応援コメント

〈幕間八〉これより先は、大地とともに」への応援コメント


  • 編集済

    それぞれの信念がぶつかり合う回でしたね。誰も犠牲にしたくないと思うレーチェル、自国を護りたいと願うクラウディス、どちらの立場もわかるからこそもどかしいです。特にクラウディスは、自分の職務を全うしたがゆえに婚約者の心が離れてしまったという展開が何ともやるせないですね。。

    レーチェルはレーチェルで、天空人としての立場と仲間を助けたいという気持ちの間で板挟みになっているのが辛いです。シャルとも、違う形で出会っていれば普通の少年少女として恋情を育むこともできたのかな……とあったかもしれない別の運命をいろいろと想像してしまいます。

    セスの兄も行動を開始し、事態がますます複雑味を帯びてきそうですね。
    終わりが近いのかなと考えつつ、続きも楽しみに読ませていただきます!

    作者からの返信

    天空編の読了、ありがとうございました!
    空に浮かぶ都市ならやってみたいこともあれこれ詰め込んだので、書いていて楽しい節でもありました^ ^

    レーチェルは地上に来てセスやシャルたちと出会ったからこそ、そして上位竜族のクォームと出会ったからこそ、今までの常識を疑い違う道を模索しようと思い立ったのですよね。
    クラウディスはそんな婚約者を信じ切ることができなかったのですが、彼も悪意や野心があったわけではなく、ただひたすらに正しいと思うことを行なっていたのでした。
    今までの閉ざされた世界は地上と繋がることで大きな変化を迎えますので、当面はその対応に追われて悲観視する暇がなさそうなのが、逆に良いのかもしれません。天龍様に直接仕えられるというのも自尊心の回復になるでしょうし!

    役者も揃い、次節ではいよいよフィオとデュークさん(&フィーサス)の運命も決します。
    終わりに向けてボリュームも増しますので、またゆっくりした時などに読んでいただけますと嬉しいです♪


  • 編集済

    そっか、クラウディスさん。秘密を抱えて孤独でしたね…。愛情深く、責任感があって頼り甲斐のある良い人だなぁと思いました。
    シャルさんがいるので負けヒーロー的な感じになってしまっていますが、ラウ様にも幸せが訪れますように!

    作者からの返信

    今回は憎まれ役になってしまったラウ様も悪い人物ではなく、国家と民のことを第一に考えていたのでした。レーチェルのことも本当に大切に思っていたのですが、色々と強引すぎた感もあり……。
    天空の地は天龍の目覚めによってこれから大きく変わっていきますし、地上との交流もまた始まるのできっと良い出会いがあるに違いありません^ ^

  • 天龍さま、本当にパパ様じゃないですか⁉︎
    と言う謎の言葉が脳裏に(笑)
    おおらか、大雑把な感じですが、包容力ありますね。

    この章はスピード感がよくて、とても楽しかったです!

    作者からの返信

    過保護なパパ様でしたね! 神々それぞれに力の源になる感情は違うんですが、天龍様は庇護心の強い神のようです。守りたい、という想いが力を増すという^ ^
    人間時代も長く、帝国の初代帝皇も務めていたので、ちょっとワイルドなところもありますね。そして基本的に過保護です(笑)(二度言う)

    楽しんでいただけて良かったです!
    天空都市を舞台にするならやってみたい、ってことを全部詰め込んだ感……私も書いてて楽しかったところでした♪

    編集済
  • 悪意ではなく、守りたいものの齟齬によって深刻な対立が生まれる。はとりん文学の真髄とみた。

    作者からの返信

    竜クロにも悪い奴らはいるのですが、あえて掘り下げないことにしております^ ^
    神々の対立も、シャル&レーチェルとクラウディスの対立も、悪意からではないのですよね。それがこの先どう着地していくか……。
    次節いよいよフィオの決着となり、黒幕が動き出します!

  • クラウディスさんの述懐を読んでいると、彼もいろいろ大変だったのねという気持ちになりました。シャルを落としたことは許されないけど。
    レーチェルさんはシャルと惹かれ合っているので、彼の出る幕はなさそうですが、どうなるのでしょう? その前に、また大きな波乱が待ち受けている予感です。
    早くみんなで合流してもらいたいですが、その前にフィオちゃんたちはどうなっているのか、ですね。

    作者からの返信

    一人であれこれ抱えた挙句、狭い視野で突き進んでしまった、クラウディスはそんな感じでしたね。天空都市全体が箱入りというか温室というか、不穏や災いの起きない場所だったので、思わぬ危機に対応するすべを持っていなかった指導者の葛藤でした。
    彼としてはレーチェルのことも引き続きあきらめてはいないのですが、システムが変わった天空の地を治めるのに忙しくて、その間にシャルとレーチェルが仲を深めてしまいそうです^ ^
    幕間を挟んで、いよいよフィオの決着です! デュークさんにとっても一つの決着になりそうですね。

  • 起きたー!シャルとレーチェル頑張った!
    そして麗しいお姿なのに、意外と大雑把な感じの天龍さま……
    クラウディスも葛藤はあったのだなぁ。さらにレーチェル掻っ攫われてちょっと可哀想ではあるけれども、まあ、仕方ないね!若さには勝てないのさ!←ヒドイ
    天龍さまが起きる前に届いた手紙が、最後の波乱を呼びそう。
    気になるけど、今日はここまで!

    作者からの返信

    天空編の一気読了ありがとうございます!
    ですです、二人は頑張りました。もう本当に命懸けで……。

    天龍様、人間として地上に降りて帝国興し、結婚して子供もうけて寿命を終えてますからね。天空人たちより人間らしさがあります(笑)
    見た目は眉目秀麗な美丈夫ですが、中身はお父さん、もしかしたらお爺ちゃんの感覚かもしれません。
    クラウディスも、いろいろ葛藤があり必死だったのでした。シャルにはすっかり負けちゃう結果になりましたが、それとレーチェルとの婚約の件は別だと思っているので、当面は三角関係が続くかもしれませんね!

    次節では、戦火組の決着です!
    その後で暴走兄貴の……^ ^


  • こんにちはー!まだ追いつけてないのですが、まずは完結おめでとうございます&お疲れ様でした(((o(*゚▽゚*)o)))某所でも近づく終わりを見守らせていただきましたが、大円団のフィナーレを書ききられたとのこと、本当にすごいです。世には完結前にふっと燃え尽きたり、ラストが決まらなくてお蔵入りしてしてしまう作品も多い中、この素敵な物語はちゃんと最後まで形になっているんだと思うと今から楽しみでなりません。変なお礼ですが、書いて下さってありがとうございました。

    でも私はまだまだ冒険の真っ只中です!笑 まずは『第三ノ鍵・黒の夢の章』の第一節から第四節までを拝見したので、また一節ごとに感想をまとめさせていただければ。

    *第一節
    デュークさんとフィーサスちゃんにスポットがあたり、しかもまた舞台が大好きな砂漠にということで、個人的に盛り上がる節でした笑 開幕から戦火神フィーサスちゃんの勇ましい姿が拝め、二人の絆を感じさせるやりとりが文字通りアツくて!現代のフィーサスちゃん語にも訳がつき、ようやくふたりの会話がわかるように……というか喋り方はあの姿でも勇ましいままなんだ!笑
    風の民というだけあっって、リュー・サオニーの考え方や暮らし方、好きです。のちにデュークさんが、この民たちに抱いた懐かしさがなんだったのかを知るシーンがとても良くて……。長命者独特の寂しさというか懐かしさというか、とても切なくも温かい気持ちになりました。
    フィオとデュークさんのコンビ、すごくバランスが良いんですね。礼儀正しくて優しいフィオ、不器用だけど世話好きなデュークさん。普段は穏やかだけど内に秘めた情熱はまさしく炎のようで、戦闘シーンは熱かったです。二人だけでは重くなりがちになりそうな神殿探索も、ルーナやツェイといった現地人たちが同行してくれることで明るい旅路になりましたね。マンドラちゃん、やっぱりかわいい。ファイアとの交戦はフィオ自身の在り方をかけた大変な戦いですが、元の姿を取り戻したフィーサスちゃん(様づけのほうがいいかもしれない…)やデュークさんもついていてくれますし、がんばってほしい!

    *第二節
    砂漠とは打って変わって、こちらは広々とした空中での戦い!セス&ラフ王子VSナーダム、飛竜バトルに加えまたセスの召喚が活きて、迫力ある戦いでした。きちんと練った策をもって迎えているセスたちの中に飛び込んでしまったナーダムは少し気の毒ですが、結果誰も傷つかずに事態を乗り越えられたことが大事ですよね。グラディス(中のクォーム、なかなかの演技派なのでは!?)を想うあまりに一直線につっこんでしまったナーダムが切なくてやりきれないなと思ったのですが、リュナを通して彼女の言葉をかけてもらえて本当に良かったヽ(;▽;)長生きしているだろうに、エルフというのはやっぱり心が汚れないというか、ただただ母や家族を求める子供のような部分が多い彼に転機が訪れたこと、とても嬉しく思います。セスとアルテーシアも変わらぬ仲良しぶりでなによりですが、やっぱり魔王軍での滞在を経たルシア、かなり逞しくなっていますね……がんばれセス!笑

    *第三節
    前節に続き、セスたちの視線でいよいよ魔王軍との再会へ。こっそり忍び込んだ前回と違い、今回はナーダムやグラディスといった理解者がいるので安心ですね。とはいっても、あのネプさんとの交渉だからな――とか身構えていたら、まさかのめちゃ優しい兄貴じゃないですか!?もうこのあたりから推しが優しすぎるとあって、某所で喚いていたとおり頬が緩みっぱなしの文遠でした。え、ほんとすき……。クッキーもってくるラディオルくん尊い。明後日な方向の同意を求めてくる王子はさておき、この事態を見たセスの考えがまた成長を感じるものでした。敵だ味方だときっちり線を引いてしまうと、そこから起きた変化を認められっこありませんものね。優秀なお兄さんたちに引け目を感じているようなセスですが、柔らかい思考と思慮深さはきっとこれからの強い武器になってくれると思います!「心をまっさらにして話を聞く」、簡単なようですごく難しい、大切な教えですね。
    そして王家の罪の露呈には、さすがに明るい王子も打撃を受けたようで。いつも励まされる側にあったセスが彼を支えようとするところ、すごく感動的でした。そしてここに参加するネプ様ーーッ!!(ごろんごろん)何気に民から支持を得ていて、お食事どころでもさりげない気遣いを見せてくれる卒のない兄貴ってもう……最高かな?お食事に合わせて吐露される、彼の暗い過去。強い後悔がまだまだあって辛いだろうに、それでも悪を許さないところとか、世界を良い方へ持っていきたい気持ちがあるあたり、やっぱり……最高だな!(確信)真面目なところで言えば、ようやくポトフを口にしてくれた王子の「そっか。うん、美味しい」で涙腺が2回決壊したことをご報告させていただきます。はやく愛しい人と平穏な日々が送れるようになるといいなあ。

    〈幕間七〉で判明した、ティークのその後。複雑でいろんな想いでぐちゃぐちゃでしょうけど、本当に生きていてくれてよかった。時がすべてを解決できるとは思いませんが、進むしかないんですよね。今度は恨みのためじゃなく、誰かを守るために力を使える人物に成長してくれることを祈って……。

    *第四節
    そして某所で見ていても好評の声が多く寄せられていた天空都市編!とても楽しみにしておりましたが、やはり面白かったー!!普通人のシャルががんばるからこそ、より入り込める冒険だったというか。彼って言動はアツいのに行動は漁師らしく計画深くて、ひとつひとつの手順が鮮やかで見ていて楽しいんですよね。一文無しになっちゃうセスも好きですが笑 いつものワンちゃんたちは残念ながら欠場でしたが、またこちらもかわいい風翼竜が味方になってくれたのはさすがのシャルです。作られた理想郷である都市の描写も厳かさと虚構さがうまく合わさっていて、本当にはとりさんはその場の景色の空気感を扱われるのがお上手だなあと感服してしまいました(私は面倒で薄くしがちなので……)。美しいけれど造られた物って、すぐにわかってしまいますよね。
    シャルとレーチェルの再会は、騎士と囚われの姫というよりはもっと気さくで可愛らしいもので、ニヤニヤが止まりませんでした。クラウディスさん、そりゃ怒るよね……!汗 婚約者との衝突はレーチェルも苦しかったと思いますが、ここできちんと自分の気持ちを主張できた彼女はやっぱり強いなあって思いました。
    そして天龍様、おはようございます!自分を信じる民たちの声に応える彼、すごくかっこいい……というのは失礼かもしれませんが!命も身体も投げ出して、それでもまたひと頑張りしてやろうって立ち上がるの、神様とはいえすごく大変だったと思うんです。でもシャルを認めてくれたところとか、クラウディスたちを労ってくれたこととか、やっぱり変化は起きているんですよね。

    傍観者だった天龍さまが世界の命運に参加されることで、この先また大きく世界が動く予感がします。あとはウィルダウ様の意思のもとに、みんなが集結する感じでしょうか。セスのお兄さんの動きも気になるところです。盛り上がりの加速が緩まない物語にわくわくしつつ、また追っていきますねー!(((o(*゚▽゚*)o)))

    作者からの返信

    ここまで読了、ありがとうございます!
    最終章だけに内容盛りだくさん、文量は二章の1.5倍ほどという感じですが、間違いなく完結しましたので安心して見届けてください♪
    完結前にぶつかる壁って、ありますよね。書きたいシーン書き終えてしまったら、モチベが燃え尽きたりとか……私も今年春に完結させた長編がまさにそんな感じで、最後の章だけ書かないまま十◯年以上放置してました。竜クロはそういう意味では、本当に詰まらず書き続けられた物語でした。私自身にとっても大切で、いろんな方と縁をつないでくれた物語ともなりそうです^ ^

    では、私も気合を入れてお返事を!

    第一節
    ここに来てようやく開示されたデューク&フィーサスの過去編でした。実はあの白毛玉、あんな勇ましい姿だったのですよ! そしてデュークさんの気まぐれ通訳が案外そのままだったことが明らかになったのでした(笑)
    風の民は遊牧民ということで、イメージはモンゴルとかロマサガのアイシャとかの雰囲気を混ぜ混ぜしてあります。昔からの生き方、思想を大切にしつつも、現代に馴染んでいく。彼らの生き方って戦火神によく似ているかもしれません。
    過去を思い出したことで感傷的になりつつあったデュークさんですが、フィオの護衛をするからには創世竜の過去と対峙するのは必至! ということで、久々に全力の戦いをしてもらいました。巻き込まれた調査隊はちょっと気の毒でしたが、これは後々に効いてくるのでお楽しみにーです^ ^ マンドラ→アルラの進化は「ソードワールドTRPG」からヒントを得たもので、どこかでこの設定を活かそうとは思っておりました。
    砂漠組は、デュークやフィーサスはもちろん、同行メンバーも快活で優しくて(ヴィルさん一人苦労性ですが)、悩めるフィオが答えを出すためにも一役買ったのかな、と振り返って思います。
    自分の過去の罪、これからすべきこと、ここをちゃんと乗り越えないと、世界に未来はないわけですし……!

    第二節
    第二章と違ってこちらは殺さない前提のバトルだったので、私も楽しくノリノリで書いていたように思います^ ^
    ナーダムに注目すると重く切ない過去との決別なのですが、それ以上にラファエル王子のテンションが凄くって。セスが焦る横で挑発しすぎてやらかしたり、逃げる最中も神聖魔法をバカスカ撃ちまくったりと……ここでの「楽しさ」が、王子→セスへの愛情、友情につながっていったのかもしれません。
    障壁が一回で破れてしまったのはクォームにも予想外だったので、縁起にも気合が入ったようです(笑)
    過去、ナーダムはグラディスときちんとしたお別れができていませんし、ここまで壊れた心を抱えていた彼女に過去の優しさや包容力を期待することもできず。本当の意味での「再会」が、彼にとっては救いとなり先へ進む意志を与えたのだろうな、と。
    設定時のイメージではロードスやソードワールドのエルフが強い影響を与えていたので、彼らは自然と共に生きる者たちなんですよね。ナーダムは位置付けとしてハイエルフっぽいかな。まだまだツンツンしてますが、少ーしだけ認めてくれつつもあるようで。彼の今後にも注目、かもしれません?(笑)
    セスって土壇場で思い切れる勇気のある子なんですが、恋愛面はことごとくタジタジですね!
    早く付き合えばいいのに!

    第三節
    ネプさんが気になる皆様へ捧げる第三節、ぶんさんにも楽しんでいただけたようで良かったです!
    そうそう、ネプさんここではだいぶ態度が軟化しているのですよ。実は、エルデの末王子については以前から知っていて(国民だったわけですからね)、何とか見つけ出して保護したい、と考えていたのでした。
    彼も別に破壊衝動とか野心とか復讐のために動いていたわけではなく、背景に深く重い事情を抱えていた……というわけです。魔王とは利害の一致から一緒に行動していたのですけど、神殿側の不正調査が進むにつれ、彼の信念もぐらついていったわけですね……。
    ラディオルとは序盤で結構強い対立をしたわけですが(当時のセスは殺すのもやむなしと思っていた)、魔王軍の過去を知ったことや、ティークとの決裂を経て、セスの考えやものの見方はだいぶ変化したようですね。
    この辺りから終盤に至るまで、セスとルシアはこの柔軟な思考でもって企みの裏側を読み解いていくことになります。

    王家の罪は、エルデ・ラオ国が荒れていた根本原因でもありました。王子は父や兄に認められたいがために頑張っていたわけですが、和解の道など初めから存在しなかった……この事実が、王子にとっては強すぎるショックだったようです。こんな時にルーファさんがいてくれたら、慰めてくれるのにね!(砂漠に置いてきちゃってるから……)
    セスが今後を決めるのに大きな一手となった、ラフ君の弱い一面でした。そしてここで、そうです。ネプさんが!
    ルマーレの時もそうでしたが、政治的なやりくりは魔王にとって未知の分野だったため、ネプさんがほとんど一手に取り仕切っていたところがあります。もちろん王制国家だったとはいえ一人で全部はできないですから、地道に反国王派の要人たちや町人たちと連携して積み上げてきた信頼が、ここで目に見えて……という感じでした。
    彼は自分で妹を捧げてしまったため、同じく兄に(神託を名目として)命を奪われそうになっていたラフ君を、妹に重ねたのだと思われます。なんかこういう後悔って、いつになっても付き纏うものですよね。
    ポトフのシーンでは泣いてくださったとのこと、嬉しいです! 王子にとっては支えとなる思い出が、ルーファさんと祖父の優しさだったのですが、次の朝にルーファさんもシンクロして過去の夢を見ていたりします^ ^

    幕間、ティークの安否は引っ張ってごめん! という感じでしたが、彼の救出にはイルマが全力で頑張ってくれました。イルマが示した許す優しさ、無償の愛情は、自身も家族を奪われたことからくるものなのですが、境遇が似ているだけにティークには深く刺さっただろうと思います。まだ大人ではなく、すぐには進めないとしても、もう孤独ではないので……。今度こそは道を違えずに生きてけるんじゃないかな、と思います。

    第四節
    私自身が想定していた以上に大反響だった、天空編ですよ! どこかのラピュタの影響でやってみたかったことを、ここではぜんぶ詰め込みました(笑)
    シャルって剣も魔法も使えるわけではないですし、特別に知識が深いわけでも、体が強いわけでもないんですが、とにかく機転がきく子で。猟師ってとにかく観察力が必要な職種ですし、鳥獣に合わせたアプローチをその都度やっていく順応性が必要なわけですが、それがこの場で生きているんだなぁとしみじみ思います。
    まだ未登場ながらレーチェルが深く敬愛している天龍様の性質を、天空都市の雰囲気から感じ取ってほしく、描写には気を遣いました^ ^
    すっごく過保護に優しく守られてるんですよね。それが、シャルにとっては異質に見えてしまう。きっとセスに出会ってなければシャルは彼らを理解できなかったし、レーチェルのことも理解しようって思わなかったかもしれません。それを思うとセスが財布を落としたのってグッジョブ?(んなわけない)
    再会してからの二人も、なんかこの二人って(セスルシアと違い)上品なコントみたいで(笑)
    クラウディスには気の毒でしたが、彼に足りなかったのはやはり理解しようとする気持ちと、地上世界に対する知識(体感)だったのだろうと思います。レーチェルも、成長しましたよね……。

    そういうわけで文字通り叩き起こされた天龍様、過保護がすぎるお父様属性ですが、わりと格好いいって言ってもらえて一安心でした^ ^
    彼もまた過去に傷つき、身内だけを守ろうと殻にこもってしまった神様でしたが、そういう彼を呼び戻したのは地上人であるシャルや愛娘(概念)のレーチェル、そしてただひたすらに守護神を愛してきた天空人だったのですよね。この世界において、祈りは届くのだということ、ここ大事ですので記憶に留めておいてください!(笑)
    天龍の目覚めにより、できることがぐんと増えます。ここはラストパートに大きく関わってくる部分ですので、これによって決される世界の命運を見届けてください^ ^
    第五節、最終節と糖度もマシマシになりますが、不穏も濃くなっていきます。
    ウィルダウいったい何のつもりだーっ!?

    といったところで、本当にここまで楽しんでくださりありがとうございます♪
    きっとここまで読んで予想にちらつくラストバトルとはだいぶ違う感じになると思いますが、無理ないペースで、この先も楽しんでいただけますように!


  • 編集済

    え!クラ…(なんとか)様、意外に良い人でビックリしました!!(あとこの表記すごく気に入りました笑)

    最初レーチェルを軟禁した時はすごい嫌なやつだと思っていたのに!!レーチェルのことも愛していたことが伝わってきますし、彼の悲鳴が心に来ました。うおお…彼も一人でも頑張ってきたんですね(´;ω;`)そりゃそうですよね、皆が祈りを捧げていても、それが無意味であることを知っていたのですから。
    天龍様も起きてくれましたし、これからはシャルやレーチェルの強い味方になってくれそうですね!

    この視点でのエピソードが読めて良かったです!ありがとうございました!✨✨

    作者からの返信

    クラ……(なんとか)がすっかり定着しちゃって(笑)
    ですです、実は彼視点で見ると印象かなり変わっちゃうんだよ、っていう幕間でした。

    一人、大変な真実を知ってしまっただけに、誰にも相談できず頼れず、レーチェルを傷つけたくもなくって結局追い詰めてしまうという。彼自身も温室育ちで危機的状況への対応力があるわけではなかったので、ずっと思い悩んでいたのですよね。
    思わぬことでしたが、結果的に天龍の目覚めは彼にとっても救いになったし、他ならぬ彼らの信仰心がこの結果をもたらした、というわけです^ ^

    今後は天龍の指示のもと、頼りになる味方になってくれそうですが、これを書いてて彼、婚約者に振られたとは思ってないので、三角関係は続きそう。(書き機会があるかはわからないですが)
    世界のあり方も、これから大きく変わっていくことになりそうですね!

  • クラウディス視点だと、彼は凄く真面目でいい奴だったのかと、驚かされるばかりです。
    一人で秘密を抱えて悩んでいたのかと思うと、やーい婚約者取られてやんのと、揶揄する気持ちが吹き飛んでしまいました。
    クラウディス今までごめんねと、謝りたくなってしまいます。

    天龍様とクラウディス。
    何だか、本当の親子のように見えました。
    助けてくださいっと言ってる所は、100年以上生きたクラウディスが、本当に子どものようで、微笑んでしまいました。

    天龍様が「よしよし」と言って困っている所は、ちょっとワイルドなお父さんが、自分の不注意で子どもを泣かせてしまって、困っているように見えてしまいました(・v・)

    作者からの返信

    ですです。立場が逆転すると、彼も何だかんだと苦労を背負い込んで、辛い立場だったことが明らかに……。平穏なときでも導く立場って大変ですが、国家が危機に瀕しているときはもう本当に辛いですよね。
    今回はシャルに出し抜かれてばっかりだった彼ですが、どうやら自分がレーチェルに振られたとは思っていないようです(笑)
    恋の三角関係は、いろいろ片付いて落ち着いたらまた燃えあがるのかも知れません^ ^

    守られ続けた温室育ちの若者ですから、百歳超えていても精神性は若いのですよね。天龍はパパ属性なので、我が子が泣いているとヨシヨシ甘やかしたくなってしまうっていう。
    実際、苦労かけて辛い思いをさせちゃったことは天龍も自覚あるようで、今度こそはと張り切ってもいるようです。天空の地はこれから大きな変化を迎えることになりますが、天龍との関係は良いものとして続いていけるのかもですね。

  • 最終盤に向かって、物語が整えられていくのをとてもよく感じています。この少しずつ盛り上がっていく感じ、いいですよね。
    わくわくと同時に、少しの寂しさも覚えます。もう終わりが近づいているんだというのがあって……

    ラウさん、長く生きているとはいっても、一人で背負うには重すぎる重圧でしたよね……
    彼にとっても、天龍の蘇りは幸いになったのだと思うと、ほっとしました。良かった。
    それにしても天龍さん、かなりの包容力をお持ちですね!
    こんなに優しく受け入れてもらえたら、なんだかどんな人でも彼を頼ってしまいそう。
    こんなにおおらか? というか、優しいというか、慈愛に満ちた人(龍)だからこそ、護れる範囲のものを一生懸命護ろうとして選んだ道なのだろうなと、改めて彼の以前の選択に説得力を感じました。

    次、誰の視点から始まるんだろう。セスかな。楽しみに待っています。

    作者からの返信

    バラバラになってた各自もそれぞれの役目を果たし、神様たちも出揃いました。まだ決着ついてない所もありますが……!
    書き始めの頃、だいたい45万字くらいかなぁと思っていたので、わりと順調に進んできた感じです。最終章が文字数伸びがちなので、予定よりは長くなるかもしれませんが、50万はいかなさそう?
    私は、一つの歴史に決着つけて次へ進むのが好きなので、書こうと思えばネタは幾らでも^ ^ 残るは最終決戦(誰と?)ですので、最後まで見届けていただけたらと思います。

    そうなのです、ラウさんもつらかったのですよね。本来なら救済をもたらすべき相手がもういない……という真実を、一人きり胸に秘めておくのは相当の葛藤があったと思います。
    でも、それでも敬虔な信仰心を捨てなかった彼と、天龍を信じ続けた天空人たちの想いがあって、この度の復活が起こりました。結果オーライですし、何だかんだで天龍は強い神様なので、きっと良いように物事を運んでくれると思います^ ^

    うちのとこの光属性、みんなこんなのばっかりで!
    自己犠牲と過保護は砂伝のハルにも通じるものがあって、書いている私は溜息なのですが(笑、思いのほか受け入れていただいてほっとしております。
    次節は、まず戦火神&デュークさんの決着からですね。
    誰が相手で、どこで決戦なるのか、楽しみにしていてください^ ^

  • クラウディスさんも責任やまわりからの期待は大きかっただろうし、心身ともにお疲れ様でした。
    天龍が目の前に力強くたっている。
    彼にとって、張り詰めていた糸が切れたんでしょうね。

    セスたちのお兄様が次で出てくるかな。
    ワクワクするような連続カットですね。

    作者からの返信

    真面目で責任感の強い人物なだけに、いろいろ抱え込んで苦しんでしまったようです。誰かに相談できれば良かったのでしょうけど、そういう相手がいない時って本当につらいですよね……。
    守護神でもあり、父親みたいな存在でもあり。だいぶ過保護が過ぎるところはありますが、やると言ったらやりこなしてくれる頼もしい神様です^ ^
    きっと、上手く事を運んでくれるはず!

    予告編みたいに、この先の予兆を差し込んでみました。
    次節は、まずフィオとデューク&戦火神のほうを決着つけてから、いよいよセスの兄上が乗り込んできます!(たぶん)


  • 編集済

    クラウディスさんの視点で見ると、彼も悩んで、心細い思いをしてきたのですね(T-T)
    送り出した世界について、レーチェルさんは知るのに自分は知らないこともあって、彼女からもたらされた真実を受け入れられないのは、もどかしいですよね。
    そんな不器用な彼も、天龍様に本音を話せて、ほっとしました。
    天龍様、全ての感情を包み込む安定の安心感です……!

    作者からの返信

    そうなのでした(ノ_<) 種族全体として素直で純粋なので、一人だけ真実を知って隠して上手くやりこなす、というのは飛んでもない重圧だったでしょうね。
    天龍が地上で亡くなった、という事実を知らなければ、レーチェルの話も受け入れられたのかもしれませんが、責任感強い分いろいろ思い詰めてしまったようです。
    天龍は今まで子供たちに苦労をかけたのですから、彼の涙をしっかり受け止めて、改めて守ってもらわないとですね!
    天龍としても、何か方法を考えているようです^ ^

  • クラウディスさんは(結果的にはですが)良かったですね。喜びと一言で表せるほど単純な感情ではないと思いますが。感激というほうが近いのでしょうかね?感情が溢れている様子がよくつたわってきました。

    作者からの返信

    そうなのです。結果論にはなっちゃいますが、もうほぼ手詰まり状態ではあったので、彼自身にとっても天空人全体にとっても良い結果につながったのでした。阻止しようとした立場なだけに、複雑な気持ちではあるでしょうけど……^ ^
    迷子の子供が、保護されてる時はしっかり名前も言えたり大人しかったりするのに、親が見つかった途端にギャン泣きしちゃうアレですね!(例えどうなの)

  • クラウディスさん、どれほど心細く、張り詰めてきたかと思うと……彼の涙にこちらまで涙です(T-T)
    「神がいるから祈るのでなく、祈る心に神が宿る」という言葉を思い出しました。まっすぐな祈りが、天龍さまを顕現させたのですね。

    そんなまっすぐなクラウディスさんなのに、「レイチェルさんと婚約解消になっても、天龍さまがいるから寂しくないね♡」と思ってしまった穢れた私をお許しください。(祝福しながら逃走)

    作者からの返信

    天空人たちはいわゆる温室育ちで、良くも悪くも素直で純粋なので、天龍が残した方法を実行するのは、当時のクラウディスには超難題に思えたでしょうね。
    導く立場、実質的な最高権威者という身の上で頼れる相手もいなく。天龍が「眠ってる」って信じたままでいられたなら、レーチェルやシャルの言葉に耳を貸す余裕もあったのでしょうけど。
    それでも、彼らの純粋な願いは天龍を呼び戻す力になりました^ ^

    いやいやいや、親子みたいな感覚ですから!(笑)(確かに絵面がそんな感じ)
    うーむ、実はこれ書いてて、クラウディスまだ振られたなんて思ってないな、って感じておりました。いろいろ落ち着いたら改めてシャルとライバル関係始めちゃうかもしれません^ ^

    編集済
  • ラウ様、ほんといい人ですよねー。
    祭司長は倒れちゃってますし、何もかも抱え込んでいたのですね。頼れる人もいないし、覚悟があったとはいえ苦しかったでしょう。
    天空神が帰還したことで、ラウ様の心が救われたのかなと思うと、やっぱり叩き起こして良かったねと思ってしまいました(笑)

    最終決戦まで舞台は整いつつあるわけですが、私はやっぱり月虹神が可愛くて仕方ないです(*´▽`*)

    作者からの返信

    ラウ様、いい人なんですよ。シャルは立場ある大人に辛辣なところあるので(義兄は除く)、なかなかに容赦なかったですが、彼にだって言い分というか事情があったというね。
    覚悟なんて固めたつもりでも、たった一人でどこまで固辞できるかっていうと……ね。だから、結果的にはやっぱり叩き起こして正解だったわけです。もう色々限界は来ていたのでした。

    月虹神はまたもぷんすこしてますが、玄龍様は何やらかすつもりなんでしょうね!
    世界の大半の人々が気づかぬうちに、ラストバトルは迫っているようです^ ^

  • クラウディスぅぅぅぅ。゚( ゚இωஇ゚)゚。
    この幕間はクラウディスの心がよく分かって胸が締め付けられました。泣くとことか特に。そして天龍様に抱きしめられるクラウディス……うらやまし|ω・)チラ

    新しい男が出てくるたびに私の心は揺れ動く。
    天龍様→デュークさん→ラフ君→セスのお兄さんも好きになりそうな予感。

    と言う目線で楽しむ竜クロはいかがでしょうか?(何それ)

    作者からの返信

    彼も彼なりに、重責抱えて必死だったんだよっていうお話でした。そりゃ、泣いちゃうよね。どうすれば最善かなんて、誰にもわからないのです。
    クラウディスは細身の外見二十歳くらいの青年なので、大柄な天龍様にはすっぽり抱きしめられちゃいます(笑)
    天龍様過保護な守護神様なので、天空人になれば(天龍復活したことだし)ワンチャン……!

    こうしてみると、竜クロも当初に比べて大人イケメン増えてきましたね!?
    月音さんが最終的に誰推しになっているかも楽しみです^ ^
    ケスティス兄さん長男属性だからな、月音さんが好き系かもしれない。(どっちかっていうと硬派なタイプですが)