第6話 装備とアイテム

なぜ、異世界に転移したのにスーツなんだ?ご丁寧にネクタイまで締めているし。

そんな時、スーツの内ポケットにあるスマホが振動する。


スマホを見ると着信の表示がある。

俺はあわてて応答する。


「ミウラよ。異世界転移うまく行ったようだね。

これからは私に用がある時は、その機械を通じて連絡してね。」


機械…スマホの事か。


「スマホについてはわかりましたけど、なんで俺はスーツを着てるんですか。ミウラさんに呼び出された時は、酔っ払っていたとはいえ、パジャマに着替えていたはずですが。」


「ああ、説明してなかったわね。ショウの装備については、転移前にショウがショウの世界で過ごした一週間に使った物などによって決められるわ。」


「使った物?」


「ええ。今回は最初の転移だから、一週間のうちショウがショウの世界で長い時間付けていた装備が採用されたのではないかな。その辺の法則はわたしもわからないから、色々試してね。」


スーツが装備か…。確かに会社行っている時にずっと着ているから、長い時間というのはわかるが。


「その装備もショウの世界と効果が違っているわ。詳しくはその機械…スマホを使って調べてね。」


「また、ショウが背負っているリュックは大量の物を収納できる機能がついているわ。モンスターなどを倒して、アイテムを拾ったら使ってみてね。さらにそのリュックにはもう一つ機能があって、装備と同じくショウが転移前の一週間に過ごした際に使ったアイテムも収納されてるわ。じゃあ、頑張ってね〜。」


ブチッ。


ミウラからの通話が一方的に切られた。


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