優しくて温かい郷愁

「郷愁」を描くとき、夢に破れた悲しみはつきものです。そこに生まれる共感が魅力ではあるのですが、本作品はそれを重く語らず、優しくて温かい「帰れる場所」を要にしているところが印象に残りました。
今の自分がどうであっても、変わらずに迎えてくれる人がいるのは、とても幸せなこと。そう気づかせてくれる物語でした。

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