第7話 ローレンシアでの研修期間 その3

 61日目は推理力である。

ジアース:推理力とは何か。それは、与えられたのも、今ある状況を分析し、予測する力である。分析能力が高ければ高いほど、答に近づいていく、事実を把握する力があるということです。例を上げれば、天気予報がそうである。これこそ、まさしく予測の力、いわゆる推理力である。また、分析能力は、パーターンを読み取る力です。相手の行動を読み取るに当たり、相手には、パターンが必ずあります。それが、性格で、状況を把握するとき、相手のパターンを読み取る力が必要です。推理は、そこから生まれます。推理力を得るには、原因と結果が必ずあることを頭に入れとく必要があります。そうして、相手の動きを読んでいく見えないものを見ていくのが、推理力であります。今日はここまで。


 62日目は差別についてである。

ジアース:わがローレンシア王国でも、残念ながら、差別が存在する。とくに、精神病者は頭が悪いといわれているが、それは偏見である。常識の上をいっている考えと、現実とに差があるだけである。今、他の国では、精神的な病になっている人が多くいる。病というだけで、社会から差別を受ける。だが、病は才能とは関係が無い。病になっても、才能のあるものはいるのである。ただ、病のせいで、働けないこともある。わが国では病になる人が少ないため、どうしても差別が起こるが、他の国では、社長が病になっているという会社が半分であるという国もある。問題なのは社会の体質なのである。社会が、病を生み出しているのである。ただ、精神病でなくても精神病の症状が出ることもある。気功の世界ではそれが読み取れる。わが国では、差別を作らない。一人の人権を病気になったとしても阻害しない。といったことが重要である。偏見は判断力を狂わす原因になる。人類は平等でなければいけない。ローレンシア王国では、精神病者の人権の回復について取りあげている最中である。今日はここまで。


 63日目は愛国心である。

ジアース:皆さんは愛国心を持っているでしょうか。自分の国を大事にしていますか?私は、愛国心を大事にしてほしい。自分の国を好きになれるよう、国も頑張っている最中である。自分の国を非難するものは親を非難するのと同じである。自分のくにがいやなら、どういうふうにすれば国が良くなるかを意見してもらいたい。わが国は、国民の声を聞く意見制度があり、意見を直接ローレンシア王国に提出することができるのである。もちろんそれに対し、誠実に答を出して返事をしています。ローレンシア王国は国家と民衆の意見の交換があるからこそ我々は栄えているのである。今日はここまで。


 64日目は振る舞いについてです。

ジアース:今日は、振る舞いについて語ろうと思う。人の人生は、振る舞いによって、良くもなるし、悪くもなる。大事なことは、良い振る舞いをすることである。相手がいくら敵でも、敵の悪口は言わない。相手を陥れない。公正明大な行動な行動をとっていく。良いふるまいとは、人の人生を不幸にすることではなく、幸福に導くことである。だから、悪口や、非難、中傷はローレンシア王国では相手にしないのである。良い振る舞いとは、あらゆる宗教、哲学の共通点であります。良い振る舞いとは、いかに大事なものを大事にしたかによって決まります。また、良い振る舞いをしたものは、必ず救われます。ですから、悪口、非難等のせこいやり方は時代遅れなのである。今の時代は、社会にとっていかに良い振る舞いをしたかが人生が決まるのである。


 65日目は交渉術についてです。

ジアース:交渉するに当たって、いかに相手に自分の存在がわかってもらえるかにかかっています。つまり、自分が価値のあるものでなければ、相手は交渉に応じないのである。いかに自分が価値のあるものだとわかってもらえるには、自分を誠実にアピールする必要がある。その上で、交渉が始まる。まず、自分が何をしたいかということを明確にし、自分の計画が、いかに社会にとって役に立つかを説明する必要があります。企業を起こしたいなら、相手の条件を飲みながら、自分の主張を通すという交渉が必要です。仮に、相手が認めないとする。そういう場合は、事業をする時期ではないか、または、相手がよっぽど物分りが悪いかによります。権力者が自分の国を考えているのなら、国益の生じる交渉に相手は応じるはずである。もし、応じないなら、相手はよっぽどのエゴを持っていることになります。それを敵に回したらどうしたらいいのか。相手がこちらに一切おうじないのなら、この人間社会は、終わるでしょう。それが、因果の法則だからである。役に立つものを生かすこと、正しいものを生かすことこそ、社会が健全になるのです。わがローレンシア王国は人材を求めています。相手が敵であっても、人材であれば説得して登用します。それくらいの器量はわが国は持っています。ですから、どんどん自分の価値を主張し、交渉をしていただきたいと思います。今日はここまで。


 66日目は人材についてである。

ジアース::人材はたくさんいるようで、本当に少ない。もし、突出している人材が、たとえ悪でも登用するのがローレンシア王国なのである。人材は有効に使うことにより社会がよりように機能するのである。要は管理のしかたである。人間の能力を見抜き、能力があれば登用していく。今の経済難ではこれが必要なのである。人材の管理がわが国では最も重要である。ですから、皆さんはこの国、または、この世界を考え、価値のあるものはどんどん登用していくので、いかに自分が価値があるかをアピールしてほしい。ただ、悪でも登用していくといったが、本当の悪とは相手のことを考えない、自分のことしか考えないものをさす。ですから、皆さんは、そうならないように健全な考え方、正攻法による解決法を持ってほしい。今日はここまで。


 67日目は国益について

ジアース:国益について今日は話そうと思う。まず、国益は民衆の税金から成り立っている。そう、ローレンシア王国では、税金が得られるように、国民にいろんな権利を与えている。企業をやりたい人にはそれなりの法人格を与えている。さらに、我々が国益に成ると判断した場合、我々は認可をする。こうしてローレンシア王国は成り立っている。また、権利と同時に義務が発生する。その義務は納税である。これができて企業が成り立つ。これはひとつの例なのだが、わが国で、サークル業を行いたいという者がいて、やらしてみたら、大ブレイクして、人々の意識改革をしなのみだけでなく、景気の回復に役立っていた。我々は、奇抜な発想力と能力を求めている。以上今日はここまで。


 68日目は結婚についてである。

ジアース:わが国の結婚は15歳(高校生)から認めている。よって、国民は早期に結婚するため、初恋同士の結婚が多い。早いうちに社会人になることによって、社会制限を少なくし、なおかつ、少子化対策にもなる。わが国での平均結婚年数は20歳である。精神的に大人になるには、仕事もさながら、家庭も作ることで、初めて1人前であるからである。わが国での教育制度は、6歳から小学生が6年間。中学生は3年間。高校生は3年間、大学生は4年間が一般的だが、能力によって、中学から、大学に跳ぶ者もある。また、社会人の就職については、15歳から行っている。そう、ローレンシア王国では、いかに早く大人になるかを目指しているのである。今日はここまで。


 69日目は景気について

ジアース:わが国は、現在、景気は麗しくない状態です。我々も思考錯誤中なのだが、景気が良くなるためには、経済を循環させる必要がある。一般的な景気対策は、減税を行い、消費者がお金を使うことにする方法をとるが、減税の場合は、国が、さらに負債を負うことになるので、あまり頻繁に使う方法ではない。ではどういう方法がいいのかといえば、収入が入るように、給料の引き上げが最もいい方法である。偉い人たちだけがお金をもら得るシステムから、働いた分だけ給料をもらえるといった平等なシステムに変える必要がある。それでも景気が不況であれば、新しい産業を生み出さざるを得ない。要はいかにしたら、経済が発展するシステムが構築できるようになるかが今後の課題である。


 70日目は因果関係についてである。

ジアース:今日は、因果関係について話すことにする。因果関係とは、物事には原因と結果が必ず存在する。原因があって結果があるのである。だから、良い因を積んできたものにはいくら運が悪くとも、いつかは満足のいく結果が出てくるはずである。では、良い因とは何か。良い振る舞いのことである。振る舞いについては64日目に話したとおりである。

だから、良い因を積んでいけば、それ相当の結果は必ずやって来るのである。人を不幸にしたら、自分も不幸になるし、人を幸せにすれば、自分も幸せになるのである。ただ、世の中いい人間だけではありません。だます人もいます。そういう人にはよくよく注意しましょう。また、因果関係とは、真実の連続でもある。原因とは自分にとっての歴史であり、真実であります。また、ひとつの真実が、次の真実を作る。因果関係は、自分の性格の行動基準でもあり、自分の性格も1つの因果関係を作るうえでの法則の一部である。今日はここまで。


 71日目は運についてである。

ジアース:今日は運について話す。運は努力した者、誠実な者、には、どれだけ運が無かろうが、必ず運はやってくるのである。また、大事なものを大事にするとこれもまた、運がやってくる因の1つである。小さいことの積み合わせが運がやってくる方法である。ただ、人生の中では、よっぽど運の無いときがあります。それに対してどう対処するか。まずは課題を一つ一つこなしていくのである。ただ、そのときは運が無くとも、努力して、誠実に対応していけば、たいていは乗り切れるはずである。また、才能も運の1つである。自分に与えられた才能は、これも、運なのです。運が与えられる人間は必ず使命があります。運があるということはそれだけ役目が大きいのです。また、あきらめなければ、運はやってきます。これは、一念そのものなのである。思い続けていれば、自分が正しければ、運はやってくるのです。ただ、その運を見逃さないようにチャンスが来たら行動を起こしましょう。今日はここまで。


 72日目は財産についてである。

ジアース:財産とは何か。それは自分にとって社会にとって大事なものである。自分にとって大事なものは家族であったり、友達、恋人だったりします。また、社会にとっての財産は人材なのです。特に不況な時期になればなるほど人が大事になってきます。能力のある人ほど社会にとって大事なものはありません。その国の運命が変わるからです。では、どうやって財産を得るか。それは生み出すしかないのである。また、見抜くしかないのである。特に今は世界が不況になっています。そのときこそ人材が大事なのであります。

財産は人の力で作っていくものです。また、お金には変えられないものがたくさんあります。だから、何かを残す者、何かを成し遂げようとする者を大事にしなければ、いけないのである。今日はここまで。


 73日目は真実についてである

ジアース:真実とは実際に起こったことを言います。真実は歴史に残る事実です。本物の真実は後で必ず評価されます。そう、真実には一貫性があるからです。真実は分析を行えば行うほど見えてきます。一つのすれ違いがあれば、真実とは言わないのである。例えば、デマがそうである。デマによる非難中傷は人権問題にも発展しかねません。真実を言う者こそ本物の人としての歩むべき道なのである。真実ほど貴重な財産はない。真実はその時代の人間性を記してあるからである。また、人徳を備えていれば、みんなを助けるという貴重な真実がここで、生まれてくるのである。また、真実とはその人の生き方でもあります。いかに大事なものを大事にしたかによって、真実は貴重な存在になるのです。今日はここまで。


 74日目は時間についてである。

ジアース:時間は自分の人生を左右するものです。時間だけは平等に与えられています。その中で、自分がいかに時間を惜しんで、努力したかは結果として表れてきます。時間を有効に使う人が成功者になれます。時間は待ってはくれない。だが、焦れば失敗する可能性がでてくる。自分の夢をかなえたいと思っている人は時間の大切さがわかっています。だが、行動がとれないときは、自分の力を貯めるしかありません。いつかは役立つ日は来るでしょう。時間は金では買えません。有効な時間の使い方は、思考や行動が合理的であること。決断力が速いこと。濃密に過ごすことである。と、今日はここまで。


 75日目は組織についてである

ジアース:今日は組織について話す。組織というものは根本的な理念があって、初めて成り立つ。理念とは、その団体の目標、目的、基準のもとになっているものであり、理念があるからこそ組織は統一される。理念さえ間違っていなければ、意見が分かれようが、組織は崩れるものではないのである。逆に意見が多いほど組織は成長するのである。宗教でいえば、元になっている聖なる書、悟りの書、が理念となる。組織は理念によって団結するのであって、組織の中枢からの命令に従うことではない。理念を元に意見が違えば、それをまとめるのが組織であって、意見が違うものを遠ざける組織は長くは続かない。これは、エメラル星の歴史が語っているのである。ですから、皆さんには正しい理念をもって行動してほしい。これが、ローレンシア王国の願いである。今日はここまで。


 76日目は基本についてである

ジアース:基本とは何か。それは、人間社会でいえば、理念であり、行動でいえば、兵法なのである。そして、人間社会の理念とは倫理、道徳であり、兵法とは行動するための方法である。理念でも、兵法でも、共通する部分は基本は1つから成り立っているということである。その1つとは人間性である。理念も、兵法もこれを基準としなければならない。なぜなら、人間性こそが、我々が人である証だからである今日はここまで。


 77日目は必要としているものについてである

ジアース:必要としているものを別の言葉で言い換えれば、ニーズである。では、ニーズとは何か。それは生活しているなかで、自分がよりよいものにしたいと思うものである。例えば、食べ物とか、生活用品や、居場所である。そう、ニーズとは、自分が生活していくうえでの価値のあるものである。だから、仕事はニーズに答えたものが対象となる。そして、ニーズを必要としている産業ほど栄えていくのである。今日はここまで。


 78日目は性についてである

ジアース:今日は方向を変えて、性について話す。基本的には性行為は自由である。年齢も関係ありません。ただ、お互いの承諾は必要です。ただ、子どもができたときは責任を持って育てましょう。ここまで柔軟にできるのも、わが国が、一五歳を元服とみなしているからです。ただ、性行為は子供ができることがある以上家庭ができる可能性があります。ですから、性行為をするにはこれらを考慮に入れて考えましょう。また、ある国では性行為に対し羞恥的な考えがありますが、わが国では、性行為は人として当たり前の行為と解釈しています。なぜなら性行為がなければ、人類は発展しません。ただ、できれば、好きな人を選んで、家庭を作っていくことが一番理想的である。今日はここまで。


 79日目は個人についてである。

ジアース:個人には社会を動かす力がある。一人一人が社会で生きるうえで、役割も持っている。これが健全な社会なのである。力ある個人を非難し、潰す行為は社会の破滅に通じます。個人を尊重し合ってこそ人間性が生まれ、絆が生まれ、健全な社会が作られるのである。つまり、個人の人権は守られなければならない。社会は個人の集まりからできたものであるからである。わが国では個人の人権を最大に尊重している国である。反対意見も取り入れるし、国民の抗議を受ける窓口もある。そうやってわが国は発展してきた。こういう社会を個人個人が意識して創っていくことが肝心なのではないでしょうか。今日はここまで。


 80日目は理念についてである。

ジアース:理念とは社会の基準となる考え方である。今、我が星では、政治の理念として、デモクラシーの風が世界中で言われている。わが国はデモクラシーではないものの、民衆の意見を取り入れているので、デモクラシーに近い体質になっている。デモクラシーとは自由と平等であるという見方から見れば、わが国の考え方と同じである。デモクラシーと違う点は、体質である。デモクラシーは議会政治であるが、我々は政府の政治は議会政治ではない。だが、国民の声を直接聞く点ではデモクラシーなのであろう。とにかく、理念とは、基本的な考えのことであり、大事なものを守ることである。今日はここまで。


 81日目は行動についてである

ジアース:行動とは、実際に動いたことである。結果を出すには行動は必ずしなければならない。また、行動は、因果関係によって結果がついてくるため、良い行動をした場合、必ず生かされるし、悪い行動は必ず、自分を不幸にする。行動は心で、結果が変わるのである。また、何かしようとする場合、もっとも大事なのは、行動するための計画性である。行動には必ず、過程があり、その過程が計画である。ですから、行動を起こすときは必ず何らかの過程があり、理由があるのです。さらに、行動は合理的に行った場合は、時間が短縮できる。世の中時間があるようでない、だから、より効率的に、また合理的に行動する必要があるのである。今日はここまで。


 82日目は理由についてである

ジアース:今日は理由について話す。つまり、何のために存在するのか、何のために動くのか、という、なんのためが理由であり、原因である。理由が深ければ深いほど、行動に深みが増す。理由とは目的の元になるものである。理由があって、目的ができる。理由が正当なものであれば、皆納得するし、不正等であれば、皆が離れていく。よって、何のためとは何のためといえば、大事にすべきことは大事にすることである。行動には必ず理由がある。そう、行動を見れば、理由がわかるのである。今日はここまで。


 83日目は願いについてである。

ジアース:今日は願いについて話す。願いとは、自分がかなえたい夢を実現させるために祈ることである。願いをかなえるには、まずは、何が必要か、そして何をするべきかを明確にする必要があり、そして、強い一念を持つのである。一念が強ければ、努力すれば、願いが叶うものなのである。だが、その一念がいくら強くても、時代に沿っていなければ、かなわないこともある。結果がでるかでないかは、願いが天に通じるかどうかである。天に通じれば、必ず道は開けるのである。今日はここまで。


 84日目は充実についてである。

ジアース:今日は充実について話すことにする。充実とは何か。生きていることが楽しい、生きがいを感じる、自分のやることが前に進んでいる状態をいう。そう、計画道理に進んでいる状態である。そういう時は人生は楽しいものである。では、どのようにすれば、そうなるか。一つ目はとにかく世の中の道理を知ることである。二つ目はお金があることである。三つ目は処理能力を身に着けていることである。これがあれば、たいていは人生はうまくいくはずである。今日はここまで。


 85日目は自信についてである。

ジアース:今日は自信について話す。どうすれば、自分に自信がつくか。それは自分に才能があると実感しているときです。では、どうしたらそう思えるか。それは、努力をし続けることである。また、努力の仕方を知っていることも自信につながります。また、才能が開花するには自分には限界はないと思うことです。また、結果を出していくということも自信につながります。そして、目的があればさらに自分に磨きをかけようとします。そういう人は必ずうまくいくでしょう。今日はここまで。


 86日目は不安についてである。

ジアース:誰もが人生の中で、不安を持っていることでしょう。未来が読めないことへの不安がたいていです。ただ、間違ったことをしていなければ、たいていは乗り切れるはずである。また、運もついてきます。また、敵を作らないことです。敵がいなければ、不安を持つことはなくなるでしょう。ただ、敵がどうしてもできた場合、また、誰かが自分に対し敵意を持っている場合、はっきり言って、無駄な消耗戦になります。ローレンシア王国では、こういういざこざを解決させる窓口があります。そして、敵という考え方を捨てるよう、共に生きるよう、ローレンシア王国は説得します。ですから、我が国民は心配することなく生きて欲しい。今日はここまで。


 87日目は忍耐についてである。

ジアース:人生は、時には忍耐しなければいけないときがある。悪口、非難、中傷、これらを身に受けることが実際に起こるときがある。ローレンシア王国は、そういうことは認めていない。だが、自分が動けない状態ほど辛いものは無い。突破口を開くのは、行動であるからである。だから、身動きができない場合は我慢をしなければならない。身動きができないときは動けないなりの活動をしなければならない。例えば、理解を求めるなどである。自分に過失がない限りチャンスはやってくるのである。だから、忍耐をすることも時には必要なのである。今日はここまで。


 88日目は総合力についてである。

ジアース:自分の公演もあと3日となりました。長かったようで、あっという間でした。あともうちょっとなので、頑張りたいと思います。今日は、総合力について話そうと思います。今、人に必要とされている能力は専門分野での能力であるが、地位が高いポストにつくと総合力が必要とされます。総合力は自分のグループを統括することで、自分のグループのやることを把握していなければなりません。ですから総合力は物事の道理をわかっていることになります。総合力で一番大事なことは、自分にあるものすべてをいかに有効に使うかである。有効に使うことによって、無駄を減らし、人を生かすのである。これができる人は高いポストにつけるのである。今日はここまで。


 89日目は目的についてである。

ジアース:目的とは、自分の行動の原点である。人生は目的があれば、充実するものである。人は、目的があるから生きられるのである。そして、目的は天が認めたものは結果として必ず残るのである。では、どうすれば天は認めるか。それは天の考えと一致することです。

つまり、この世の道理を理解し、吸収していることである。では、道理とは何かそれは人としての生き方である。いかに正攻法に動いたかである。天は道理のとおりに生きている人間を絶対見捨てない、これはローレンシア王国の考えでもあり、他の国の宗教の考えと一致しているのである。ですから、目的を達成するためには正攻法で行くことが人としての生き方なのである。今日はここまで。


 90日目は確信についてである。

ジアース:今日で、私の講演は終わります。最後は確信についてである。絶対大丈夫と思うことで、道理に反してなければ、人生は成功し、自信がら確信へと移ってきます。では、確信を持つこととはどんなことか。不安要素がない状態で、自分の生き方に結論がある状態を言います。つまり、自分に自分なりの兵法が備わっていることです。目標を達成できるには絶対願いが叶うという確信があってこそ生まれるものなのである。皆さんは確信を持っていますか。今日で、私の臨時講義は終了します。90日間ありがとうございました。

 と、ジアースの90日にわたる連続講義は終わった。


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