だと人が変わるタイプの魔人なのだろうか。

 あの時ルクスの中庭でも情緒が不安定になる、というか、感情的になる事はあった。

 しかし孝太郎には、ここまで激しく自分の思いをさらけ出す様な人物には思えなかった。

 電話口の向こう側で小さく咳が聞こえた。


「……熱くなりすぎた。人間さんがいないと気を使わなくていいからなー」

「お、おう。まぁ、そんな時もあるよな」

「孝太郎がうちに気を使うことはない。ま、忘れてー」


 ――そう言われてもな……。

 と、そこで孝太郎は気付く。大事な大事な妹がウーの側に居ることを。


「そうだ、ちよは?そこに居るんだろ?」

「ん……居るよー。けど、今はグッスリだねー」


 ちよは朝が苦手だ。この時間ならまだ寝ていてもおかしくないくらいに。

 しかし、恐らくこれはそれとは違う。

 魔力切れによる強制睡眠だ。


「……ちよに戦わせてんのか」


 怒気を込めた孝太郎の言葉に、ウーが慌てながら答える。


「ち、違う違う!確かに魔力を使って寝ちゃってるけど、前線に出張るような真似はさせてない!……本人は前線に出たがってるけどな」


 ちよは一体どうしたのだろうか。

 事故に遭って下半身不随になって以降、何かやりたがる、なんて事は無かった。

 あの日、料理がしたいと言うまでは。

 この世界に来てから、やけに行動的になっている。それは良い事だと孝太郎は考えていたのだが。

 いくら何でも、行き過ぎている。

 漠然とした不安が孝太郎の胸に宿る。


「……なぁ、ちよの足は、治ったのか?」


 嫌な予感がして、希望の火を灯すためにそれを聞いた。


「……ごめん。ちよの足は今は治せない」

「……治せないってどういう事だよ!!」


 ――治せるのに治せないのか。治す気がないのか。


「邪神を倒さないと、ちよの足は治せないんだ」

「お前!治す気がないのか!?交換条件のつもりか!」

「まてまて!勘違いすんな!そんなんじゃねーよ!!」


 ウーは素の声のまま続ける。この通話中、けだるげな様子はほとんど無かった。



 ――何より妹の事となると視野が狭くなるこの男相手に、けだるげを装う事は難しいだろう。

 ウーは孝太郎に、ハッキリと明確に、分かりやすく伝えねばならない――



「邪神を倒さねーと、ちよの足を治すために必要な魔力が確保できねーんだよ!」

「分かった!俺が邪神を倒す!さっさと最前線に連れていけ!」


 いつもの変り身の早さで、孝太郎は邪神討伐に意気込みを見せた。

 しかしウーは意外な言葉を口にした。


「お前はそこが最前線だ!!――」


 ――プッ

 と音がして通話が途切れた。


「お、おい!ウー!?どういう意味だ!もしもーし!?」

「あー……。すみません邪神のしわざですね。通話に使っている魔法に、妨害魔法を使ってきたのでしょう」


 ナジャがキャップを被り直し、申し訳なさそうに頭を下げる。


「すみません、次にちゃんと調整しときます」


 何にせよ、これでウーとの通話は出来なくなってしまった。

 ――ここが、最前線?

 辺りを見回す。近づく邪神に対して準備をしている若者の集団と、アンスガーが見えた。やはり余裕そうで、ノンビリとした雰囲気が漂っている。

 自分の出番は無さそうに思える。


「あー!さっぱり分からん!」

「代表は、こういう言葉が合ってるか分かりませんが、口下手ですから」


 ナジャが孝太郎の叫びに答える。

 そして孝太郎の手を取った。


「城塞へ、私の工房へ来てください。代表の言葉の意味は、私には分かりかねますが、今ここであなたがやれる事があります」


 断る理由はなく、孝太郎はナジャに従い、手を引かれて彼女の工房へと向かった。

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