第16話「貴方の願い」

❊重大な注意ッ!

このお話には、R18グロがありますッ!

強めですので注意して下さいッ!

気分を害されても一切の責任を取りません。

それでも良いなら見てくださいね!?

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~あらすじ~

ボウシがクリエイター化、メガネが悪人!?色々キャラ崩壊してるよねこれ!?女王は

一体何を!?分からないだらけの第16話、

始まりますッ!

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~帰還~

颯真(さて、、、奪還は成功した、、、。)

四神の皆は颯真の元に戻り基地に戻って行き仲間と合流する。

アスタロト[居たかッ!少年!]

颯真[待たせたな!]

アスタロト[しかし、、その者を連れて来るとは、、、一体どういう事なのだ?]

颯真[いや、、、なぜかな、、、。]

アスタロト[まぁ良い、、、帰還するぞ?]

颯真[わかった。]

ヘッドセットで通信を入れる。

アスタロス[司令塔!聞こえるか!?こちらアスタロト!ヴィネを発見した!]

[了解、、、そのまま帰還して下さい。]

アスタロト[了解した。]

颯真[さて、、、行きますかね、、、。]

アスタロト[あぁ。]

二人は基地へと飛び、向かった。


~基地~


[帰還用ハッチオープン、、、。]

ウィィィィィィィィィィィン、ガシャンッ!

ハッチを開き、帰還する。

颯真[ヴィネ、帰還した。]

アスタロト[アスタロス、帰還したぞ。]

[了解、、、ハッチクローズ、、、。]

ウィィィィィィィィィィィン、ガシャンッ!

颯真[さて、先ずはこいつの治療だが、、、如何せんサンドスターの残量が殆ど、、。]

アスタロト[成程、、、さっきの戦いで消耗したか、、、それならマルバスに任せよう。少年は休んで居てくれ。]

颯真[頼んだ、、、。]

二人はアーマーを解除し、内部に戻った。

颯真「ただいま、、、。」

アスタロト「今戻った。」

彩月「おかえり。」

マルバス「おかえり、、、。」

ラウム「おかえりなさァいッ!」

バルバトス「おかえり。」

バエル「よくぞ帰ってきた。」

フォラス「おかえり。」

フェネクス「おかえりなさい。」

颯真「こうして見ると、、、何か多いな。」

ラウム「それより、その抱き抱えてるのは誰なんです?見た事無いんですけど、、、?」

颯真「あぁ、、、ボウシだ。」

ラウム「ボウシ?あの被る物のですか?」

颯真「多分な。」

数秒の間を置いて、、、。

バルバトス「ねぇ、そいつ、、、。」

颯真「?」

バルバトス「よく見たら右目全体が黒いよ?もしかしたらソロモンの誰かを宿してるかもしれない、、、。」

颯真「え?」

右目を開く、、、召喚陣がある、、、。

颯真「これは、、、誰?」

バエル「こいつは、、、グラシャ・ラボラスだな、、、番号は25番だ。」

颯真(ボウシ、、、お前もか、、、。)

ボウシを地面に置き、柱に寄りかかる。

アスタロト「マルバス!こいつの回復を

頼みたい。できるか?」

マルバス「任せて。」

一つ返事で治療を開始する、、、その間に。

彩月「なぁ颯真?」

颯真「何だ?」

彩月「もう一人の俺を見なかったか?」

颯真「もう一人の、、、俺?」

彩月「あぁ、そうだ。」

颯真「居た様な、、、?」

彩月「何!?」

颯真「え?」

予想外の反応に、呆れた声が飛ぶ。

彩月「どこにいた!?」

颯真「メガネの研究所だ。」

彩月「わかった!」

タッタッタッタッタッタッタッタッタッ!

颯真「どうしたんだよ、、、。」

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~走る~

彩月「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、、。」

研究所に向けて走る。

睦月「よう。」

彩月「!?」(血の匂いがする、、、ッ!)

睦月「調子はどうだ?」

彩月「何でお前がここに居るんだよ!?」

睦月「そうだな、、、お前を殺す為だ。」

彩月「!?」

睦月「月は二つも要らない、、、。」

彩月「、、、。」

睦月「あっ、そうそう、俺、改名したから。睦月だ、よろしくな、、まぁどちらか一方が消え去るからな、、覚える必要も無いか。」

彩月「まさか、、、俺は二人居たのか!?」

睦月「そうだな、、、俺が、、簡単に言えばプロトタイプだな、、、。」

彩月「じゃあ俺は、、、。」

睦月「機械的に言えば、正式な一号機。」

彩月「、、、。」

睦月「世界は残酷だよな〜。俺ではなくお前があの世界を管理してんだからな、、、。」

彩月「確かに、俺はあの世界を管理してるが俺はあいつらの為に、、、。」

睦月「あぁ〜あ、、、す〜ぐ綺麗事を、、、お前は綺麗過ぎるんだよ、、、。」

彩月「綺麗、、、過ぎる、、、?」

睦月「そうだ、綺麗過ぎる。良いか?この

世はな、、、?正義等無いか正義しか無いかなんだよ、、、そう、、、今の俺達みたいに争いしかしない世界と何も無い世界だ、、、俺達は、、、生まれたその時から、争う運命にあるんだぜ、、、?」

彩月「だからってッ!」

睦月「また綺麗事、、、だからお前は争い事しか生み出せねぇんだよッ!」

彩月「、、、ッ!」

睦月「良いか?誰かの為だとか、世界の為だとか、そんな思想は捨てろ、、そんな考えは争いの源だ。自分の為に世界を動かし、、、自分の感情で引き金を引け、、、。」

彩月「そんな事をした所でッ!」

睦月「お前馬鹿だな〜、、、考え方を変えてみろよ、、、そしたら見えるもん見えて来るだろうが、、、さぁて、、、話す事は一通り話したし、、、殺るか。」

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~自分対自分~

鎌を取り出した、、、。

彩月「何で俺と同じ鎌を、、、ッ!!?」

睦月「言った筈だぜ?俺とお前は似ている、だが、似ている様でちげぇ、、、。」

彩月「確かに違う、、、だが、、、俺は

俺自身の道を歩いて来たし、お前だって!」

睦月「確かに、俺とお前は別々の道を歩んで来た、、、だがなぁ、、、お前の方が劣化版なんだぜ、、?その底辺な思考しか出来ないお前はなぁ?俺より劣ってんだよッ!」

彩月「劣って、、、る?」

睦月「そうだ、、、劣ってんだよッ!」

鎌を振り抜くッ!

彩月「ハァッ!!」

ガンッ!

彩月も鎌を取り出し防御するッ!

睦月「その思考の仕方、行動力ッ!正に餓鬼だッ!うだうだ引き摺って何も出来ない餓鬼だッ!お前は只々錆び付いて皹割れた力を

翳して自分を主張する餓鬼だッ!」

彩月「違うッ!俺はお前が例えた餓鬼

じゃないッ!俺には、、、ッ!」

睦月「なら証明してみろよッ!俺を殺す気で来いよッ!お前のその錆びた力でよォッ!」

彩月「言われなくてもッ!」

ガンッ!ガンッ!

互いに鎌で攻撃し合うッ!

睦月「オラオラどうしたんだよッ!?お前の力はその程度かァ!?」

グサッ!

鎌の先端が胴体を掠めるッ!

彩月「グッ!まだだッ!」

ザシュッ!

同じく掠めるッ!

睦月「チッ!ちょっとは殺るじゃねぇか!」

彩月「俺は、、、ッ!」

睦月「やっぱり同じかァ、、、。」

彩月「!?」(匂いが、キツくなった!?)

睦月「所詮は同じコピー、、俺達が戦っても意味無ぇか、、、。」

彩月「、、、。」

睦月「それならよォ、、、さっさとあいつを喰っちまえば良かったかァ、、、?」

彩月「どう言う事だ、、、?」

睦月「今、、、俺の腹ん中には、、、何人か

居てなァ、、、。」

彩月「お前、、、まさかッ!」

睦月「あいつらはとうに喰っちまった、、、いやァ、、、美味しかったぜェ?」

彩月「喰ったな、、、だから血の匂いが!」

睦月「そう言うのは先に気付けよな?」

彩月「カニバリズム同種喰い、、、一種の動物では

あると聞いたが、、、お前は、、、ッ!!」

睦月「あぁ、そうだ、、、喰った。こちとら食べたくてウズウズしてんだよ、、、ッ!」

彩月「誰を食べた、、、ッ!」

睦月「さぁな、、、でもなァ、、、あれは

良い肉だったぜェ?」

彩月「殺っ、、、たなッ!!」

睦月「さァ、、、狩りの時間だァッ!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


~R15グロ注意ッ!~


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~カニバリズム~

彩月「お前は、、、ッ!」

睦月「ハッハッハッ!!美味そうな肉だッ!もっと俺に喰わせろよッ!!」

瞳が青く星の様に並んでいるッ!

彩月(血の匂いで、、、頭が、、、どうにかなりそうだッ!)

睦月「ハッハッハッ!!動きが産まれたての小鹿みたくなってるぜェ!?」

ガンッ!ガンッ!ガンッ!グサッ!

鎌が胴体に突き刺さるッ!

彩月「グハッ!ウ、、、ッ!」

睦月「どうしたんだよ、、、もっと抗えよ!このまま喰っちまうぞ!?」

彩月「ウッ、、、オェッ!」

ドサッ!

地に伏し腹から血を垂れ流しながら嘔吐する

睦月「ハッハッハッハッハッハッ!!

さぁて、、、ドドメだァ!」

ブンッ!ズシャッ!

鎌が空振りするッ!

睦月「何だァ、まだ抗えるじゃねぇか。そうでなきゃ楽しくねぇッ!ハッハッハッ!!」

彩月(やばい、、、肉体的にも、、、精神的にも疲弊してきた、、、まずい、、、ッ!)

睦月「この世の中はなァ、、、?強い者が

踏み躙り、弱い者が淘汰される、、、ッ!」

彩月「それの、、、どこに意味があるって

言うんだ、、、ッ!グハッ!」

更に吐血する、、、。

睦月「ハッハッハッハッハッハッ!!馬鹿だお前はッ!ハッハッハッハッハッハッ!!」

大笑いする、、、。

彩月「!?」

睦月「幾ら理想郷を作り上げても、、、ッ!誰かを守る事なんて出来ねぇんだよッ!」

グサッ!!

右下腕に鎌の刃を突き刺すッ!

彩月「グァッ!!」

睦月「良いか!?自分一人で世界が動かせると思ったらなぁ?大間違いだッ!!」

ズシャッ!ズシャッ!

鎌の刃で四肢を切り付けるッ!

彩月「グアァァッ!!」

睦月「良い匂いだァ、、このまま魚みてぇに三枚下ろしにするか、、それとも牛見てぇに細切れにするか、、、ッ!」

その時ッ!

バシュンッ!バシュンッ!

エネルギー弾が飛んできた!

睦月「誰だ、俺の狩りを邪魔するのはッ!」

颯真「嫌な予感が当たった、、、ッ!」

睦月「邪魔するんじゃねぇよッ!」

颯真「お前は、、、誰だッ!」

睦月「俺はァ、、、睦月だ、、、こいつより前に造られた、、、クローンって奴だ。」

颯真「クローン!?」

睦月「強ぇ奴程美味い肉が喰えるんだ、、、だが、、、今の俺じゃあお前は狩れない、、じゃあな、、、。」

彩月が睦月の作った闇の中に消える、、、。

颯真「待てッ!!」

彩月「そう、、、ま、、、ッ!」

颯真(届けェェッ!)

手を伸ばすがギリギリ届かないッ!

彩月「あぁ、、、。」

そのまま、、、闇に消えた、、、。

颯真「彩月ィッ!」

ドサッ!

掴み損ねて転ぶ。

颯真「グ、、、グゥ、、、クソ、、、ッ!」

悔やしさで涙が出てくる、、、。

アスタロト「少年ッ!大丈夫かッ!?」

颯真「クソ、、、ッ!」

アスタロト「どうした!少年ッ!?」

颯真「彩月が、、、ッ!」

アスタロト「何!?」

颯真「彩月が、、、連れ去られちまった、、目の前に居たのに、、、あと少しなのに、、うぅ、、、ッ!」

拳を握り締める、、、。

アスタロト「少年の、、、友人が、、、

連れ去られた、、、だと!?」

颯真「そうだ、、、ッ!」

アスタロト「まさか、、、嘔吐と血の跡は、彼の、、、ッ!」

颯真(彩月、、、必ず取り戻してやるッ!)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~彩月視点~

睦月(こいつァ良い肉が手に入ったァ、、、後で解体して、、、。)

彩月(駄目だ、、、力が、、入らない、、、大体、、、ここは、、、何処だ、、、?

視界が、、、ボヤけて、、、。)

ドサッ!

投げ込まれたのは、、、牢屋、、、。

睦月(さぁて、、、あいつを解体、、ん?

居ねぇ、、、クソが、、、ッ!)

ガンッ!!

檻を蹴る。

彩月(はい!?急に檻を蹴って、、、一体

なにがあったんだ、、、?)

傷口は既に塞がって居て、、、。

睦月(まぁ良い、、、別の奴喰うか。)

そう思い、、、担いだのは、、、。

彩月(胡蝶なのか!?駄目だッ!)

胡蝶「う、、、あ、、、。」

彩月が見たその時の胡蝶は、衰弱していて、抗う力が無い様に見える、、、。

彩月(駄目だ、、、ッ!力が、、、ッ!)

睦月「さァて、、、友達の肉ってのァどんな味がするんだァ?」

調理台らしき台の上に胡蝶を乗せて、、、。

彩月(絶対に、、止めなきやダメなんだッ!助けろ、、、助けろ、、、俺ッ!)

身体が、、、少し、、、発光するッ!

彩月「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

ドカァンッ!!

立ち上がって檻を蹴り飛ばすッ!

睦月「あ?」

彩月「俺のッ!友達にィィィィッ!!!!」

ドゴンッ!!!

普通ではありえない速度で接近するッ!

睦月「!?」

彩月「手ェッ!出してんじゃねェッ!!!」

グギッ!メキメキッ!!

思いっ切り胴体にパンチを繰り出すッ!!

睦月「グハッ!」

ビシャッ!!

吐血するッ!!

彩月「はァ、はぁ、はァ、はぁ、はァ、、、大丈夫か、、、。」

胡蝶「、、、。」

睦月「こんな力を、残してたなんてなァ、、ハッハッハッ、、、。」

ドサッ!

空間が解除される、、、。

彩月「!?」

出たのは草原、、、。


~貴方に~


彩月「はぁ、はぁ、はぁ、、、。」

リターニーを解除してコマンドを打ち込む。

入力『/call Admin of this world』

カチッ!

出力『OK...place wait...』

シュンッ!

帽子の男「うわっ!?」

ドサッ!

彩月「そこに、、、いるか、、、?」

帽子の男「?」

彩月「一つ、、、頼みたい事が、、、。」

帽子の男「え?どうしたんだ!?」

彩月「こいつを、、、元の、、世界に、、、帰して来て、、、くれないか、、、?」

頭から血を垂れ流しながら起き上がる。

目には光が無い、、、。

帽子の男「大丈夫か!?」

彩月「大丈夫だ、、、この程度なら、、、

死にはしない、、、グハッ!」

吐血する、、、。

帽子の男(どうする、、、俺には治癒系の

能力なんて無い、、、。)

彩月「頼む、、、。」

フラつく体で立ち上がり、歩き出す。

帽子の男「お前はどこに行くんだ!?」

彩月「あいつの、、、元に、、、。」

帽子の男「その体じゃ無理だッ!」

彩月「あいつが、、、待ってるんだ、、。」

帽子の男「なんて無茶を、、、ッ!」

彩月「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、、。」

ドサッ!

地面に倒れ込む、、、。


~恋人からの託し物~


彩月(俺は、、、あの時誓ったんだ、、、

どんな状況であっても、、、立ち上がって

前を向いて、、、諦めないって、、、ッ!)

消え行く恋人の姿がフラッシュバックする。

フェネック(彩月、、、。)

彩月(俺はもう、、だれも失いたくないッ!だから、、、ッ!)

手の感覚がその時に戻る、、、ッ!

彩月(なぁ、、、フェネック、、、俺は、、どうすれば良い、、、?)

フェネック(君は君らしく、、、かな?)

彩月(そっか、、、ハハッ、、、。)

意識が朦朧とする、、、。

帽子の男「、、、か!?、、ッ!」

彩月(フェネック、、、そろそろそっちに

行きそうだ、、、。)

フェネック(ダメだよ、、、君はまだ来ちゃ行けないよ〜?)

彩月(何でだ、、、?)

フェネック(君にはまだしなくちゃいけない事が沢山あるじゃないか〜。)

彩月(だが、、、この体じゃあな、、さっき無理した所為で、、、体がボロボロだ。)

フェネック(じゃあ、、、私の体を使う?)

彩月(使うって、、、駄目だ、、、ッ!

そんな事をしたら、、、お前は、、、ッ!)

フェネック(良いんだ、、、私は消えるけど君が生きててくれればさ〜、、、。)

彩月(何でだよ、、、ッ!俺は、、、お前に死んで欲しくない、、、ッ!そんな簡単に、身を挺したりしないでくれ、、、ッ!)

フェネック(それは聞けないお願いだね〜。私は、、、待ってるからさ、、、。)

彩月(駄目だ、、、ッ!行かないでくれッ!消えないでくれッ!お前が消えたら俺は、、どうやって生きたら良いんだよ、、、ッ!)

フェネック(君にはさ、、、大切な仲間が

居るでしょう、、、?)

彩月(、、、。)

フェネック(大丈夫、、今が全てじゃない。何度だって生まれ変わるのさ〜、、、。)

彩月(そっか、、、そうだよな、、、お前が居なくなっても、、、また、、見つけ出して抱きしめるから、、、それまで、、、。)

フェネック(またね〜。)

彩月(あぁッ!またなッ!)

体が、、、発光する、、、ッ!

帽子の男「!?」(個体値が、、、変化しているのか!?ありえないッ!)

彩月(そっか、、、俺は間違ってた、、その一個体に固執するんじゃなくて、、、その魂を何度でも、、、何度でも愛し続ける事こそ純愛なんだ。俺は、、、お前が、どんな姿になっても、、、お前が、、、大好きだッ!)

恋人が笑顔になり、、、。

彩月「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、、。」

帽子の男(姿が、、、変わった!?)

彩月「体が、、、。」

なんと、、、その姿は、、、恋人の姿、、、男性ではあるが、、、正にその姿だ、、、。しかし他の者と違うのは、、、背中に白い翼が生えており、、、天使となった所だ。

彩月(これは、、、天使!?)

????(良くやったね、、、。)

彩月(誰だ!?)

????(そうだね〜、、、サリエル、、、かな?うん、そうしよう。)

彩月(サリ、、、エル、、、?)

サリエル(私も元々は七大天使の一人だったんだけど、外されちゃってね〜?今は、、、ラファエルの右腕として動いてる訳だけど、君が覚醒しちゃったからね〜、、、どう、、しようかって考えてる所かな。)

彩月(フェネックは、、サリエルなのか?)

サリエル(今気付くのかい?君は、、、、、全く、、、鈍感にも程があるね〜?)

彩月(だって、、、まさか、、、あの時、、俺の目の前で庇ったのは、、、。)

サリエル(天使としての役目を果たしたまでだけど、、、それ以上に、、、君が、、、

好き、、、だったから、、、///)

彩月(ハハッ、、、これも運命か、、、?)

サリエル(そう思いたいね、、、?)

彩月(わかったッ!俺は、、、、これからも生き続けるし、可能性がある限り、、、絶対に諦めないッ!)

サリエル(じゃあ、、、宜しくね?)

彩月(あぁ、、、そっちで待っててくれ、、いつでも行けるから、、、でも、、、俺には帰る場所があるんだ、、、こんなにも嬉しい事は無い、、、ッ!)

帽子の男「、、、。」

彩月「さて、、、向かいますか、、、。」

そうボヤき、、、一人で帰って行く、、、。

帽子の男「何だったんだ、、、あいつ。」

一人取り残され、、、。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~ただいま、、、ん?~

彩月「ただいまァッ!」

颯真「おかえり、、、ん?」

アスタロト「おかえり、、、なのか?」

アスモ「あれあれ、、、?」

ラウム「誰ですか、、、?」

バルバトス「うん、、、誰?」

バエル「ん??」

ボウシ「誰だよ、、、お前、、、。」

マルバス「誰だい?君。」

フォラス「いや、、、誰?」

彩月「帰って早々これって、俺は彩月だ!」

颯真「え?彩月か、、、お前!」

彩月「なんか成り行きでこうなった。」

颯真「何で背中に、、、いやいやなんか

突っ込み所満載だな、、、。」

彩月「まぁまぁ俺は彩月だ、そしてシトリである事には変わりない、、、。」

颯真「じゃあ右目の召喚陣は?」

彩月「この通りッ!、、、って誰も信用してない、、、。」

右目にシトリの召喚陣が現れた。

颯真「心の中まで見えるのか、、、。」

彩月「あと天使化したからな。」

颯真「どんな天使だ?」

彩月「サリエル。」

突如颯真の体からラファエルが飛び出たッ!

ラファエル「それは本当か!?」

彩月「いやいや、、、本当だ。」

ラファエル「確か、、前の姿ってフェネックだった様な、、、。」

彩月「その証拠にこれを見てくれ。」

背中から鎌を取り出す。

ラファエル「これは、、サリエルが持ってた鎌じゃないか!」

颯真(姿がメタトロンと同じ、、、。)

ラファエル「なる程、、、つまりは、、、

託されたんだな、、、。」

彩月「あぁ、、、まぁ、、、///」

白い武器は託された武器の証、、明確な意思と絆があり、託した者の願いがあれば、武器はどの様な材質でも白く変色し完全破壊耐性を得る。託した者が亡くなった場合、その者の魂が混ざり、更に強力な武器になる。

ラファエル「託された武器、、、か。」

颯真「明らかに普通に作った武器より硬い気がするんだが、、、?」

彩月「うん、、、だな、、、。」

ラファエル「まぁ、、、戻る。」

颯真の体に戻った、、、。

彩月「あいつが見ててくれるんだ、、、

簡単に死ねないな、、、。」

颯真「だな、、、。」

彩月「さて、、、あいつを倒しに行くか。」

颯真「おいおい、、、あんなにボロボロ

だったんだぞ!?」

彩月「いや、、、言い換えるなら、、、

助けに行く、、、。」

颯真「はぁ、、、それなら俺も行く。」

彩月「それだと逃げるだろ?あいつは見境

無く襲う様な獣じゃない。」

颯真「だがな、、、。」

彩月「それなら、、、。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~再戦~

彩月(何処だ、、、どこに、、、?)

睦月「ハッハッハッ!!隙だらけだァッ!」

黒い鎌を思いっ切り振り回すッ!

彩月「はァッ!!」

ガギンッ!!!

白い鎌でガードするッ!!

睦月「!?」

彩月「さっき振りだな、、、。」

睦月「誰だテメェは!?」

彩月「彩月だ。」

睦月(こいつ、、ッ!覚醒したってのか!?恋人に託された鎌で、、、ッ!)

彩月「俺はお前とは違う、、、ッ!」

睦月「そうだな、、、違ぇ、、、。」

彩月「?」

睦月「オメェはよォ、、どうだったんだよ。恋人に託されて、、、。」

彩月「悲しかった、、、でも、、、少しだけ寂しくなるだけで、、、そんなのは、家族を失った時より全然マシだ。」

睦月「そうか、、、オラァッ!」

ドカッ!

胴体に蹴りを入れるッ!

彩月「グッ!」

少し後ろによろける、、、。

睦月「俺はなァ、、、悔しかった、、、。」

彩月「、、、。」

睦月「段々と、、、体が、、、脳ミソが、、普通の食事を受け付け無くなっちまった。」

彩月「、、、。」

睦月「それで、、、こんな能力をなァ、、、手に入れちまってよォ、、、ッ!!」

瞳が青く星が並ぶ、、、ッ!

睦月「最初は戻した、、、だがよォ、、、、生きる為には仕方が無かった、、、このまま喰らい続けた、、、ッ!」

彩月「、、、。」

睦月「その結果がこれなんだよォッ!!」

ギュゥ、、、ッ!

鎌を強く握る、、、。

彩月「何人喰らった、、、ッ!」

睦月「50超えた辺りから数えてねぇ。」

彩月「何年間その状態だったんだ、、、。」

睦月「約一年だ、、、。」

彩月「一日、、、何回喰った、、、。」

睦月「二回、、、。」

彩月「お前は、、、単純計算で、、、ッ!

730人も喰ったんだぞッ!!!」

睦月「それがどうしたんだよ、、、。」

彩月「お前は、、、何とも思わないのか?」

睦月「俺以外は皆餌だ、、、喰われる為だけに居るようなもんだ、、、。」

彩月「餌、、、だとッ!!?」

睦月「あァ、、、。」

彩月「命を奪って置いて、、、ッ!」

睦月「命を奪う?ハッハッハッ!普通の人間だってしてんじゃねぇかァッ!家畜を育て、屠殺し、その肉を調理して喰らうッ!まるで俺だァッ!俺はなァ、、、生きる為に殺してんだよッ!文句あるか!?」

彩月「クッ!」

正に正論と言わざるを得ないセリフだ。

睦月「生きる為には、何かを犠牲にしなきゃならねぇ、、俺はそれが同種だっただけだ。何も思わねぇ、、、躊躇いも持たねぇ。普通に人間が牛や豚の肉を食らう様に、、、俺は人間を喰らう、、、ッ!!」

彩月「確かに、人間は動物を家畜化し、屠殺をして、その上で人類は成り立ってる、、、だが、、、お前は、、、ッ!」

睦月「なんだァ?言ってみろよ、、、?」

威圧を掛ける。

彩月「お前は、、、歪んでるッ!」

睦月「歪んでるだァ?ハッハッハッハッ!俺をこんな風に歪ませたのはなァ?この、、、世界だッ!」

彩月「世界!?」

睦月「あァそうだ、俺はなァ世界にとっちゃ要らねぇ存在なんだよォッ!だが、、、俺は生きるぜェ?友人を喰らってでもな、、。」

彩月「そうまでして生きたいかッ!」

睦月「あァ生きてェ、、、俺はなァ、、まだ死ねねェんだよ、、、ッ!」

彩月「約束か、、、?」

睦月「そうだァ、、だが生きる為には殺し、喰わなきゃならなかった、、、ッ!」

彩月「矛盾、、、。」

睦月「俺の矛盾を木っ端微塵にしてみろよ!彩月ィッ!」

数秒の間を置いて、、、こう、、、答えた。

彩月「俺とお前が合わされば良い、、、。」

睦月「!?」

彩月「サリエルは、魂を扱うにはうってつけの能力を持ってる、、、。」

睦月「この体から、、、剥離する気か!?」

彩月「そうだ、、、。」

睦月「物の見事に、、、俺の矛盾を、、、

木っ端微塵にしやがった、、、ッ!」

彩月「行くぞッ!これが最後の攻撃だッ!」

睦月「全力で来いやッ!!」

彩月(お願いだ、、、サリエルッ!俺に、、力を、、、ッ!)

白鎌に祈りを捧げ、発光させるッ!

睦月(なんだァ!?発光した、、、?)

彩月「ハァァァァァッ!!」

発光した鎌で、、、斬った!?

睦月(切られて、、、無ぇ、、、いや、、、視界が、、、宙に、、、浮いた!?)

シュタッ!ギュッ!

彩月は飛び上がり、、、睦月を、、、強く、抱きしめたッ!

睦月(こいつが、、、人の、、、温かさ、、って奴か、、、。)

彩月(あぁ、そうだ、、、これが人の、、、温かさ、、、温もりだ、、、。)

颯真(あれが、、、サリエルの能力、、、

死者の魂を導く、、、力、、、。)

その後、、、二人は基地に戻った、、、。

次回に続くッ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~後書き~

いや〜今回はかなりグロいね、、、。

大丈夫でしたか?ん?何々?

喰種?鬼?知らない子ですね?

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