第5話 今こそ、抜き所!漲った俺の聖剣が魔を断つ!

 床に精液をぶち撒け、ピクピクと痙攣をしながら、賢者モードに入っている俊哉を見下ろして、真由が唖然としている。

 そもそも、賢者モードに陥った男子の姿など、彼女は見た事が無いだろう。美人母娘の手によって、全てを吐き出さされた男子の真っ白になった姿。

 「ど、どうしたんですか?」

 真由はおどおどしながら、賢者モードの俊哉を前に困惑している。

 「真由、落ち着きなさい。俊哉さんは一発抜いて、スッキリしているのです」

 「スッキリ?」

 佳奈美の説明を受けても真由はイマイチ、理解が出来ていないようだ。

 「男は精液を放出すると、頭が真っ白になるぐらいに気持ち良くなるのです」

 「そ、そうなんですか・・・で、ですが・・・抜いてしまって、こんな状態になってしまったら・・・鬼とどう戦ったら・・・」

 真由は考えがまとまらない様子であった。

 「男が射精する瞬間、最大の力を発揮します。場合によってはより遠くの鬼を討ち倒す事も可能となります。無論、その後はこの有様になりますが、使いどころを間違わなければ、一撃必殺となるでしょう」

 「一撃必殺・・・鬼に最大の攻撃を与える為には男子を・・・絶頂にするのですね」

 「そうよ。その為には男性器をどのように扱うか。それは今まで、教えてきたことを実戦するだけよ」

 「はい!」

 母娘は意気投合する。そんな事はどうでも良く、俊哉はこれまでに味わったことのない快感に酔いしれていた。


 賢者モードから回復した俊哉は恥ずかしさを隠しながら、再び、二人を前にお茶を啜る。

 「あの・・・それで、僕は・・・真由さんの聖剣をやらないといけないのですか?」

 確認をするように二人に尋ねる俊哉。

 「無論です」

 間髪を入れずに佳奈美が肯定する。

 「聖剣になれる存在はそれほど多くはありません。ましてや、あんな巨大な剣になれる者など100万人に1人です。ぜひともあなたには真由の聖剣となって欲しいです。その為なら・・・真由の処女も捧げましょう」

 その瞬間、俊哉はお茶を噴き出した。

 「ご、ごほっ、ごほっ、いきなり何を・・・」

 取り乱す俊哉を前に佳奈美は真剣な表情で続ける。

 「鬼斬の家系において、刀と巫女は一心同体。刀を納める鞘こそ、巫女でもあるのです。故に真由の処女膜を貫く事も刀としてのあなた様ならば当然の事です」

 「いやいや・・・当然って・・・真由さんも何か・・・」

 俊哉は真由を見ると、彼女は恥ずかしそうに俯いているだけだった。

 マジか!

 俊哉は心を貫かれる。

 彼女居ない歴=年齢。

 当然、童貞。

 思春期の童貞が美少女を前にして、処女膜を貫けるチャンスを得たのであれば、それを拒む必要などあるわけが無い。だが・・・しかし、思春期の少年だからこそ、チャンスを前にして、怖気づくのだ。否、それを覆い隠すように恰好をつけるのだ。それが童貞少年の性なんだ。

 「ぼ、僕は別にそんな事は望んでいませんよ。でも、僕の力が誰かの助けになるなら・・・厭いませんけどね」

 決して、エッチな事が目的じゃありません。だけど、誰かの為に役立つならという建前をもって、エッチな事がしたいと欲する。

 そうだ。俊哉はエッチがしたいんだ。

 想像をしただけで、さっき、発射したばかりの股間が漲る。

 そもそも、俊哉は一回、発射したぐらいで終わりになる程度の精力じゃない。

 何故なら、彼は一日、三発は発射するのだ。

 まだ、いける。

 なんなら、今からいける。

 俊哉は目の前で恥ずかしそうにしている真由から視線を逸らしたようにしつつも見るという高度なテクニックを用いた。

 想像力が膨らむ。

 エッチがしたい。

 今の俊哉の頭はそれが全てだった。

 

 「真由・・・気付いているわね?」

 突然、佳奈美が立ち上がる。それに合わせて、真由も立ち上がった。

 「えっ?」

 突然の事に驚く俊哉。頭の中はエッチな事でいっぱいだったので、突然、真剣な表情で立ち上がった二人の行動を理解が出来なかった。

 「俊哉さん、出番ですよ。鬼がこちらに迫っています」

 佳奈美は札を着物の帯から取り出す。

 「お母さま・・・戦の支度を致します」

 そう言って、真由が部屋から出て行く。

 「俊哉さんはそこでお待ちを・・・私は時間を稼ぎますので」

 佳奈美はどこか怒気を感じるような雰囲気で障子を開け放つ。そこは縁側になっていたが、白砂の撒かれた日本庭園に禍々しい雰囲気が漂っていた。

 「な、なにが・・・」

 「鬼です。かなり強い・・・。きっと、あなたの聖力に魅かれたのでしょう」

 「せいりょく?」

 「聖力・・・西洋では聖剣に宿る力をそう言うそうです。悪魔、鬼はそれを酷く、好み、寄ってきます。我々はそれを利用して、かつてより、鬼を誘い出すのに使っております」

 「えっ・・・僕が聖剣になる度に鬼がやって来るのですか?」

 「そうなります。相手の狙いはあなたの股間。あなたの聖力を奪おうとしているのです」

 佳奈美は札を庭へと投げ込む。突然、札が空中で燃え上がり、禍々しい空気が一気に形どる。そこには黒い影のような存在があった。

 「そ、それが鬼・・・」

 俊哉は怯えながらもその影を見た。

 「まだ、弱い方です。自らの形もはっきりとしないような存在。鬼と言うより魑魅魍魎の類ですね。この程度なら・・・聖剣を使わなくても祓う事は可能ですが・・・」

 佳奈美は俊哉を見る。

 「準備が出来たみたいですね」

 佳奈美がそう言うと、襖が開かれる。

 そこには鎧甲冑姿の真由の姿があった。鎧甲冑姿ではあるが、その下に着ているのはかなり露出が多く、乳房なども谷間が大きく協調されていたり、甲冑の横から乳房が見えるし、白い太ももは大きく露出し、前垂れがスカートのようになっている感じだ。

 「えっ?」

 その姿に俊哉は驚く。

 「それが我が家に代々伝わる戦装束です。殿方をその気にさせ、聖剣の力を最大にさせる為にあのようになっているのです」

 佳奈美の説明はほぼ、俊哉には届いていいない。ただ、露出された乳房や太もも、脇などを凝視しているのだから。

 「あ、あまり・・・見ないでください」

 真由はその視線に気付き、恥ずかしそうに隠そうとするが、あまりに露出の個所が多く、全てを隠し切れないどころか、それが余計にエロく感じさせる。俊哉の股間はマックスに大きくなった。

 「さぁ、真由!今こそ、聖剣を抜く時です!」

 「は、はい!お母さま」

 真由は顔を真っ赤にしながら、俊哉に近付く。

 「俊哉さん・・・すいません」

 そう言うと、彼女は俊哉のガチガチのイチモツを掴む。途端に彼の身体は光に包まれ、大剣へと変化した。否、あまりにガチガチ過ぎて、それは反り返り、大剣から巨大な日本刀へと姿を変えたのだ。

 「すごい・・・なんてすごいの」

 佳奈美はその姿にウットリする。

 「刀に・・・刀になった」

 真由もその変化に驚く。長さも厚みも切れ味も全てを圧倒する太刀へと変化したそれを真由は構える。

 形もはっきりしない悪魔もその太刀が漂わせる尋常じゃない聖力に我慢が出来なくなったのだろう。飛び掛かってきた。

 「遅い!」

 真由はそれを一刀両断した。一瞬にして黒い影は真っ二つにされて、そのまま塵と化した。

 「凄まじい・・・ほどの力」

 佳奈美はその勢いに腰が抜けて、その場にへたり込む。

 「と、俊哉さん・・・す、すごい・・・」

 真由は満足したようにその場に立ち尽くす。それは俊哉も同じだった。

 「あの・・・身体を元に戻すには?」

 ただ、いつまでも刀のままでも困るので真由に尋ねると、彼女は我に返り、恥ずかしそうにする。

 「真由・・・すぐに抜いてさしあげなさい」

 そうだ。剣の形から戻るには萎えるしかないのだ。その為には抜いてもらうしかないのだと。真由は恥ずかしそうに柄を丁寧に擦り始め、その刺激に俺は三擦り半でイってしまった。

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