応援コメント

第7話Jアラートの鳴り響く時(「まか不思議なこと多し(福島原発事故から)」)」への応援コメント


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    軍と治安機構の違いは、大きく二つ在ります。
    第一は自己完結性。治安機構は、社会資本の上に存在しており自己完結していません。軍は、社会資本には依存せず自己完結しています。陸軍において師団を戦略単位と区分するのは、師団が出動に際して社会資本に依存しなくても行動出来るからです。しかし治安機構は、社会資本がダメージを受けた状態では行動が出来ません。
    第二は社会性。
    治安機構がその機能を十全に発揮する為には、社会に入って行く事が必要です。しかし軍がその機能を十全に発揮する為に、社会に入って行く必要は全くありません。この為、犯罪に対処する能力自体が軍には有りません。軍においてそう言った能力を持っているのは憲兵だけですが、少数過ぎて治安機構の代替はとても担える規模ではありません。
    軍と治安機構が別に組織されるのは、以上の理由になります。社会・共産主義国家の場合は党の暴力組織として軍を組織する為、警察機能を軍にも担わせようとしがちです。しかし上記の理由によりこの試みは、大抵の場合国民を抑圧する暴力組織を造るだけの事になります。この結果、新たに治安機構を作らざるを得なくなります。