第2話 食パン

ジジジジジジ…



チンッ!



ふぁ~…



「…おはよー」

「あら? 珍しい。いつもお昼まで起きないのに」



ぐぅぅぅ…



「…パンを焼くのが悪い」

「あ~、においにつられたのね。…座って食べる?」



ガタガタ



ストンッ



「もちろんっ。なので…、"バター、バター、バータこさーん"をくださいなっ」

「ふふっ、なぁにその歌~? …へいよっ、バタコさんっ。…ねぇ~、何枚いる~?」



んー…





ドヤッ



「3枚!」

「…多くない?」



むふー



「あたしは今…、お腹いっぱいの贅沢をしたいのです…」

「もぉ~…、アタシの食パン無くなっちゃうじゃんかぁ~…」



ふふっ…



「たっぷりとバタこさんを塗りたくって…」

「仕方ないっ。アタシは~…、ぐらの~ら~っ」



んなっ!?



「ズルいぞっ!! じゃあ1っ…、2枚でっ!!」

「あ~っ。お客様、残念っ!! グラノーラはこれが最後でして~…。ごめんあそばせ?」



んなっ!?





ぬうぅぅぅ…




「ひーとーくーちー。…はいっ、…あー」

「ふっ、仕方ねぇなぁ~。…は~い、…あ~ん」



あ~ん

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