ご無沙汰しております。石束です。御作を拝見して思わず録画を掘り出しにいってしましました。最早彼の代名詞といってもよいプログラムで、色んなところで演じてはいるものの、あの時あの舞台の「SEIMEI」ほどに鬼気迫る演舞はなかったと……と、書いておいて作者さんと違う人を思い浮かべてたら、恥ずかしいどころの話ではないのですが。
　四年に一度のオリンピックではなく、「彼」ひとりに焦点を絞り「彼」が四年に一度金メダルを獲るととらえている視点がいい所に一本もらった気分です。

　そーなんだよー金メダルのフリーは実況もよかったんだよー
「ソチオリンピックで金メダルは獲りましたが、フリーでのミスを取り返すために四年間戦ってきました」
　と控えめなささやくようなアナウンスの後で、痛みをこらえてノーミスとか、存在自体が完成されすぎ……などと、モニターの前でうなずいている私のような同志もおります。応援する魂があれば幽かであれど届いていると、信じたいなあと思ってます。