6日目 全自動戦術型ネクロマンシー
「結局、全自動何とかって何なんですか?」
全自動ミーティングに出席したはいいが、話の内容が全く理解できなかったコタンは上司のアムラトに聞いてみた。アムラトはびっくりしたような顔をしたが、説明してくれた。
「来年、大きな戦争があるでしょ」
「はい、隣の国と領土問題で……?」
「その戦争に役立つ
「はい」
「それを、その場で
「へえ~気持ち悪いですね」
気が付くと、アムラトの周りに支社の人間達が集まってきていた。
「そんな話があったんですか? 結構大きいプロジェクトですよね」
支社社員の占い部門の3級占い師であるヤスミナが声をかけてきた。支社長でもあるアムラトは冷静に答える。
「連絡帳に乗ってるでしょ。連絡帳が共有されたら、皆さん必ず内容を確認してね。不明点があったらその時に必ず聞くように」
なんでそのミーティングに自分が参加させられているのかとか、いろいろ疑問は沸いてきたが、今日のところは考えないようにした。
報告書の修正に会議での発言内容の用意、何より日々遅れてたまっていくノルマの方がコタンの頭の中で大きな比重を持っていたのだ。
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