Red 赤

第2話 赤

 「赤」は、人間が初めて「色」として認識した色だという。


 それはスペインにあるラスコーの壁画をはじめとする、人間が描いた最も古い絵の中で使われた最初の「色」だったからだ。


 実際、古代の色の三原色といえば「白」「赤」「黒」の三つで、赤はいつも光と闇の意味を持つ、白と黒のはざまにあった。


 しかしなぜ人が「色」を認識する上で、「赤」が最初であったのかというと二つの理由が挙げられる。


 一つは手に入りやすい色だったからで、もう一つは人の身体の中に流れる血の色だったからだ。

 手に入りやすい色だったのは、赤い土が身近にあったからである。


 では何故、赤い土は人の近くにあったのだろうか。

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